出典:ヤマトリース株式会社
運送会社大手ヤマトホールディングスの100%子会社である、ヤマトリースの小泉弘社長が社員に対して「24時間働けばいいだろ!」「お前ら殺されるぞ、本当に」などの暴言を吐き、パワハラをしていたことが週刊文春によって明らかとなりました。
今回は、小泉弘社長の顔画像や経歴、パワハラの内容や暴言を吐いた理由などについて迫ってみたいと思います。
ヤマトリース社長の小泉弘社長がパワハラ
文春オンラインが以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
ヤマトホールディングス(HD)の100%子会社、ヤマトリース(東京都豊島区)の小泉弘社長が、社員にパワハラとも受け取れる言動を重ねていたことが、ジャーナリストの横田増生氏が入手した音声データで分かった。
トラックやフォークリフトなど車両のリースを主に手掛けているヤマトリース。小泉氏が社長に就任したのは、2018年9月のことだった。
その小泉氏は今年に入り、ある支店会議後に開かれた懇親会の席で、以下のような発言をしていた。
「お前ら殺されるぞ、本当に。分かる、これ? そのくらい(の給料を)もらってんだよ。殺されるよ、本当。ふざけんなよ。馬鹿たれ! それも分からねぇから問題なんだよ」
小泉氏は「給料が高過ぎる」と社員たちを怒鳴り続け、こう吐き捨てた。
「24時間働きゃいいじゃない。(ヤマトHDの中核子会社)ヤマト運輸に戻ると(給料が)下がるんだよ。ウチに残りたいんだったら死に物狂いで働けよ。家買ってんだろ、ローンあるんだろ、できますか、甘えるのやめてくれよ」
小泉氏は、一部の社員で1000万円を超える給料の社員がいることに、不満を持ち、こうした発言を繰り返していたという。
ただ、ヤマトリースの社員は、次のように語る。
「確かにインセンティブの配分が大きい支店長クラスの中には、1000万円を超える人もいます。しかし、多くの社員はその半分程度で、サービス残業も少なくありません」
親会社のヤマトHDに小泉氏の発言について尋ねると、こう回答した。
「現在、確認中であり、今後事実関係等に基づいて適切に対応してまいります」
労働問題に詳しい旬報法律事務所の佐々木亮弁護士が指摘する。
出典:文春オンライン
文春が公開した小泉社長のパワハラ音声が衝撃的
文春オンラインですが、この小泉社長が実際に発言したとされるパワハラの肉声動画を公開しております。
それがこちらです。
「24時間働きゃいいじゃない。家買ってんだろ、甘えるのやめてくれよ」。働き方改革を掲げてきたヤマトHDですが、子会社社長の〝パワハラ音声〟をジャーナリスト横田増生氏が入手しました。《完全版》は7月4日(木)より公開。https://t.co/PMdYUADzei pic.twitter.com/OnvJubYJyN
— 週刊文春 (@shukan_bunshun) 2019年7月3日
この動画では、小泉弘社長は以下のような発言をしております。
「ふざけんなよ馬鹿たれ!それも分からねぇから問題なんだよ!」
「1000万円もらってんだったらちゃんと働けよ!24時間働きゃいいじゃない。」
「(お前らの給料が)めちゃくちゃ高い 俺びっくりした。お前ら殺されるぞ、本当に」
社員に対してでしょうか?
給料があまりにも高いことを引き合いに出し、そのくらいもらうなら24時間働けばいいだろ!というブラック企業丸出しの発言をしております。
つまり、小泉弘社長は年収が1000万円を超える社員がいる現状を怒っており、それくらいもらうのであればもっと働くべきだと非人道的な言葉を用いて叱責をしているのです。
小泉弘のプロフィールと経歴について
こちらが、問題となっている小泉弘社長のプロフィールです。
名前:小泉弘(こいずみ ひろし)
年齢:不明
職業:代表取締役社長
所属:ヤマトリース株式会社
小泉弘社長は、ヤマトフィナンシャル株式会社中部統括支店長からヤマトフィナンシャル株式会社執行役員総合審査部長を経て、ヤマトリース株式会社の代表取締役社長に就任をしている人物です。
ヤマトホールディングス一筋の人間であるということで、ヤマトグループの関連企業の支店長や役員という役職を歴任していたと言われております。
顔画像が公式ホームページから判明している?
パワハラをしたとされるヤマトリース株式会社社長の小泉弘社長ですが、顔画像は公開されているのでしょうか?
