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福岡市早良区百道の市道交差点付近で4日夜、ワゴン車が道路を逆走して車5台と衝突し、ワゴン車の2人が死亡、7人が負傷するという多重衝突事故が発生しました。
今回は、この車を運転していた小島吉正(こじま よしまさ)さんの顔画像や事故原因、逆走の理由などについて迫ってみたいと思います。
早良区で車が逆走する多重事故発生
朝日新聞デジタルほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
福岡市早良(さわら)区百道(ももち)2丁目の市道交差点近くで4日夜に起きた乗用車など6台が絡んだ事故で、次々に衝突などを繰り返した車は、交差点の約600メートル手前で最初の事故を起こしていたことが5日、福岡県警への取材でわかった。県警は、この車が対向車線を逆走しながら交差点に進入したとみている。現場近くの防犯カメラには猛スピードで走り去る車の姿も映っていた。
県警早良署によると、この事故で男女計9人が病院に搬送された。
このうち、衝突を繰り返した車の運転者の小島吉正さん(81)=同区原3丁目=、同乗していた妻の節子さん(76)=同=が4日夜に死亡した。2人の死因は、小島さんが出血性ショック、節子さんが重傷胸部外傷だった。
搬送されたほかの7人(14歳から52歳)の負傷の程度は分かっていない。
現場は市営地下鉄藤崎駅の近くで、市内を東西にのびる市道「明治通り」と県道「原通り」が交わる「早良口交差点」付近の一帯。
署によると、4日午後7時5分ごろ、小島さんの乗用車は、交差点の約600メートル手前で、進行方向が同じ男性(36)の乗用車に追突。さらに北上しながら、対向する男性(25)の軽乗用車の右側サイドミラーと接触した後、交差点手前では男性運転手(71)のタクシーともぶつかった。
その後、交差点で右折しようとしていた男性(43)の乗用車と衝突し、同じく右折待ちをしていた女性(40)の乗用車も巻き込んだ。男性の乗用車は衝突の弾みで横転した状態で、歩道に乗り上げた。小島さんの乗用車は最後に歩道へ乗り上げ、信号待ちをしていた通行人の男性(35)とぶつかったという。
署は目撃者の話などから、小島さんの乗用車が対向車線を逆走しながら交差点に進入して事故を起こした、とみて調べている。
出典:朝日新聞デジタル
死亡した2人について
【小島吉正】
こちらが、亡くなった小島吉正さんのプロフィールです。
出典:NNN
名前:小島吉正(こじま よしまさ)
年齢:81歳
職業:無職
在住:福岡県福岡市早良区原3丁目
座席の位置:運転席
【小島節子】
こちらが、亡くなった小島節子さんのプロフィールです。
出典:NNN
名前:小島節子(こじま せつこ)
年齢:76歳
職業:無職
在住:福岡県福岡市早良区原3丁目
座席の位置:助手席
小島吉正さんは妻である節子さんを同乗させ、4日夜に福岡市早良区百道の市道を逆走し、明治通りと原通りが交差する大きな交差点で多重事故を引き起こして亡くなった人物であります。
現場は?
では、事故が発生した現場は一体どこなのでしょうか?
報道機関などの発表によれば、以下のような場所であるという事です。
出典:ANN
こちらを調べてみた結果、以下の場所である事が判明しました。
現場は、福岡県福岡市早良区の明治通りと原道りが交差する交差点であり、片側2車線ずつの交差点で非常に交通量が多い場所としても知られおります。
また、福岡市地下鉄藤崎駅の近くで、飲食店などの店舗が立ち並び、学生や会社員など人通りの多い場所としても有名です。
逆走の原因は?
では、小島さんが運転していた車が逆走をした原因は一体何だったのでしょうか?
小島さんが運転していたの車は、交差点のおよそ600m手前で前方の車と接触するという事故を引き起こしており、その後、センターラインをはみ出して逆走して、交差点で多重事故を引き起こしているのです。
ちなみに暴走した車の車種はトヨタ”エスティマ”であることが判明しています。
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出典:トヨタ
1990年に発売された同車種は90年代のミニバンブームを巻き起こすきっかけにもなった1台です。現在までにモデルチェンジを3回行っており、今回事故を起こしたエスティマは2000年から2006年の間に発売された第2代目か2006年から現在まで販売されている第3代目かと思われます。
何らかの理由で制御出来ない状態に陥ってしまったこのエスティマですが、なぜ制御出来なくなったのでしょうか?
パニックが原因か?
2019年4月に東京池袋で発生したプリウスの暴走事故で、この車を運転していた飯塚幸三という人物は、暴走事故を引き起こす前に交差点のおよそ700mも手前で、今回の小島さんと同様の接触事故を引き起こしております。
その接触事故を引き起こしたということがパニックとなり、急いで逃げるように運転をしてしまった結果、アクセルとベタ踏みして制御することが出来なくなり、悲惨な事故を引き起こしたのです。
今回の事故でも逆走をする前に接触事故を引き起こしておりますから、それがパニックとなる材料になっているのは明白で、気が動転してしまった結果、制御することが不可能となり逆走して事故を引き起こしたのではないでしょうか?
免許返納を考えていた
そんな小島さんは高齢者の事故が多発していることを踏まえて、免許返納を考えていたということです。
小島さんは地元自治会の会長を務め、日ごろから地域の活動に熱心に取り組んでいたという。小島さんを知る地元自治協議会の男性役員によると、高齢者の交通事故が相次いでいたことから「自分もそろそろ運転免許を返納しようと思う」と周囲に話していたという。
出典:日本経済新聞
認知機能などには問題はなく、「免許更新をした際の認知機能検査でも問題がなかった」という発言を近隣住民に話していたのだそうで、最近同乗した人の話によれば何も問題はなかったという趣旨の発言までもしておりました。
しかしながら、東京池袋の事故でも飯塚幸三は認知機能検査には問題がなかったという結果が出ておりますので、検査結果には現れない何かしらの心理変化や体調などが起因してパニックを引き起こしたのかもしれません。
毎朝ゴルフの練習に行くほど
そんな小島さんは生前は元気であったということで、毎朝のようにゴルフの練習場に通うほど健康であったと言います。
小島さんは現場の交差点から約1.4キロの近所に住んでいた。友人の70代男性によると、小島さんは数年前から地元の自治会長を務めており、地域の信頼が厚かった。ほぼ毎朝近所のゴルフ練習場に通うほど元気で、節子さんともよく一緒に外出していたという。
出典:毎日新聞
このように健康体であったにも関わらず、事故を引き起こしてしまうのですから、やはり高齢になると何が起こるかわからないということを改めて痛感させられた事故でもありました。
事故を起こしたエスティマは追い越し車線を走っていて右折車を対向車線にはみ出して避け、そして対向車線にいた車と衝突したため、現場から立ち去るためにスピードを上げ早良口交差点に侵入して事故起こしたという当て逃げを試みていた可能性もあるため、真面目な性格の人ほどこのような事故を起こしやすいのかな?とも思ってしまいます。
いくら健康であっても、自分の運転などを過信してしまってはこのような悲惨な結果になってしまいますし、免許返納を考えているだけでなく行動に移さなければ意味がありません。
何れにしても亡くなった小島夫婦には心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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