19日に公開予定の新海誠監督最新作「天気の子」。
邦画史上3位の売り上げを記録した「君の名は。」から3年が経過し、ついに期待の新作がベールを脱ぎます。
前作「君の名は。」では劇中に出てきた場所を巡る聖地巡礼が話題になりましたが、「天気の子」ではどこが聖地となるのでしょうか。
今夏最大の話題作「天気の子」のあらすじとともに予告から聖地となる場所を先取りしてみたいと思います。
新海誠最新作「天気の子」
19日に公開する新海誠監督最新作「天気の子」。まずはどのような話なのか、あらすじを見てみましょう。
「あの光の中に、行ってみたかった」 高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。 しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。 彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。 そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。 ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。 彼女には、不思議な能力があった。 「ねぇ、今から晴れるよ」 少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。 それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だったーー
舞台は雨のやまない東京。あらすじを読む限りでは家出をしてきた少年と不思議な力を持つ少女が出会うボーイ・ミーツ・ガール作品のようなジュブナイルらしい雰囲気が伝わってきます。
キャラクターとキャスト
次にキャラクターとその声を演じるキャストの一覧です。前作「君の名は。」では神木隆之介さんと上白石萌音さんがダブル主演を務めました。大ヒットを受けて両キャスト共にドラマやCMに多数出演するなど人気俳優、人気女優になりました。
それだけに今後期待の若手が演じるとだけあって注目度が増しています「天気の子」では一体どのような人が演じるのでしょうか。
森嶋穂高(CV.醍醐虎汰朗)
出典:YouTube
出典:まんたんウェブ
離島から家出をして都心にやってきた少年、穂高。怪しい編集プロダクションで住み込みで働くことになりオカルトライターとしての取材中に不思議な力を持つ陽菜に出会います。
純朴そうな少年を演じるのは醍醐虎汰朗(だいご こたろう)さん。舞台「弱虫ペダル」で俳優デビューを飾り映画「兄に愛され過ぎて困っています」など話題作に出演しています。
製作発表会では新海誠監督から「親しみやすさがある」として自然体で”穂高”を演じられたこと評されていました。
天野陽菜(CV.森七菜)
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祈ることで雨をやませる不思議な力を持つ「天気の子」もう1人の主人公・天野陽菜。
その陽菜を演じるのは2019年になってからドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」や映画「東京喰種S」「地獄少女」「最後の晩餐」と話題作公開多数控えている”ブレイク間近”の若手女優・森七菜さんです。
森さんも「天気の子」のインタビューでは新海監督から”自然体で陽菜”という評価を受けていたようです。
新海監督の見るところがその”自然体”というところなのかもしれませんが、森さんにとってもキャラを演じる上で自然にできたようで親しみやすい役であることを語っていました。
須賀圭介(CV.小栗旬)
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穂高が東京で住み込みで働く編集プロダクション。そのプロダクションを経営し自身もライターをしている須賀圭介を演じるのは大物俳優・小栗旬さん。
最近だと大人気コミックス原作の「銀魂」で主演を演じコミックス原作映画は売れないという常識を覆した立役者です。
俳優として活躍する一方、アニメでも「鋼の錬金術師」や「湾岸ミッドナイト」で主演級を演じているので「天気の子」でもその貫禄を魅せてくれること間違いないでしょう。
夏美(CV.本田翼)
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出典:ザ・テレビジョン
編集プロダクションで働く女子大生を演じるのは男性人気が高い本田翼さんです。予告の中では穂高に須賀との大人の仲を仄めかす色気ある役どころを醸し出していました。
声優は初挑戦という本田さんにも注目です。
冨美(CV.倍賞千恵子)
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穂高と雨をやませる力を持つ陽菜にある依頼をする冨美を演じるのは倍賞千恵子さん。
日本映画の中でも名作の「男はつらいよ」で渥美清さんが演じた寅さんの妹・さくらを演じて大人気女優になった大御所です。
宮崎駿監督の「ハウルの動く城」では主人公・ソフィの声を演じ主題歌まで担当しましたが新海監督の「君の名は。」に興行収入記録で抜かれ3位に。今回は何の因果か新海監督の映画に出演が決まりました。
倍賞さん演じる冨美はどうストーリーに関わってくるのでしょうか。楽しみです。
聖地は都内23区内に密集!