ヤマトリース株式会社のホームページやSNSなどをチェックしてみたのですが、顔画像を発見することが出来ませんでした。
こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時とお伝えしていこうと思います。
ヤマトリース株式会社について
こちらが、問題となっているヤマトリース株式会社の詳細です。
商号 | ヤマトリース株式会社(YAMATO LEASE CO.,LTD) |
設立 | 昭和52年3月1日(1977年) |
本社所在地 | 〒171-0033 東京都豊島区高田3-15-10 電話:03-5953-5160(代表) FAX:03-5953-5170 |
代表者 | 代表取締役社長 小泉 弘 |
主な事業内容 | 1.トラック・バスのリースならびに割賦販売 2.中古車販売 |
拠点 | →事業所一覧 |
株主 | ヤマトホールディングス株式会社 100% |
主要取引先銀行 | 株式会社みずほ銀行 銀座中央支店 株式会社三菱東京UFJ銀行 本店営業部 株式会社三井住友銀行 京橋支店 |
ヤマトリース株式会社は、「クロネコヤマトの宅急便〜♫」などでお馴染みのヤマト運輸を経営するヤマトホールディングス株式会社が100%出資をした子会社であり、東京都豊島区高田3-15-10に本社があります。
主に、トラックやフォークリフトなど車両のリースなどの事業を展開しているということで、以下のような経営理念があるということです。
私たちは、経営の品質向上に向けた安全マネジメントやGマーク、グリーン経営認証の取得支援、さらには後継者不在のお客様には事業の承継手続きのお手伝いまで、お客様のために何ができるかを常に考え必要なサービスを総合的にかつ効率的に提供してまいります
出典:ヤマトリース株式会社
これは代表である小泉弘社長が公式ホームページ上で語っている代表者メッセージであり、困った時に最初にご相談いただける会社を目指しているのだそうですが、実際はパワハラが横行するブラック企業だったということです。
社員は年収1000万円を超える場合も?
支店長などの場合、インセンティブの割合が多くなることがほとんどで、年収が1000万円を越える人も出てくるのだそうです。
24時間働けばいいと良いという考え方がブラック企業そのもの
小泉弘社長は問題の音声の中で、「1000万円もらってんだったらちゃんと働けよ!24時間働きゃいいじゃない。」という発言をしております。
24時間働け!というのは流石に冗談であるとは思うのですが、もしもこれが本心で言っていた場合、一企業の社長がこうした発言をすること自体、由々しき問題であると言えるでしょう。
冗談であったもこうした考えに至ること自体がブラック企業そのものですし、それを強要すること自体パワハラであると言えるでしょう。
ブラック企業だからパワハラをしているのか、パワハラをしているからブラック企業なのか分かりませんが、24時間仕事しろというのはあまりにもナンセンスな発言であると言えるでしょう。
「24時間戦えますか?」のCMもブラック企業を助長させるとして批判が
日本がバブル経済真っ只中の1988年に武田薬品工業のエナジードリンク「アリナミンV」のライバル商品として三共が開発した「リゲイン」というエナジードリンクがあるのですが、この当時のCMで「24時間戦えますか?」というフレーズ大きな波紋が広がっております。
この当時の日本にはブラック企業という概念など無く、バブル経済真っ只中であっただけに働けば働くほどお給料をもらえていた時代です。
そのため、24時間働いていたとしても24時間以上の給与が支払われていたため、リゲインも「24時間戦えますか?」というキャッチコピーをつけたのでしょうが、2000年代の不況の時代に入って、このCMを流した結果、ブラック企業を助長させるとして批判が相次ぎました。
「24時間戦えますか?」なんてCM見てた連中が管理職なんだもの。そりゃブラックにもなるさ。
— エターナル総書記 (@kelog21) 2016年9月19日
バブルの頃なんて、働けば働くほど金が貰えたからこそ「24時間戦えますか?」って曲が大々的にTVCMで流れてたわけだ。
金が即ち士気であるので元気に「勇気のしるし」が歌えるのだ。今あんな曲発表されたらブラック企業の象徴だぜ。
— Rey.Redeyesers (@S_O_M_Harbor) 2017年7月26日
いま、リゲインのCMソングが「24時間戦えますか?」だったら、即効ブラック企業認定されるんだろうなあ
— 常見陽平 (@yoheitsunemi) 2014年2月15日
「24時間戦えますか?」の時代は、休むことは「悪」という価値観でしたが、時代は変わり「持続可能な幸福の追求」に軸足が動きました。
この時代においても、某部活動では、具合が悪くて休むと先輩が陰口を言ってくるので休めないそうです。ブラックな社会はこうやって学校で醸成されるのですね。
— おにごん (@PandaOnigon) 2017年2月9日
昔「24時間戦えますか」という栄養ドリンク・リゲインのCM曲があって、今なら相当ブラック企業にみえるんだが、あれには「年収アップに希望をのせて」という詩に続くバブル時代の景気の良い話なんだよね。今だと60歳からの年金が破綻し「年収ダウンに絶望のせて、70歳まで戦えますか?」が正しいよな。
— caprin (@caprin) 2018年10月23日
こうした指摘が相次いでおり、2014年から三共は「24時間戦うのはしんどい。」というキャッチコピーに変換しているのも有名な話です。
小泉社長はリゲインのCMを見て育った世代?
リゲインのCMが「24時間戦えますか?」というCMを放送していたのは1988年から2000年台前半まででありますが、この世代に働いていたのはいわゆるバブル世代という人たちで、年齢を考えると小泉弘社長もこのCMを見て育った世代であると考えてもいいでしょう。
そのため、社員に対して24時間働けばいいじゃないという無謀な発言をしているのです。
何れにしても、ヤマトリースの社長によるパワハラであるだけに、一層の波紋が広がりそうな一件です。
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