出典:Twitter
バレエを長年続けていた女性が就活をした際に面接官からの質問で「なぜプロにならなかったんですか?」という質問をされ、「目の前が真っ暗になって、何を答えたかわからない。こうした質問をした面接官が憎い」という趣旨の文章を投稿し、大きな波紋が広がっております。
今回は、このバレエの就活面接での問題点や、どのように答えればよかったのか、プロになるとはどのようなことなのかについて迫ってみたいと思います。
バレエの就活について聞いてほしい
Twitter上に投稿されたツイートに注目が集まっています。
投稿したのは聞いてほしいというハンドルネームで活動をしている@hkKUET20VybKgx8さんという方で、自分の就活での悔しかった経験をTwitterユーザーに共感したいとしてiPhoneのメモ機能に長文を綴り、それを添付して思いの丈を述べております。
【拡散希望】
面接で実際に質問されました。
とても悔しかったし、侮辱された気分でした。
企業側も、聞いていいことと悪いことがある。#就活 #就職活動 #面接 #就活生 pic.twitter.com/DJtgQUqjk7— 聞いてほしい (@hkKUET20VybKgx8) 2019年5月25日
出典:Twitter
こちらを要約すると、以下のようになります。
・バレエをずっと続けられてきたのになぜプロにならなかったのか?と就活の面接で面接官に言われる
・この質問をされた瞬間なぜか頭の中が真っ暗に
・プロになりたくてもなれなかった
・体型、才能、容姿というプロになるには必要な要素を持ち合わせていない
・プロになれなかったからこうして就活をしている
・「私はプロになれない」と早めに気がつく事が出来たという事が「なぜプロを目指さなかったのか?」の答え
つまり、就活の面接時に面接官によって「長年続けてきたバレエでなぜプロにならなかったのか?」という質問い拍子抜けしてしまい、悔しくて侮辱された気持ちになり、冷静になって考えても徐々に気持ちが温まってきてしまい、思いの丈をTwitterというツールにぶつけたという事なのです。
プロのバレリーナになるには?
では、@hkKUET20VybKgx8さんも憧れていたというプロのバレリーナになるためには、一体どのような道のりを歩まなければならないのでしょうか?
プロのバレリーナとして活躍するためには、バレエ団に入ることが必須の条件となり、各団体のオーディションに合格する事が最低の条件であると言われております。
日本国内には国立のバレエ学校などは存在しておりませんから、バレエ団付属のバレエ学校や個人の主催するバレエ学校、バレエ教室などに通ってバレエの基礎を習得するしかありません。
ロシアやフランスといってバレエの先進国においては国立のバレエ専門学校などもありますので、資金的に余裕のある方であれば海外留学なども視野に入れられると思うのですが、バレリーナとなるには週5回のレッスンをおよそ8年間も続ける必要があるため、ものすごい長く厳しい道のりであることは言うまでもありません。
海外のバレエスクールが主催するコンクールなどに参加して、プロの目に止まればプロとなれるチャンスもあるのかもしれませんが、体格、骨格、筋肉の質、柔軟性、外観の良さ、集中力、音楽性などを見極める厳しい審査が入学試験では実施されますので、誰しもがプロになれるとは限りません。
バレリーナの年収は?
バレリーナの年収は一体幾らくらいなのでしょうか?
