出典:Yahoo!ニュース
昨年12月に自宅で幼い長男に暴行加えて死亡させたとして17日、藤原真譲容疑者とその妻である藤原詩織容疑者が京都府警に逮捕されました。
両容疑者はあくまでもしつけだとして容疑を否認していますが、しつけでは過剰な暴力はゆるされるのでしょうか。
しつけの定義に迫りました。
我が子に対して暴行、長男は死亡した
事件については産経新聞をはじめ各メディアが以下のように報道しています。
自宅で当時3歳の長男を暴行し死亡させたとして、京都府警捜査1課は17日、傷害致死の疑いで、父親の会社員、藤原真譲(しんじょう)容疑者(22)=京都市右京区=と母親の詩織容疑者(21)=同=を逮捕した。2人とも容疑を否認している。
逮捕容疑は昨年12月5日ごろ、右京区の自宅で長男の慈安(じあん)ちゃんに暴行し、同19日に収容先の病院で頭部外傷により死亡させたとしている。
出典:産経新聞
逮捕されたのは真譲容疑者と詩織容疑者
事件を受けて京都府警は発生から半年以上経過した今月17日に死亡した慈安ちゃんの両親である藤原真譲容疑者と藤原詩織容疑者を逮捕しました。
真譲容疑者と詩織容疑者について明らかになっている情報は次の通りです。
名前:藤原真譲(ふじわら しんじょう)
年齢:22歳
職業:会社員
住所:京都府京都市右京区
名前:藤原詩織
年齢:21歳
職業:無職
住所:京都府京都市右京区
2人の容疑者は、昨年12月頃、京都市右京区の自宅で当時3歳の長男に何らかの暴行を加え頭部内の出血による脳圧迫で死亡させたとして逮捕された人物です。
顔画像が Facebookから流出している?
真譲容疑者と詩織容疑者の顔写真、SNS等を捜索を試みました。
Facebookの方で両容疑者と同姓同名のアカウントを発見できました。しかし真譲容疑者と詩織容疑者のアカウントである確証がないため掲載は控えます。
ただそれが両容疑者のものだとすれば真譲容疑者のアカウントは改造されたようなバイクが映り暴走族を連想させる特攻マークのようなものを掲載していました。
さらに警察官がパトカーで駆けつけてきた様子の画像も掲載していますのでまっとうな生活は送っていなかったのではないかと思われます。
一方で詩織容疑者のアカウントには子どもが3人いる様子が伺えました。真譲容疑者と子どもたちと写る写真もあり、その様子からは虐待を日常的に行っている雰囲気は感じられませんでした。
こちらはFacebookからの写真であるということで、Facebookには藤原詩織容疑者や真譲容疑者と子供が写っている写真も公開されております。
出典:Faceook
頭部外傷による死亡は脳へのダメージか
藤原真譲容疑者と詩織容疑者が長男の慈安ちゃんに暴行を加えたのは昨年の12月5日でした。
慈安ちゃんはその12日経過した19日に頭部外傷によって死に至りました。
頭部外傷とは頭に外からの力がかかることで頭の表面、頭蓋骨、脳へダメージが加わることを指します。
暴行を加えられた場合、他の事件でも頭部外傷によって被害者が死亡する事件がありますが多くは急性硬膜外血腫という症状が起きています。
人間の脳の表面には外側から硬膜、くも膜、軟膜の3つの層が脳を守っています。硬膜外血腫というものは頭蓋骨と硬膜の間に衝撃が加わり血液がたまって脳を圧迫する病症です。
特に乳幼児の頭蓋骨は柔らかいため衝撃が頭蓋骨内部に伝わりやすく損傷が成人と比べると大きくなってしまいます。
このことから慈安ちゃんも真譲容疑者と詩織容疑者から受けた暴行によって頭蓋骨内に強力な衝撃が加えられ急性硬膜外血腫が発生していたのだと考えられるでしょう。
しつけの暴行は立派な暴力
事件を受けて藤原真譲容疑者と詩織容疑者は”しつけの範囲内だ”と容疑を否認しています。
しつけであれば自分の子ども暴行を加えてもいいものなのでしょうか。
奈良県で県の公式ホームページに虐待としつけの違いを掲載しています。
虐待としつけの違いを説いているのは奈良県庁こども家庭課の長谷川主任主事です。長谷川主任主事によると虐待としつけの違いは両親が感情に任せて子どもを力でコントロールしようとするところだと言います。
長谷川:「虐待」は大人が自分の感情にまかせて子どもを力でコントロールしようとすることです。
長谷川:「しつけ」は、保護者が感情にまかせて子どもをコントロールすることではなく、子どもが自分で自分の感情や行動をコントロールできるように落ち着いて教えることです。
出典:奈良県
この定義を当てはめるのであればいくら真譲容疑者と詩織容疑者がしつけを主張しようとしたところで手を出してしまった時点で虐待ということになります。
Facebookでは親子仲睦まじい様子をアップロードしていましたが両容疑者が自身の感情をコントロールできなかったばかりに子どもにとっても容疑者らにとっても不幸な結末となってしまいました。
いづれにせよ両容疑者には事の重大さに気づいてもらえることを願うばかりです。
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