では早速「天気の子」の予告動画に登場した聖地を特定していきたいと思います。
現在10日までに予告動画は3本、動画サイトで観ることができます。
3本の予告動画の中では9ヶ所の聖地を特定することができました。
「君の名は。」は岐阜県や長野県と多方面に聖地が存在していましたが、「天気の子」では予告の中だけであれば東京23区内に全て聖地がありました。
そのため聖地を回る”聖地巡礼”もしやすいように感じました。
それでは聖地を予告に出てきた順に紹介したいと思います。
レインボーブリッジ・竹芝ふ頭
出典:YouTube
主人公の穂高が離島から都心へやってくるシーン。映っている橋は日本で一番有名な橋だと言っても過言ではない”レインボーブリッジ”です。
穂高が乗っている船は東海汽船が運営している”さるびあ丸”だと思われます。さるびあ丸は東京の竹芝ふ頭から伊豆諸島を結ぶ大型船で、穂高も伊豆諸島から都心に来たことがわかります。
さるびあ丸のデッキを見てみると穂高が乗っている船と酷似しています。
出典:YouTube
穂高のメモ帳にはフェリー代が6510円と書いてあります。さるびあ丸は月によって運賃が変動しているようなので7月現在で一番近い運賃だと”東京-利島”間です。
穂高は利島から家出をしてきた可能性があります。
南新宿 上空
出典:YouTube
1か所に光が差し込んでいる惹きこまれるような美しいシーンで描かれているのは小田急線南新宿駅周辺の建物になります。
出典:Google Map
手前に移り込んでいるのは山野美容専門学校です。美容師を始めスタイリストやネイリストなど美容に関するプロフェッショナルを育てる学校です。
パークハイアット東京
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陽菜の物憂げな表情が印象的なシーン。外にはNTTドコモタワーとその奥に来年の東京オリンピックでメインスタジアムとなる新国立競技場が映っています。
NTTドコモタワーが左に見えますので西新宿にあるホテル、中でもある程度の高さのあるホテルだと思われます。
西新宿である程度高さのあるホテルとなる”パークハイアット東京”ではないかと思われます。
東京都庁のすぐそばにそびえたつホテルは1泊6.5万円と高級にもなります。
しかしそれだけのお金を支払ってでも受けたい一流のサービスがそこにあるようです。
高層階の眺望もありましたがこれだけでも泊まる価値はありそうです。
出典:Google Map
そうなると気になるのはどうして陽菜は高級ホテルにいたんでしょうか。映画でもその理由は見逃せません。
代々木会館
出典:YouTube
出典:YouTube
出典:YouTube
陽菜がビルの屋上にある神社で願うと雨が止むという物語の核心であろうこの場面。この場面に登場するのは代々木駅西口にある”代々木会館”という建物です。
周囲のビルと比較してもボロボロで異様なオーラをはなつこの代々木会館。建てられたのは昭和20~30年だろうとも言われている年季の入ったビルです。
他のドラマや映画にも多数登場するため様々な作品の聖地となっています。
以前JR東日本が買い取ってアトレにする予定があったそうですが建物と所有地含めて60億という額になったらしくJR東日本が諦めたという噂もあります。
ちなみに地図で屋上を確かめてみましたが神社はありませんでした。
北区 田端駅
出典:YouTube
予告の中でも度々登場するこの場所はJR田端駅近くにあります。後ろを走る新幹線は秋田、山形、上越、東北の各新幹線が走っています。
劇中にも”あみ印”と書かれた看板がありますがこのところにも後ろに同じ看板があります。拡大してご覧になってください。
新宿区歌舞伎町・天下一品
出典:YouTube
穂高が職務質問を受けているこの場面。穂高の背後にラーメンのような絵と”品”と書かれた提灯があります。
ここはラーメンチェーン「天下一品歌舞伎町店」です。
メニューは”あっさり”と”こってり”のラーメンのみですがコアなファンが多いお店でも有名なところです。
豊島区高田・のぞき坂
出典:YouTube
陽菜の祈りで晴れ間が広がっていくシーンで一瞬だけ映るこの坂は豊島区にある学習院大学、そのそばにある”のぞき坂”になります。
この坂も他の作品で聖地として知られており最近だとアニメ「冴えない彼女の育てかた」にも登場しています。
出典:Twitter
その作品の中でも主人公が理想の女性と出会う作品の中で重要な役割を担っています。
「天気の子」でも重要な場所として登場するのでしょうか。
杉並区高円寺・気象神社
出典:YouTube
下駄の形をした絵馬が飾られているこの場所は杉並区高円寺にある気象神社です。
出典:気象神社
気象神社は八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)という神様が祭られています。この神様は元々は知恵の神様で古事記に登場する神様です。
古事記では天岩戸に閉じこもった天照大御神を引っ張り出すための妙案を思いついた神様として描かれていました。
しかし、第二次世界大戦に知恵の神様から転じて天気の神様になり、旧日本軍がこの場所に気象神社を安置したことが気象神社の発端です。
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港区六本木 六本木ヒルズ庭園
出典:YouTube
予告の最後を彩ったこの新海ワールド全開のシーンは六本木にある六本木ヒルズの屋上です。
出典:六本木経済新聞
六本木屋上にある”東京シティビュー”は六本木ヒルズ森タワーの3階で美術館のチケットを購入することで入ることができます。
一般だと1800円、学生だと1200円と屋上に立ち入るだけなら高いと感じるかもしれませんが、美術館を巡って最後に立ち寄るならお得感があるかもしれません。
以上が予告が判明した聖地です。公開前に行ってみると特別な感覚で映画を見ることができそうですね。
「君の名は。」とは違う作風なのか
公開直前になってメディアにインタビューに応えた新海誠監督。
「天気の子」は敢えて賛否が分かれる作品にしたそうです。
『君の名は。』が世界的ヒットとなった新海誠監督の最新作『天気の子』が7月19日に公開となる。昨年末の製作発表では、川村元気プロデューサーが「大ヒット後の映画監督は、作家性の高い方向に行くものだが、新海監督からはものすごいド真ん中のエンタテインメントが来た」とコメント。一方で監督本人は、「賛否が分かれるメッセージを込めた」と語る。監督の思いをインタビューで聞いた。
出典:NIKKEI STYLE
このインタビューの内容なのであれば「君の名。」ように”感動した”という作品よりは内容を考えさせられる内容になりそうです。
また新海監督は「君の名は。」で古今和歌集の和歌を引用してストーリーを練ったそうです。
モデルしたのは小野小町の「思ひつつ ぬればや人の みえつらむ 夢と「知りせば さまざらしを」
あの人想って眠ったから夢であの人に会えたのでしょう。夢だとわかっていれば起きなかったのですが。という意味の和歌です。
そのため今回も古典作品をインスピレーションとしてストーリーを練っている可能性がありますので有名な古典作品を洗っておくのもいいでしょう。
公開まであと少し。どんな展開になるのか楽しみに待ちましょう。
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