出典:日刊スポーツ
その独自性や革新性でアニメ業界に大きな存在感を示していたアニメ製作会社、京都アニメーションで18日、大規模な放火殺人事件が発生し、死者が27人を超えるなど平成以降最悪の事件として大きな波紋が広がっております。
今回は、この京都アニメーションの放火殺人事件の犯人の名前の特定情報や、過去にコンビニ強盗をしていたという前科などについて迫ってみたいと思います。

京アニ火災事件の犯人は41歳で関東地方在住
毎日新聞ほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
18日午前、京都市伏見区桃山町因幡のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで発生した放火火災で、京都府警は、身柄を確保した男は運転免許証によると、関東地方在住の41歳であることを明らかにした。
府警によると、現場付近には、ガソリン携行缶二つと、台車、カバン二つ、包丁数本とハンマーがあった。府警は、男がガソリンを携行缶で運び、現場付近でバケツのようなものに移し替えて台車で運び込み、現場で着火したとみている。第1スタジオの受付の関係者は調べに「男が正面入り口から入ってきた。何かと思っていたら、いきなり爆発した」と話したという。
周辺の聞き込みで、事件直前に現場近くのガソリンスタンドで、携行缶でガソリンを購入した人物がいるという情報があるという。
出典:毎日新聞

犯人は2012年にコンビニ強盗をしている前科持ち
日刊スポーツによれば、2012年に茨城県内のコンビニで強盗事件を引き起こしており、その後逮捕されているのだそうです。
犯人とみられる男の関係先とされる関東地方の民間の更生保護施設には報道関係者が集まった。入寮を委託する法務省の保護観察官が対応し、「個別の案件には答えられない」と入寮の有無については答えなかった。
犯人とみられる男は12年に茨城県内でコンビニに包丁を持って強盗に入り、その後、逮捕されている。
出典:日刊スポーツ
つまり、犯人の男は2012年に引き起こしたコンビニ強盗によって逮捕されており、その後更生保護施設において更生に向けて準備をしていたのだそうです。

2012年の事件を遡った結果、犯人の名前を特定か?
2012年に発生した茨城県内のコンビニ強盗の事件を調査してみた結果、以下のような事件があることが判明しております。
▼森川悦男容疑者
平成24年8月に茨城県土浦市のコンビニエンスストアで発生した強盗未遂事件で、茨城県警は26日、強盗未遂の容疑で、滋賀県甲賀市水口町高塚の派遣社員、森川悦男容疑者(39)を逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は24年8月1日午前4時ごろ、土浦市荒川沖東のコンビニエンスストア「ファミリーマート荒川沖東店」で、男性店員(30)に包丁を突きつけ、「カネを出せ」などと脅迫したが、男性店員が抵抗したため何も取らずに逃走したとしている。
同署によると、防犯カメラの映像などから森川容疑者を特定したという。同署が動機や余罪を調べている。
出典:産経ニュース
平成24年は西暦に換算すると2012年になりますし、この記事自体は2018年7月26日に更新をされておりますから、その時点で39歳であるということは現在40歳前後であり、今回の犯人である可能性も考えられます。
▼青葉真司容疑者
読売新聞 2012.06.21
境署は20日、常総市鴻野山、無職青葉真司容疑者(34)を強盗と銃刀法違反の疑いで逮捕した。
発表によると、青葉容疑者は同日午前0時20分頃、坂東市弓田の「ココストア岩井弓田店」で、 カウンターにいた男性店員(50)に包丁を突きつけて脅し、レジから現金2万1000円を奪った疑い。
青葉容疑者は同日午前11時頃、同署に出頭したという。
「遊ぶ金が欲しかった。オウムも次々捕まっており、逃げ切れないと思った」などと話しているという。
こちらに関してですが、2012年6月21日に記事でありますし、その時点で34歳ということは7年ほど経過した現在は41歳と犯人とドンピシャでありますし、茨城県常総市に在住をしているという点からも、ピッタリとあうのではないかと考えられます。
この2人に関しては、京アニ火災の犯人であるとも限りませんが、過去に罪を犯しているという前科者であることには変わりないため、事件に関係があるにしろないにしろ、更生に向けてしっかりと生活をして欲しいところです。

平成以降最悪の殺人事件での死者数に
京都新聞などによれば、2019年7月18日21時現在で、死者数は27人と発表をしており、この人数は平成以降の殺人事件において最悪の死者数となってしまいました。
大量殺人事件として記憶に新しいところでいうと、2016年に神奈川県相模原市で発生した障害者施設での殺人事件がありますが、これは19人の方が命を落としておりまし、2017年に発生した座間市9遺体殺人事件でも、9人の方が亡くなっております。
2007年の秋葉原の無差別殺人事件という通り魔事件では7人、2001年の大阪教育大学付属池田小学校事件では、8人といずれも今回の死者数には及んでおりません。
平成最悪の事件として挙げられる1995年に発生した無差別テロの地下鉄サリン事件でもやはり、13人の死者が出ており、今回の京アニ放火殺人事件とは比べ物になりません。
戦前まで遡れば八つ墓村のモデルとなった津山三十人殺し(1938年)事件などがありますが、放火殺人に限って2008年の大阪個室ビデオ店放火事件が最大でありますので、今回はその事件を上回る大量殺人ということになります。

安倍首相もツイートする緊急事態に
日本国のトップである安倍晋三首相も自身のTwitterで凄惨すぎて言葉にならないというツイートをしており、その異常さが伺えると思います。
本日、京都で発生した放火殺人事件では、多数の死傷者が出ており、あまりの凄惨さに言葉を失います。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。負傷された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈りしています。
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) July 18, 2019
いち早くこのようにコメントするのは、緊急事態の証拠でありますし、有事や災害時と同等のレベルであることもこのツイートから感じ取れます。
安倍首相の最近のTwitterでは、2019年7月21日に迫った参議院選挙において、自身の所属する政党の選挙区へ足しげく通い、応援演説をしている様子を報告していたりしていましたが、この京アニの火災に関しては素早いレスポンスで追悼の意を表明しております。

有能クリエイターが多く集結をしていた
NHKなどによれば、2019年7月18日というのは京アニの第1スタジオにおいて取材が行われるため、それに対して多くの有能クリエイターたちが集結していたのだそうです。
そこに訪れてしまったあまりにも酷すぎる惨劇。
犯人は、日本のアニメ業界と文化を牽引していると言っても過言ではない京アニの中でも有能クリエイターたちが一同に会する日にちをあえて狙っていた、という可能性も捨て切れません。
何れにしても、亡くなった27人の方々には心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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