出典:Twitter
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本のみならず海外各地にも影響が出ております。
そんな中でも、フランスの大手ファッションブランドであるルイ・ヴィトンの公式アンバサダーに選ばれた広瀬すずさんが、インスタグラムで差別的なコメントをされているとして波紋が広がっております。
今回は、ルイヴィトンのインスタで広瀬すずさんに寄せられたコロナ差別コメントや、広がるアジア人差別などについても迫ってみたいと思います。
広瀬すずがルイ・ヴィトンのアンバサダーに
WWD他、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、メゾンの新たな顔として女優の広瀬すずを起用したことを発表した。広瀬はモデルとしてキャリアをスタートさせ、数々のドラマや映画に出演している実力派女優だ。これまでに「日本アカデミー賞」をはじめ多くの映画賞を受賞し、海外でも高い評価を得ている。2015年には、自身が主演した映画「海街diary」が「第68回カンヌ国際映画祭(CANNES FILM FESTIVAL)」のコンペティション部門に正式出品された。昨年は演劇にも初めて挑戦し、新たな演技の扉を開くなど、「彼女の持つ無限の可能性と、進化し続ける姿がブランドに受け継がれるエスプリと共鳴している」として起用された。
アンバサダー就任について広瀬は、「『ルイ・ヴィトン』は、いつか身に着けてみたいと思い続けていた憧れのブランドでしたので、とてもうれしく思っています。ファッションの世界を楽しみながら、『ルイ・ヴィトン』ファミリーの一人としてその魅力を伝えていきたいです」と語った。
出典:WWD
ルイ・ヴィトン公式インスタグラムでも広瀬すずの就任をアナウンス
ルイ・ヴィトンといえば、1854年にフランス・パリで設立された世界屈伸の高級ブランドとして知られており、日本のみなら世界各国に愛用者がいることでも知られております。
そんなルイ・ヴィトンでありますが、3700万人ものフォロワーがいる公式インスタグラムでも、広瀬すずさんのアンバサダー就任をアナウンスしております。
投稿には、以下のような文章が掲載されておりました。
#SuzuHirose at the opening of the #LVMidosuji Maison in Osaka. The new #LouisVuitton flagship opens on February 1st.
広瀬すずさんは、大阪にあるルイ・ヴィトン御堂筋のオープニングに参加しました。
新しいルイ・ヴィトンのショップは2月1日にオープンです。
この投稿にもあるように、ルイ・ヴィトン公式は、広瀬すずさんのアンバサダー就任を祝福しているようにも思えます。
ルイ・ヴィトン公式インスタグラムが炎上!広瀬すずに対して「コロナウイルス」と差別が
この広瀬すずさんのアンバサダー就任の投稿に対してですが、コメント欄が炎上しております。
2020年2月6日13:00の時点で、コメントは467件来ているのですが、その中に「コロナウイルス」だという差別的発言が多く寄せられているのです。
出典:Instagram
コロナウイルスは英語で「Coronavirus」という表記をします。
さらに、「It is infected(感染している)」というコメントもあり、差別的発言があいつでいるのも事実です。
女優としても多くの映画賞を受賞している広瀬すずさんのキャリアは、海外でも高評価を得ているという理由で、ルイ・ヴィトンの公式アンバサダーに就任したそうですが、日本人であるのかわからず、アジアという括りにまとめられてしまっているため、このような差別コメントが寄せらているのでしょう。
ルイ・ヴィトン公式インスタグラム、三代目JSB・岩田剛典にも差別発言が
ルイ・ヴィトンの新アンバサダーとして広瀬すずさんの他に、三代目JSB・岩田剛典さんも就任しました。
岩田さんはこの就任に関して「恐れ多くも、数年間の活動を経ましてルイ・ヴィトンのアンバサダーに迎えて頂けたことを大変光栄に思うと共に、心から感謝致します」というコメントを残しており、日本のみならず、海外からも注目されるアーティストとして、存在感を放っておりました。
しかしながら、広瀬すずさん同様、アジア人という括りにされてしまい、悲しいことにこの投稿のコメント欄にも「Coronavirus」というコメントが寄せられておりました。
出典:Instagram
岩田さんのコロナウイルスの差別発言に対しては「This person is Japanese.(この人日本人だよ)」という反論も寄せられておりました。
また、ハーフタレントとして活躍したローラさんも、岩田さんや広瀬さんと同じくヴィトンの公式アンバサダーに就任をしたのですが、こちらにはコロナウイルス関連の差別的コメントは全く寄せられておりませんでした。
出典:Instagram
ローラさんは、バングラディッシュ人の父親と、ロシアとのクォーターである母親との間に生まれており、アジア人離れした顔立ちをしていることから、世界中のユーザーから見てもアジア人とは認識されず、コロナウイルス関連の差別的コメントが寄せられなかったものと推測されます。
ルイ・ヴィトンの公式アカウントは、コロナ関連の差別コメント削除していない!
広瀬すずさん、岩田剛典さんらの投稿はいずれも2020年2月1日にされており、そこに対して「Coronavirus」というコメントが多く寄せられているのですが、ルイ・ヴィトン公式アカウントは、この差別的コメントに対しては何も対処をしておらず、削除なもしておりません。
全く無関心であり、日本のTwitterユーザーが問い合わせてみたところ、「コメントは差し控える」という一点張りだったようです。
人権意識の高いとされる欧米ですが、このような差別的発言は数多くありますありますし、根強い問題として未だに議論が交わされます。
Instagramでは、アジア系の顔立ちの人に対して欧米諸国のユーザーが「Coronavirus」とコメントするのが、流行しているとのことで、差別は広がりを見せる一方です。
ルイ・ヴィトンのお膝元、フランス国内でも深刻な差別が問題に
フランス国内では先月24日に初めてコロナウイルスの感染者が確認されたとのことですが、それ以降は、中国系やアジア系の人々は差別的な振る舞いを受けてしまったとのことです。
フランス国内にいるアジア系の人々によれば、職場で同僚から「近くに寄るな」と言われたり、エレベーターを乗車拒否されたり、公共交通機関を使用できなかったりと、極めて深刻な差別問題が広がっているとのことです。
ルイ・ヴィトンの本店があるフランス国内でもこのような差別的な言動が広がりを見せていることに対し、フランス政府も注意喚起をしておりますが、全く効き目はなさそうです。
何れにしても、アジア人に広がるコロナウイルス関連の差別的言動であるだけに、一層の波紋が広がりそうな一件です。
有名ブランドによる差別的言動のニュースがこちら
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