出典:Facebook
フリーダイビングで世界記録を樹立した木下紗佑里さんが、沖縄県内のアパートから転落し、亡くなっていたことが明らかとなりました。
今回は、木下紗佑里さんの死因や事故原因、自殺の可能性などについて迫ってみたいと思います。
木下紗佑里が転落死
毎日新聞ほか、メディア各局が以下の様なニュースを報じ、話題となっています。
2016年にフリーダイビングで世界記録を樹立したフリーダイバーの木下紗佑里さん(30)=長崎県出身=が沖縄県内の自宅アパートから転落し、搬送先の病院で亡くなっていたことが16日、関係者への取材で分かった。親族や関係者によると、木下さんは11日早朝、自宅アパートから転落。病院に搬送されたが、15日夕方に死亡が確認された。転落の詳しい原因は分かっていない。
17日に長崎県大村市の斎場で本通夜を、18日には告別式をそれぞれ行う。後日、知人らを招いた「お別れ会」も開く予定という。姉の紗菜栄さんは「今まで応援してもらったたくさんの人たちと思い出を語り合い、お別れする機会にしたい」と話した。
木下さんは沖縄県内を拠点に活動し、16年には世界大会で、足ひれを着けずに潜る「コンスタントノーフィン」で水深72メートルに到達、男女通じて日本人初の世界記録保持者となった。
出典:毎日新聞
木下紗佑里について
出典:NAVER
こちらが、木下紗佑里さんのプロフィールです。
名前:木下紗佑里 (きのした さゆり)
本名:木下紗由里
生年月日:1988年12月31日
年齢:30歳(※享年)
出身:長崎県諫早市
学歴:長崎県立諫早商業高等学校→日本女子体育大学
所属:ウォーターメイツスイムクラブ長崎
職業:フリーダイバー
木下紗佑里さんは、酸素ボンベなどの呼吸するための器材を使わないダイビングであるフリーダイビングの選手として活躍をしていた人物で、フリーイマージョンという種目では日本記録を保持していることでも知られております。
元々は水泳の選手として活躍をしておりましたが、日本女子体育大学を卒業後にスイミングのインストラクターをしている際に、同じくフリーダイバーの廣瀬花子さんの講習を受けるなどしてフリーダイビングと出会い、そこからのめり込んでいったそうです。
その後はフリーダイバーとして多くの大会で活躍したり、世界選手権の日本代表に選出されるなど、精力的に活動をしていきました。
2016年に開かれたフリーダイビングのバハマ国際大会では、呼吸を止め、フィンをつけることなく自身の泳力だけで垂直に何メートル潜れるかを競うコンスタントノーフィンとい競技でアジア人初となる世界記録を樹立したことでも大きな話題となった人物です。
転落の原因は事故?それとも自殺か?
木下紗佑里さんの死因ですが、 Facebookのオフィシャルページでは、不慮の事故であるという風に記載されております。
アパートの定義として低層住宅であることがあげられ、概ね2階もしくは3階以下であることと定義されておりますので、そこから転落したとしても亡くなる様なことは考えられないと思います。
もっとも、アパート自体が崖の上に建設されていたりなどそもそもが高い場所に位置していたのであれば転落死も十分に可能性がありますが、アパートから転落をするというのはまず考えにくいのではないでしょうか?
そうなれば死因としてあげられるのがやはり、自殺という考え方です。
不慮の事故から命を守るイベントでも講演をしていた
木下さんは「かけがえのない命を不慮の事故から守ろう」というイベントで講演をするなど、不慮の事故に対しては非常に敏感であることでも知られております。
自らの命を守るために事故などに普段から気をつけている人物が、不慮の事故で転落などをするでしょうか?
やはり、何かしらの将来への不安などが重なり、自殺をしてしまったのではないかとも推測されます。
ZARDのボーカルだった坂井泉水さんも不慮の事故という形で命を落としておりますが、こちらも自殺だったのではないかという憶測が飛び交うなどしておりますし、不慮の事故で事故原因がはっきりと分かっていない場合にはやはり、自殺を捉えられても仕方ないのかもしれません。
自殺に至った原因は何だったのか?
もし仮に、自殺をしてしまった場合、それに至る原因は一体何だったのでしょうか?
死人に口無しという言葉がると通り、亡くなった方とはコミュニケーションが取れませんから、何が真相なのかは闇の中なのですが、死因が自殺だった場合には、将来に対する不安などがあげられるではないでしょうか?
フリーダイビングとは静寂と死が隣り合わせであり、スピリチュアル的な側面も持ち合わせているエクストリームスポーツとして知られておりますが、ものすごい体力を要するために、年齢を重ねていったも続けられるものではないとされております。
海中にいると、母体に戻った様な感覚に陥ると言われており、青く大きな地球にすべてを包み込まれたような不思議な感覚を手に入れることができるのだそうですから、そうしたスピリチュアルな部分ももしかしたら関係しているのかもしれません。
燃え尽き症候群により、明確な目標を失った?
フリーダイビングを初めて3年という短い期間で世界記録を樹立してしまった木下さんですが、樹立後のインタビューでは、燃え尽き症候群に陥ってしまったということを答えております。
そうですね。私は初めてだったこともあり、思い悩むタイプなので「なぜ今、このタイミングで……」など、いろいろ考えてしまいました。でもブラックアウトしてしまったことを責めるのではなく、良かったと思えるように行動してきたことで、72mに挑戦して、結果を出すことができました。
しかし、2016年4月に大会が終わったあと、燃え尽き症候群のようになってしまいました。次の目標は何だろうと考えたことで「世界記録の72mを73mにしたい」と思いました。そして大会で挑戦したときに、ブラックアウトしてしまいました。
出典:ocean+α
早くにして頂点を極めてしまったがために、燃え尽き症候群の様になってフリーダイビングはおろか、人生の目標も見失ってしまったのでしょうか?
これは頂点を極めた人にしか分かり得ない心理なのかもしれません。
フリーダイビングについて
では、木下さんがやっていたとされるフリーダイビングとは一体どの様なスポーツなのでしょうか?
フリーダイビングは酸素ボンベンベなどの呼吸を補助するための器具を一切使わず、自分の体一つで潜る競技のことで、イタリアやフランスなどのヨーロッパを中心に盛んに行われているスポーツです。
フリータイビングには、以下の様に様々な種類があります。
スタティック・アプネア(STA)
ダイナミック・アプネア・フィン無し(DNF)
ダイナミック・アプネア・フィン有り(DYN)
コンスタント・ウェイト・フィン有り(CWT)
コンスタント・ウェイト・フィン無し(CNF)
フリー・イマージョン(FIM)
ヴァリアブル・ウェイト(VWT)
ノー・リミッツ(NLT)
ちなみに、ノーリミッツという競技での世界最高記録は214mであります。
日本ではエイベックスに所属する福田朋夏さんなどがフリーダイビングの選手として有名ですが、まだまだマイナー競技であることには変わりありません。
また、フリーダイビングは酸素ボンベを用いないため、ブッラクアウトと呼ばれる失神を経験することもしばしばあり、それが怖くなってやめてしまう人も少ないないと言われております。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
不慮の事故を未然に防ぐ活動をしていた木下さんでありますが、自身が不慮の事故で亡くなってしまうという非常に残念な結果になってしまいました。
フリーダイビングは死と隣り合わせでありますが、スピリチュアル的な部分も多く、自然を肌で感じられるスポーツであるとして人気が出ております。
何れにしても、亡くなった木下紗佑里さんには心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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