出典:NHK NEWS WEB
5日正午ごろ、神奈川県横浜市を走る京急線の踏切内で通過していた快速車両とトラックが衝突する事故が発生しました。
事故の影響で車両は脱線、トラックは炎を上げながら炎上と現場は一時騒然となりましたが13時現在消火は完了しています。
事故はなぜ起きたのでしょうか。その原因をトラックを所有していた会社、積載していた貨物から考察したいと思います。
トラックと電車が衝突、30人負傷か
事故の情報はNHKをはじめ各メディアが以下のように速報を伝えています。
5日昼前、横浜市神奈川区の京急線の踏切で、快速電車とトラックが衝突しました。消防によりますと、これまでに30人がけがをしたという情報があるということで、警察が詳しい状況を調べています。
5日午前11時40分ごろ横浜市神奈川区の京急線の踏切で青砥駅発三崎口行きの8両編成の快速特急がトラックと衝突しました。
消防によりますとこれまでに30人がけがをしたという情報があるということです。
また、事故の影響で先頭車両が大きく傾き現場ではトラックが燃えて黒煙が上がったということです。
NHKのヘリコプターが現場付近を撮影した映像では、京急線の車両が横倒しになり黒い煙が上がっている様子が確認できます。
現場では白っぽいトラックが横倒しになった車両と線路の柵に挟まれるような形でめちゃめちゃに壊れている様子も確認できます。
警察や消防が詳しい状況を調べています。
この事故の影響で京急線は、京急川崎駅と上大岡駅の間の上下線で運転できなくなっています。
ツイッターには、現場に居合わせた人が撮影したとみられる写真が投稿されています。
5日正午すぎに投稿された写真では、車両が大きく横に傾き、窓ガラスが割れている様子が確認できます。また、車両から白っぽい煙があがっている様子も確認できます。
線路脇の道路には、複数の人が集まり、現場の様子を見ている様子も映っています。
写真とともに、ツイッターには「すごい轟音(ごうおん)で起きた事故を目撃した」と書き込みがされています。
出典:NHK NEWS WEB
トラックは原型をとどめないほど壊れており事故の衝撃が大きかったことが伝わり、インターネットを中心に話題になっています。
現場は”神奈川新町駅”のすぐそばで発生
事故現場は報道メディアによると京急線”神奈川新町駅”の近くに踏み切りで発生しました。
現場の状況を地図で確認してみましょう。
出典:Twitter
現場は横浜市子安方面目に抜ける道路で一方通行の道でした。
視界を遮るものもない上、そもそも遮断機がついていまので通常であれば事故が起きることは考えられない場所です。
ではなぜ事故は起きたのでしょうか。
神奈川新町事故の運送会社のトラックはニュージーランド産のオレンジを積んでいた
事故によって大破したトラックは果物を積んでいました。
柑橘類を積んでいたようで事故後現場に散乱している様子がSNSで投稿されています。
出典:Twitter
この柑橘類についてはみかんやレモンとも言われていますが、箱を拡大してみると”first”と書かれています。
このロゴから特定を行ったところニュージーランドのオレンジだということが判明しました。
出典:first fresh
出典:Twitter
このことからトラックは羽田空港または横浜港から輸入されたオレンジを運送する業者であった可能性が高いと思われます。
しかし肝心のトラック自体が大破しており業者の特定には残念ながら至りませんでした。
神奈川新町の事故はブレーキが弱かったことが原因?
事故が起きた原因ですが目撃者の情報ではトラックが遮断に突っ込んでいったという情報が上がっています。
今テレビで遮断機の降りたところにトラックが入って行ったって💦
はい。京急沿線です🚃— あんちゃん (@anyo64140208) September 5, 2019
この投稿からトラック側に事故の原因がある可能性は高いと考えられます。
ではトラックが遮断機に突っ込んでいった原因ですが2つ推測ができます。
まず1つ目はトラックが急かすような運転をしていたことです。
青果を積んでいるため暑さで品物がダメにならないように急いだ結果、誤って踏切に侵入してしまったのではないでしょうか。
しかしこの推測は暑さで痛んでしまうような品物であれば初めからクール便を使用して普段通りの落ち着いた運転ができたと思われます。
次に2つ目の推測ですが積載していたオレンジの量が重すぎてトラックが止まれなかった可能性です。
トラックはそもそも自身の重量もあってなかなか止まることのできない乗り物です。そのためにトラック運転手は車間距離などを考えて運転をしています。
ただでさえなかなか止まらないトラック。できるだけ急ブレーキを踏まなくてもいいよう、車間距離を十二分に空けているのだ。
出典:ハーバー・ビジネス
このことからオレンジをたくさん積み過ぎた結果いつもよりもブレーキの利きが弱く踏切に突っ込んでいったのではないでしょうか。
トラックがオレンジを大量に積んでいたことは事故現場の写真からも明らかです。
発生の瞬間の映像がないため確実なことは言えませんが可能性は高いと思います。
後日、国土交通省の調査が入りますので結果が出次第追記の方をしていきます。
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