出典:JNN
9日朝、熊本県熊本市で警察の家宅捜索執行を拒否し男が逃走を図りました。
男の名前は藤木寿人容疑者。逃走から半日以上経過した10日0時時点でも身柄を確保されていません。
藤木容疑者はどこに逃げたのでしょうか。そしてなぜ家宅捜索を受けなければならなかったのでしょうか。
真相を追求しました。
家宅捜索拒否、そして制止を振り切る
事件についてはFNNをはじめ各メディアが速報で概要を伝えています。
熊本市で、警察の家宅捜索を拒否した男が逃走している。
警察は、緊急配備を敷き、男の行方を追っている。
警察によると、熊本市西区城山大塘の住宅で、9日午前7時半ごろ、警察の家宅捜索を受けた男が捜索を拒否し、車で逃走した。
男が逃走する際、止めようとした警察官3人が車で引きずられ、軽傷を負ったという。
警察は、公務執行妨害の疑いで、男の逮捕状を請求するとともに、緊急配備を敷き、男の行方を追っている。
出典:FNN
再び起こってしまった凶悪犯の逃走。
警察は緊急配備を敷いてますが確保には至っていません。
藤木寿人、愛車ハリヤーで逃げる
熊本県警が捜索をしている男は藤木寿人容疑者です。
藤木容疑者について明らかになっている情報は次の通りです。

出典:Yahoo!ニュース
名前:藤木寿人(ふじき ひさと)
年齢:43歳
職業:不詳
住所:熊本市西区城山大塘
さらに逃走した時点での服装などの特徴も公開されています。
身長:175cm
体型:やせ型
髪型:短髪
服装:作業服(上下ベージュ)
車:トヨタ・ハリヤー(パープル)
ハリヤーはトヨタから発売されている高級SUV(スポーツタイプ多目的車)です。
出典:Cargeek
トヨタから発売されているSUV車はハリヤーの他にCH-Rという車があります。
違いはロゴですCH-Rは通常のトヨタのエンブレムですが、ハリヤーは”鷹”をイメージした独自のエンブレムが採用されています。
さらに紫色の出荷台数は少ないため目立つ車だと考えられます。
逃走先は天草市か鹿児島か
藤木寿人容疑者はどこへ逃走したのでしょうか。
まず藤木容疑者の自宅を確認してみましょう。
藤木容疑者は報道メディアによると”熊本市西区城山大塘”という地域住んでいました。
また藤木容疑者の自宅の映像が放送されていました。
出典:Yahoo!ニュース
これらの情報を基に藤木容疑者の住所を割り出しました。
藤木容疑者はこの道路を紫色のハリヤーで近くの小学校前を通過しています。近くの小学校は熊本市立城山小学校が藤木容疑者自宅の南側にありますので南方面に逃走したと思われます。
北側は熊本市街地があり道路の渋滞など考慮して市街地から遠のく南側を選択したのかもしれません。
藤木容疑者の逃走先ですが近くを通る国道266号線を使用すれば天草市に入ることもできます。また天草市に入らないで海岸線を進んでいくと鹿児島県川内市に行きつくことも可能です。
渋滞を避けているのだとしたら自ずと人目に付かない場所を選んで逃走している可能性も考えられます。
天草市や鹿児島県北西部に潜伏しているのではないでしょうか。
薬物の有罪判決を受けていた
藤木寿人容疑者が逃走するきっかけとなったのは家宅捜査でした。
家宅捜査とは地方警察本部、今回は熊本県警が裁判所に被疑者宅の捜索を申請して”捜査令状”を発行してもらい行う取り調べの1つです。
警察官は公務員のため令状なしに被疑者と言え一般市民の自宅に無許可で押し入るわけにはいきません。そのために令状が必要になります。
家宅捜索を受ける理由は何かしらの犯罪に関わっている疑いがあるからです。家宅捜査の目的はその犯罪の物的証拠を押収するために行われます。
このことから藤木容疑者が何かしらの事件に関与していた可能性があることは明白です。
ではどのような事件に関与していたのでしょうか。
藤木容疑者自身について調査を進めてみると2015年まで自民党所属の政治家・野田毅氏の私設秘書を務めていたことがわかりました。
しかし2015年に自宅で覚醒剤を使用していた疑いで逮捕され議員事務所を辞職していました。
熊本地検は22日、野田毅衆院議員の元私設秘書、藤木寿人容疑者(40)=熊本市中央区=を覚せい剤取締法違反(使用)の罪で起訴した。起訴状によると、1日ごろ、自宅で若干量の覚醒剤を使ったとしている。藤木被告は9月末に議員事務所を退職。10月1日に同法違反容疑で逮捕された。
出典:日本経済新聞
そして2015年末には懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決が下されています。
前自民党税制調査会長の野田毅衆院議員(熊本2区)の元秘書で、覚せい剤取締法違反(使用)罪に問われた藤木寿人被告(40)=熊本市西区=に対し、熊本地裁(大門宏一郎裁判官)は16日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。
出典:毎日新聞
逃走のきっかけも薬物使用か
藤木寿人容疑者が執行猶予も明けこの4年間どのような生活を送っていたかは不明ですが、藤容疑者が使用した覚せい剤は再犯率が高い薬物でもあります。
出典:厚生労働省
上記のグラフを見てみても半数以上は再び覚せい剤に手を染めてしまう、それだけ依存性が高いものだということがはっきりとわかります。
また覚せい剤の売人は出所した人間など一度は薬物に手を出した人を狙っているようで藤木容疑者もそのカモにされたのではないでしょうか。
しかしいくら狙われたからと言っても薬物に手を出すことは犯罪です。
何事もなく藤木容疑者が見つかることを祈っています。
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