出典:FNN
大阪府吹田市の交番前で警察官が刺されて拳銃が強奪された事件で、大阪府警は17日、強盗殺人未遂容疑で指名手配していた東京都品川区の飯森裕次郎(いいもり ゆうじろう)容疑者が逮捕されました。
今回は、飯森容疑者の顔画像や生い立ちと犯行動機、吹田市にいた理由や精神障害などについて迫ってみたいと思います。
吹田交番襲撃の男を逮捕
朝日新聞デジタルほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
大阪府吹田市の吹田署千里山交番で巡査が刺され拳銃が奪われた事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)は、東京都大田区のゴルフ練習場でアルバイトとして勤務していたとみられる。事件の5日前の6月11日から欠勤していたという。
ゴルフ練習場の関係者によると、飯森容疑者が働き出したのは2018年11月。打席の清掃などが業務だった。周囲にはゴルフが好きだと話し、勤務前や後にゴルフの練習をすることもあった。飯森容疑者には持病があったといい、最後に出勤した6月10日に体調不良を訴え、翌11日から欠勤していたという。
事件前日の15日には飯森容疑者から職場に電話があり、「体調がよくなってきているので25日ぐらいから働けると思う」と話していたという。これまで勤務中のトラブルなどはなかったが、10日の勤務では「いつもと様子が違った」と職場関係者は話す。
出典:朝日新聞デジタル
飯森裕次郎容疑者について
こちらが、逮捕された飯森裕次郎容疑者のプロフィールです。
名前:飯森裕次郎(いいもり ゆうじろう)
年齢:33歳
職業:アルバイト従業員
在住:東京都大田区
飯森容疑者は、16日午前5時40分ごろ、吹田市の阪急千里山駅近くにある交番前の路上で、古瀬鈴之佑巡査が、左胸に包丁が刺さった状態で倒れているのを駅員が見つけた事件で、この事件を引き起こしさらには拳銃を奪って逃走を図ったとして逮捕された人物です。
ちなみに、こちらが飯森容疑者の顔画像です。
出典:Twitter
犯行動機について
では、飯森容疑者の犯行動機は一体何だったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、警察の調べに対して飯森容疑者は「私がやったことではない。(病気が)ひどくなったせいだ」と容疑を否認しているということです。
つまり、持病があったということになるのですが、どのような病気を患っていたのかは明らかとなっておりません。
しかしながら、産経ニュースによれば精神的な病を患っており、障害者手帳なども持っていたという報道があることから、何かしらの精神疾患だったのではないかと推測されます。
昨年11月からは都内のゴルフ練習場で、清掃のアルバイトとして勤務していた飯森容疑者。今月上旬には沖縄旅行に出かけていたが、11日から欠勤していた。精神障害の障害者手帳を所持していたといい、体調不良を理由としていた。15日には「体調が良くなってきているので25日くらいから復帰しようと思う」と勤務先に連絡があったが、その翌日に犯行に及んだとみられている。
出典:産経ニュース
精神障害の障害者手帳の交付基準となる障害は以下のようなものがあると言われております。
・統合失調症
・非定型精神病
・そううつ病
・てんかん
・中毒精神病
・精神遅滞を除く器質精神病
・高次脳機能障害
・精神神経症状をともなう発達障害
このいずれかを患っていたために障害者手帳を交付されたのだと思うのですが、それが事件とどのように繋がるのかは分かりません。
しかしながら、飯森容疑者の「私がやったことではない。」という供述を見ると、自分ではない誰かのせいにしているということから、解離性同一性障害と呼ばれる多重人格障害も併発しており、別の人格が警察官を刺して拳銃を奪うという悲惨な事件を引き起こさせたのではないかと推測されます。
生い立ちについて
では、飯森容疑者の生い立ちは一体どのようなものなのでしょうか?
飯森容疑者の生まれは、大阪府吹田市であり、同市内の小学校と中学校を卒業後、大阪府吹田市藤白台五丁目にある府立北千里高等学校に進学をしております。
中学時代は野球部に所属をしており、中学を卒業と同時に引っ越しをしてたと言います。
高校卒業後は上京をし、東京都世田谷区駒沢一丁目にある駒澤大学に進学しており、別の会社に就職をした後、2018年11月から東京都大田区にあるゴルフ練習場で働き始めたのだそうです。
飯森容疑者は、ゴルフが好きであったということで、プレー経験が10年以上あるということから、高校時代もしくは大学在学中にゴルフを始めたのかもしれません。
元同級生の証言
生い立ちに関しては元同級生も以下のように証言をしており、どちらかといえばこのような事件を引き起こすような印象はないといった証言が多く寄せられておりました。
元同級生「こんな事件を起こすやつじゃなかった。どうしてこんなことに…」
中学時代の同級生「好き嫌いが激しい性格で、好きな人としか話さなかった」
元同級生「事件後に公開された映像を見ても(本人と)分からなかった。まさかこんな事件を起こすとは」
吹田市で犯行をした理由
まず、事件が発生する前後の飯森容疑者の足取りを確認してみましょう。
出典:Twitter
飯森容疑者は現在、東京都大田区のゴルフ練習場に勤務をしているということですが、犯行に及んだのはおよそ490kmも離れた大阪府吹田市なのです。
精神的に不安定になったという供述もありましたが、勤務先のゴルフ練習場には欠勤に関して以下のような弁明をしております。
これまで遅刻などはなかったが、今月10日、精神的に不安定だなどと訴え、休みを要求。当初は3日間の予定だったが、「6月いっぱいは無理」として延長した。15日夕、「25日ぐらいから復帰できそう」と電話で伝えてきたという。
出典:時事通信社
6月いっぱいは無理ということで、この時点で犯行を予告していたのではないかとも考えられます。
また、吹田市で犯行に及んだ理由ですが、おそらく地元であったためにそこに出向いたことが直接的な原因で、特に恨みなどがあったわけでもなさそうです。
警察官にコンプレックスがあったという場合、警察官に対して暴力や殺傷行為をすることがあり、実際にそのような動機で警察官が襲撃され、殉職されるという事件も発生しております。
過去にも似たような事件が
2018年6月28日には、富山県富山市の奥田交番で刃物で警察官が襲われて拳銃を奪われるという似たような事件も発生しております。
26日午後2時ごろ、富山市久方町の富山県警富山中央署奥田交番で、所長の稲泉健一警部補(46)が男に刃物で刺され、拳銃を奪われた。県警によると、警部補は搬送先の病院で死亡が確認された。男は、約100メートル離れた市立奥田小学校付近で、警備員中村信一さん(68)に発砲し、中村さんも死亡した。
通報で駆け付けた別の署員が男に発砲し、弾は左腹部に命中。男を取り押さえ、殺人未遂容疑で逮捕した。男は同県立山町末三賀の職業不詳で元自衛官の島津慧大容疑者(21)。病院に搬送されたが、重体という。県警は当時の詳しい状況を調べている。
出典:時事通信社
ここで逮捕された島津慧大容疑者ですが、退職自衛官の再雇用制度などに不服を抱いており、警察官になれなかったというコンプレックスが原因で犯行に及んだとされております。
つまり、今回の事件で逮捕された飯森
容疑者の犯行動機の一つに、警察官へのコンプレックスということがあってもおかしくはないのです。
そのほかにも、東仙台交番でも警察官襲撃事件も発生しておりますし、警察官が襲撃された拳銃を奪われるという事件が多く発生しており、警察側も対応に追われている最中の事件発生でありますから、非常に由々しき問題であると捉えていることでしょう。
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