出典:日テレNEWS24
覚醒剤を所持及び使用した疑いで警視庁に東京都市大学人間科学部の教授・大野和男被告が現行犯逮捕されていたことが明らかになりました。
大野被告は2日に逮捕され21日に起訴されましたが、昨年4月にも覚醒剤を所持していたことで逮捕され執行猶予付きの有罪判決が下されていました。
しかし東京都市大学側は昨年大野被告が逮捕されていた事実を知らなかったと説明しています。
ではなぜ大野被告が逮捕、起訴そして有罪判決が下されるまでを大学側に隠し通せたのか、その理由を追求しました。
教授の男、覚醒剤所持
事件については産経新聞をはじめ各メディアが以下のように報道しています。
東京都新宿区の路上で覚醒剤を所持したとして、警視庁四谷署が今月2日に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、東京都市大学人間科学部教授の大野和男容疑者(51)を逮捕していたことが24日、同署への取材で分かった。21日に同法違反(所持、使用)の罪で起訴されている。調べに容疑を認めている。
昨年4月にも覚醒剤の所持容疑で現行犯逮捕されており、有罪判決を受けて執行猶予中だった。
東京都市大学は24日、「全教職員への指導を徹底し再発防止に努める」などとするコメントを出し、今後処分を検討するとしている。
大学のホームページによると、専門分野は発達心理学など。
出典:産経新聞
心理学の教授
警視庁に逮捕されていたことが明らかになったのは東京都市大学教授の大野和男被告でした。
大野被告について明らかになっている身元情報は次の通りです。
出典:日テレNEWS24
名前:大野和男(おおの かずお)
年齢:51歳
職業:大学教授
住所:不詳
大野容疑者は世田谷区にある東京都市大学の人間科学部教授を務めていました。専門は発達心理学で子どもの発達と保育者の関係をテーマにゼミ等も持っていました。
大学によると勤務態度は至って真面目で、学生からの人気もあった教授だそうです。
しかし昨年4月にも覚醒所持で逮捕、起訴され執行猶予付きの有罪判決が下されていました。
逮捕された現場
麻薬の巣窟
大野和男容疑者が逮捕されたのは東京都新宿区の路上でした。
出典:テレ朝ニュース
新宿駅の東側、都営大江戸線新宿三丁目駅にほど近い繁華街で大野被告は逮捕されました。
大野被告が新宿にいたのにはこの近辺で覚醒剤を入手していたためだと思われます。
元々新宿、特に東側にある歌舞伎町付近は暴力団や海外マフィアの活動拠点になっていることが多く麻薬売買も盛んに行われていると見られています。
薬物使用で逮捕された芸能人もこの近辺に潜伏していた密売集団から薬物を購入していたようです。
ASKAをクスリ漬けにしたともウワサされる通称「新宿の薬局」なる芸能界麻薬流通ルートが警視庁に摘発されたが、早くもその後釜を狙う連中が出現しつつあるという。
出典:exciteニュース
麻薬は特に買い手が次から次へと現れるため密売集団を摘発しても次の密売集団が新宿に根を下ろしているとのこと。
そのため大野被告もいづれかの密売集団に接触していたのではないでしょうか。
隠し通せたそのわけ
大学は教員のレジャーランド?
大野和男被告の逮捕、起訴を受けて大学側は昨年4月の大野被告の逮捕一連の情報を今まで知らなかったと説明しています。
大野被告は逮捕されていますので身柄を拘束され自由を制限されているはずです。しかしなぜ大学側はそこに気づかなかったのでしょうか。
通常、警察機関によって逮捕されると起訴までに最長23日間身柄を拘束されます。
出典:刑事事件の弁護士カタログ
大野被告の場合は有罪判決まで下されていますので逮捕から判決までを含めると2ヶ月強私生活を送るうえで支障をきたしていたと考えられます。
大野被告は授業、そしてゼミ講習の教官も担当していたことは大学側によって明らかにされていますのでこの期間に授業などは無断欠勤になっていたはずでそれを大学が把握していなかったというのはどのようなものなのでしょうか。
”大学は教員のレジャーランドである”と大学の雇用形態を問題視したのは京都大学の名誉教授・橘木俊詔氏でした。
橘木氏は生涯に論文を2本程度しか書かずに教授へと成り上がる教員の存在を明かしたうえで、大学の教員に対する自由奔放な扱いを指摘しています。
「一般的な私立大学の場合、教授に最低限のものとして課せられる授業数は平均して1週間に5コマです。1コマ90分ですから450分。それ以外の時間に何をしているかは大学側は把握しきれない。講義のない日に学生が研究室を訪ねても教授が不在ということは少なくありませんが、これは『自宅研修』という制度が認められているから。大学教員は自宅で書籍や論文を読むといっておけば、大学に来なくてもいい。監視の目のないところで好きなことができるのです。
ある地方の市立大学の教授から聞いた話では、医学部出身の学長が自宅研修の多さに業を煮やして『教員は毎日大学に来るように』と通達を出したことがあるそうです。医学部は患者の診断や実験装置を使った研究のために毎日大学に来るのが当たり前ですから、その基準を他の学部にも適用しようとした。その学長はサボりが横行していることを見抜いたのでしょう」
出典:NEWSポストセブン
大野被告が覚醒剤使用の罪を隠し通せたそのわけは大学側が執るこの自由な雇用形態にある可能性が高いと思われます。
自由に通勤、自由に授業、特にノルマもない……そのような勤務生活が大野被告に覚せい剤を使用させる隙を与えたのです。
東京都市大学は私立大学ですが現在私立大学は国からの助成金を得て運営をしているところがほとんどです。つまり大野被告が覚醒剤を購入していた、逮捕起訴で大学に行かなかった間に支払われていた賃金の中には私たちの税金が少なからず入っています。
研究機関であり教育機関である大学で研究もしなければ教育もしない教授に助成金を支払い続ける意味はあるのでしょうか。東京都市大学には今回自校の対応が甘かったことを認め意識改革に努めていただきたいと思います。
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