出典:FNN
自分の父親に向かって灯油のようなものをかけ火をつけて殺害したなどとして福岡県警は27日、木下玲子容疑者を現住建造物等放火と殺人の疑いで逮捕しました。
木下容疑者は今月21日深夜、父親である木下恵一さんに周囲に灯油を撒き火をつけて殺害したと見られています。
なぜ木下容疑者はいつの父親を殺害しようしたのでしょうか。その動機を類似の事件から追求したいと思います。
油に火、父親を殺害
事件については日本経済新聞をはじめ各メディアが以下のように報道しています。
自宅に火を付けて父親(当時71)を殺害したとして、福岡県警は27日、無職で娘の木下玲子容疑者(35)=福岡市南区寺塚1=を現住建造物等放火と殺人の疑いで逮捕した。県警によると、木下容疑者は「火を付けたことは間違いない」と供述している。
逮捕容疑は21日午前0時30分ごろ、福岡市南区寺塚1の自宅で、1階寝室のベッドにいた父親の恵一さんの身体付近に油のようなものを散布して火を放ち、自宅をほぼ全焼させ、恵一さんを焼死させた疑い。
県警によると、木下容疑者は火を付けた後に「父親に灯油をかけて火を付けた」と消防に通報していた。当時は自宅に恵一さんと母親の3人暮らしで、自宅内にいたとみられる母親もやけどを負った。県警は動機などを調べている。
出典:日本経済新聞
逮捕されたのは…
実の娘
福岡県警は27日、殺人と現住建造物等放火の疑いで木下玲子容疑者を逮捕しました。
木下容疑者について明らかになっていることは次の通りです。
名前:木下玲子(きのした れいこ)
年齢:35歳
職業:無職
住所:福岡県福岡市南区寺塚1
木下容疑者の顔写真、SNS等の捜索を試みましたが発見には至りませんでした。
木下容疑者は被害に遭って亡くなった木下恵一さんの実の娘であります。またもや親子の間で殺人事件が起きてしまいました。
現場は普通の住宅
では木下玲子容疑者が起こした事件現場を特定してみましょう。
報道メディアによると木下容疑者は自宅である住宅に放火していることが明らかで、その住所は”福岡県福岡市南区寺塚1”ということも判明しています。
出典:毎日新聞
また毎日新聞で使用された画像からは平屋の日本家屋であることが伺えます。
これらの情報を元に調査を行いました。
木下容疑者が住んでいた住宅は福岡市南区寺塚1-14-9であることが判明しました。
上空から見ると庭もついておりなかなか広大な住宅であることが見てとれます。住宅環境だけを見ると木下容疑者は裕福な家庭で暮らしていたのではないでしょうか。
なぜ親を殺害?
過去にもたくさん…
福岡県警に逮捕された木下玲子容疑者ですが現在も警察での取り調べが進んでいます。しかし現段階ではなぜ犯行に及んだのかという動機については一切明かされていません。
ではなぜ犯行に及んだのか、その理由を子どもによる親の殺害、そして子どもが無職であるという点で類似した事件と比較して見出してみたいと思います。
今年3月に愛知県名古屋市で発生した息子が両親を殺害した事件では無職であることをとがめられて犯行に及んだものでした。
報道によると、男は1月に父親(68)の死体を自宅に遺棄したとして27日に送検。取り調べに対し、父親と母親(66)の2人の殺害についてほのめかす供述をしているという。注目すべきは、男が両親を殺害するに至った理由。それは、仕事につかないことを両親が咎めてきた、というものだった。男は去年5月頃、勤務先だったメーカーを退職後、定職についていなかったという。
出典:exciteニュース
また金銭関係によるトラブルもあるようです。
6日朝、神奈川県平塚市の住宅で父親に暴行を加えたとして、35歳の無職・川木綿子容疑者が逮捕されました。
川木容疑者は5日午後4時ごろ、自宅で同居する父親で無職の川秀夫さん(68)とけんかになり、殴る蹴るなどの暴行を加え、秀夫さんが意識を失ったことから川容疑者が119番通報し、秀夫さんは病院に運ばれましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
川容疑者は秀夫さんと2人暮らしで、警察の調べに対し「父親の年金に頼る生活で、お金の無心からけんかになった」と容疑を認めているということです。
出典:Yahoo!ニュース
住宅環境から考えると木下玲子容疑者が無職でも養うことができたのかもしれません。しかし両親の高齢が進み生活に余裕がなくなってきたところで両親から木下容疑者に就職するよう諭したか、または金銭は渡せないと拒否をした可能性も考えられます。
また一部報道では木下玲子容疑者の父、恵一さんは体が不自由だったとも言われています。そのため木下容疑者が介護をしていたという可能性もあります。
もしかしたら介護に疲れて殺害するという行動に出たのかもしれません。
親を殺す心理
親を殺すという出来事は世界的に見ると先進国の中流家庭以上で発生していると言われています。
発展途上国で親を殺害するということが起きないのは親と子どもが協力しなければ生活ができないためだそうです。
一般に、青少年の親殺しは先進国の中流以上の家庭で起きる。第三世界の貧しい状況では、親子が協力しなければ生活できず、親殺しは起きにくい。
親殺しを考える場合の一つが、「暴君殺し」だ。激しい虐待など、あまりにもひどい親の殺害を考えることがある。しかし、先進国中流家庭でもっと一般的なのは、決してそれほどひどくはない親への殺意である。
客観的にはひどい親ではないのだが、子どもとしては親が自分を押しつぶす巨大な岩のように感じることがある。通常、親への反感は、口答えとか、非行に走るとか、家出するといった形であらわれる。
しかし、その程度の反発ではこの巨大な岩を退けられないと感じるとき、殺意がわく。
出典:Yahoo!ニュース
木下玲子容疑者にとって両親は重荷でしかなかったのでしょうか。
いづれにせよ実の父親という事実に関係なく放火して人を殺害するというのは残酷な殺害方法です。自分が何を犯したのか、父親が味わった痛みを考えながら罪を償ってほしいと思います。
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