あくまで口コミなどの情報ですが、一般的なプロのダンサーであれば年収でおよそ280万円であると言うことで、月収にすれば23万円ほどであります。
額面がこれであれば手取りは18万円前後なのかな?とも思われますし、非常に厳しい世界であることは言うまでもありません。
日本においてプロのバレリーナの方が有名なバレエ団に所属している場合でも、年間30回ほどある公演のチケットを自分で売るというノルマがあるのだそうで、ギャラよりチケットノルマの金額が上回ってしまって赤字となる事も多いのだとか。
それでも何とかトップダンサーになれるように日々努力を続けている人ばかりで、トップクラスのダンサーとものなれば年収は1000万円から数億円にもなると言われております。
日本において最も有名なバレリーナの1人に熊川哲也さんという方がいらっしゃいますが、この方の年収はおよそ1200万円にも登るという事で、非常に夢のある職業であることは間違いありません。
企業側もプロ
残念ながらプロになれなかった@hkKUET20VybKgx8さんは、ふてくされたかのように面接での出来事を報告しておりますが、企業側もその業種のプロであり、生半可な気持ちでは採用したくないと思うのが普通です。
最初からメモ機能に書いたようなことを面接の時に言えていれば、今頃合格の通知が来ていた可能性もありますし、なぜこのようなことを面接の当日に言わなかったのか疑問ではありますが、緊張もしていたのでしょう。
もっとも、面接において自身の経歴について質問が来ることは容易に想像出来ますし、それに対して全く準備をしていないということは問題であると言えるほか、就活を舐めていると言われても仕方ありません。
企業が求めている人材というのは勉強が出来る優秀な人材でもなければ、学歴が高い人を求めている訳でもなく、問題を解決できる力を持っている人を求めております。
企業において問題というのは日々発生しており、それを自分で考えて解決できるような力を持った人材を企業は欲しておりますので、そうした中で就活の面接というのは最も効果的であると言われております。
準備しているしていないであれ、その場の雰囲気や状況に応じて質問に臨機応変に対応出来、さらには質問という問題を解決出来るのか?ということを面接官は見ているのです。
限られた時間の中で、その人のことを判断するのは履歴書の情報とこの質疑応答によってしか判断出来ませんから、その中で優秀かどうかを判断するのは質問にいかに機転を利かして答えているどうかが重要なのです。
企業側もプロということをしっかりと認識していれば「プロにならずに諦めた理由」を堂々と話して、むしろ好感度が上がったことでしょう。
Twitterの反応
このツイートに関して、Twitter上では様々な意見が飛び交っておりますので、ご紹介します。
バレエと就活の件、少し話がずれるけれどこの質問に文字通り正直に答えると
「なれるもんならなりたかったけど、なれなかったから(嫌々)就活している」
という答えになる。で、もちろんこう答えれば面接では不利になる。— シノ (@shinore) 2019年6月3日
面接でバレエの件に触れられて傷付いた方、世の大人達にボコボコにされているが、個人的にはとても立派だと思うよ。
自分の傷を言語化し、他者を口汚く罵らず、特定されたくないからと捨て垢にしたと認め、向き合う為に試行錯誤する。
罵倒だけは上手い良い歳した大人達よりよっぽど成長するのでは。— Eva (@evahpfbgk) 2019年6月3日
この人も「何日にバレエの件で面接で質問した人」だと特定されてしまったわけで…。捨て垢の意味とは。
怒りを電波に流すのならもう少し内容を変えるなり、鍵垢にして拡散されないようにするなり、本人だって分からないようにすれば後々のトラブルも起こらない、と思うよ!— 詠美ネム🕷 (@risotto_prpr) 2019年6月3日
そうですね。この件(バレエ経験者が就活で「なぜプロにならなかったか」と面接官に訊かれ傷ついた)については、履歴書に書く=面接官に伝えたいアピールポイントだと思うので、「質問に傷ついた」は共感できなかったです。面接での質問を想定できてない準備不足だとおばちゃんは思いますた。
— MamBO (@MamBO666_888) 2019年6月3日
バレエやってた繊細就活生、大学生なんだよね?エントリーシートの書き方もろくに指導してくれない学校なの?っていうか説明会くそほどやってて説明されるよね?とか疑問が沢山わいてくる…
ま、補填のつかないアスペいても困るし、本人も辛いだろうから…ちゃんとマッチした就職先見つかるといいね
— xi (@accountLINKonly) 2019年6月3日
どうしてバレエを続けなかったのですかって面接で聞かれてクソ怒ってる女子、感受性バグってんのか以外の言葉が見つかんない
— ほってぃ (@bdg12th) 2019年6月3日
バレエちゃんベタ褒めだけど、なんか違うんだよな。あんな大人ぶって奇麗な締め方する余裕あるなら、面接でつつかれただけで目の前真っ暗になったり絶望したのは何だったんだよ
ネットで数百人に殴られた程度で今まで積み重ねてきた考え方が変わるわけないじゃん。どこまでも茶番な寒い幕引きだよな
— うーろんた🥤 (@oolong_ta) 2019年6月3日
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