出典:NNN
所沢市の住宅で同市立南陵中学校に通う本郷功太郎さんが同級生の少年に刃物で刺されて殺害された事件で、本郷さんの母親がNNNの取材に応じ、話題となっております。
今回は、この本郷功太郎さんの母親が自己破産をしていたという複雑な家庭環境や、離婚を繰り返していたという真相などいても迫ってみたいと思います。
所沢南陵中学校の生徒が同級生に刺され、死亡
朝日新聞デジタルほか、メディア各局が以下の様なニュースを報じ話題となっています。
埼玉県所沢市で市立中学2年の本郷功太郎さん(13)が刃物で刺されて死亡した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された少年(14)=殺人容疑で送検=の自宅1階の6畳ほどの居間から玄関にかけて血痕が残っていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は居間が現場とみて調べている。
捜査関係者によると、血痕は畳敷きの居間から廊下、玄関にかけて続いていた。少年は「台所にあった包丁で刺した」と供述しているが、台所は居間に隣接しているという。県警は居間で本郷さんとトラブルになった少年が台所から包丁を持ち出し、刺したとみている。少年は「以前教科書を隠され、問い詰めたが否定されたのでけんかになった」などと供述している。
一方、県警は台所から包丁など数本の刃物を押収したが、いずれも一見して血が付いたような痕がないという。県警は、少年が本郷さんを刺した後に包丁を洗い流して台所に戻した可能性があるとみている。
居間にはテーブルがあったが、文房具や教科書などは置かれておらず、居間の中にあった2人のかばんなどから見つかったという。県警は事件直前の状況も詳しく調べている。
出典:朝日新聞デジタル
本郷功太郎さんについて
こちらが、亡くなった本郷功太郎さんのプロフィールです。
出典:NNN
名前:本郷 功太郎(ほんごう・こうたろう)
年齢:13歳
肩書き:中学生
所属:所沢市立南陵中学校2年
在住:埼玉県所沢市
本郷功太郎さんは、5日午後5時ごろ、埼玉県所沢市久米の路上で上半身の複数箇所を刺され意識不明の重体となっており、その後死亡が確認された人物です。
本郷功太郎さんの母親が取材に応じる
亡くなってしまった本郷さんではりますが、母親がNNNの取材に応じており、以下の様にコメントを残しております。
亡くなった本郷さんの母親「信じられませんでした。功太郎は彼(14歳の少年)のことを好きだったと思うんですよ。まさか彼(14歳の少年)が本当に想像もつかないですね」
出典:NNN
自らの息子さんが殺害されるの心境は計り知れませんし、ましてや同級生ともなればそれは尚更だと思います。
さらに、殺害をした犯人との関係については「息子は友達と強い口調で話すこともなく、いじめが疑われるようなこともなかった」あくまで息子さんである本郷功太郎さんの身の潔白を訴えかけております。
離婚に自己破産、本郷家の家庭環境が複雑すぎる
出典:週刊文春
2019年7月10日発売の週刊文春が「<所沢中2殺人>天才理容師の父は自己破産 「仲良し同級生」を追い詰めた“上下関係」という記事を公開しているのすが、そちらによれば家庭環境があまりにも複雑であったということが書かれてありました。
以下は本郷功太郎さんの母親の知人談です。
「功太郎くんのお母さんは、子供を怒鳴りつける声が尋常ではなく、『テメェ!』などと叫ぶのです。
彼が小学一、二年生の頃、お母さんあ夜遅くまで飲むために彼を連れ回し、翌朝功太郎くんが通学の時間に起きられないと怒鳴っていた。
怒った後は我に返るのか、急に優しくなって何かを買ってあげたりするんです。
その反動からか、彼は友人の物を盗んで周囲に『もらった』と嘘をつくこともあった」
出典:週刊文春
もしこれが事実であれば、本郷功太郎さんに教科書を盗られたという犯人のAさんは本当に盗られており、母親の言動の反動から嘘をついていたのではないかとも推測されます。
さらに、自己破産をしているという情報も公開されております。
本郷くんと妹を育ててきた母親も金銭面が苦しかったようで、十年前に自己破産に追い込まれている。
本郷くんは離婚を繰り返す母とひとつ屋根の下で生活しながらも、常に自分の居場所を探しているかのようだった。
出典:週刊文春
つまり、現在はシングルマザーとして本郷功太郎さんとその妹を育てていたそうですが、実際には結婚と離婚を繰り返しており、金銭的にも余裕がなく、自己破産をしたいたということです。
確かにこれは家庭環境が複雑であると言っても過言ではありませんし、夜中飲み歩くために本郷さんを連れ回すという行為自体も母親としての資質を問われてしまうでしょう。
本郷功太郎さんは転校生だった
文春の取材によれば、本郷功太郎さんはもともとこの所沢に住んでいたという訳ではなく、小学校の時に転校してきたのだそうです。
さらに、犯人の少年Aと知り合ったのは今からおよそ3年も前であり、2人のことをよく知る人物によれば、以下のような証言が得られております。
「ふたりは小学校まではそれほど仲良くなかったけれど、今年四月、同じクラスになってからグループで行動するようになった。
本郷くんのほうがヤンチャで、どちらかというと、Aはおっとりしている。
お互い卓球部だし、一緒にいる時間も多かった」
出典:週刊文春
また、この他にも近隣住民の話では、犯人の少年Aは物静かな印象で、近所でも評判のいい子であったということです。
2人の主従関係についてですが、圧倒的に本郷さんの方が強く、主が本郷さんでそれに従える形で少年Aがいたという関係性だったみたいです。
複雑な家庭環境がいじめを助長させてしまったのか?
度重なる離婚、そして自己破産によってシングルマザーとなり、2人の子供を育てる傍ら、自身も飲みに行きたいなどのストレスや葛藤があり、それを子供にぶつけたり態度で示していたため、本郷さん本人も家庭での居心地が悪かったのではないでしょうか?
母親や家庭環境のせいにするのは良くないのですが、それでも学校と家庭を往復するだけの生活においては家庭環境は重要なウエイトを占めており、性格形成に大きく起因しているとみて間違いないでしょう。
母親はNNNの取材に対して「いじめはなかった」と断言しておりますが、「5月中旬以降、(本郷さんに)腕を20回ほどつねられている」と所沢市の教育委員会に報告していたそうですし、日頃からいじめはあったのではないかと推測されるのです。
母親からのストレスのはけ口として本郷さんが犯人の少年Aを利用していたとするのであれば、この事件の真の原因は母親にあるということになるでしょう。
少年の犯罪心理に詳しい専門家(碓井真史教授)の意見によれば、「真面目な子ほど、ストレスの吐き出し方が分からない。その点に関して本人や周囲がうまく対応していれば、事件は起きなかったのでは」という指摘もされておりますので、事件は未然に防げた可能性もあります。
何れにしても、複雑な家庭環境が引き起こしてしまった事件であるだけに、一層の波紋が広がりそうな一件です。
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