出典:YouTube
山形県警によると、13日午後2時10分ごろ、山形市で乗用車が歩道に突っ込み、東海林とし子さんと娘さんの大友里美さんの2人をはねるという事故が発生しました。
今回は、この事故で車を運転していた佐藤善一容疑者について迫ってみたいと思います。
山形市で歩道に車が突っ込む
共同通信ほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
13日午後2時10分ごろ、山形市本町1丁目で、乗用車が歩道に突っ込み、同市の無職東海林とし子さん(71)と娘の無職大友里美さん(45)をはねた。2人は頭を強く打つなどして重傷。山形署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、現場近くに住む乗用車の宗教法人職員佐藤善一容疑者(72)を現行犯逮捕した。
同署によると、車は駐車場から左折しながら市道に出ようとした際、市道を横切り歩道に突っ込んだ。佐藤容疑者は調べに対し「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しているという。
出典:共同通信
佐藤善一容疑者について
こちらが、逮捕された佐藤善一容疑者のプロフィールです。
名前:佐藤善一(さとう ぜんいち)
年齢:72歳
職業:宗教法人職員
在住:山形市本町1丁目
佐藤善一容疑者は、13日午後2時10分ごろ、山形市で乗用車が歩道に突っ込み、東海林とし子さんと娘の大友里美さんの2人をはねたとして逮捕された人物です。
ちなみに、佐藤容疑者の顔画像などは公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。
逮捕されたということは…?
連日のようにこうした事故の報道がされており、多くの人々は「上級国民」というネットスラングを頻繁に目にするのではないでしょうか?
そもそも上級国民とは、一般国民に対してそれ以外(特別な国民がいるかのような発言を受けて、それを皮肉るために生まれたネットスラングのことで、主に、政治家や役人、資産家などを批判的に表現する言葉として知られております。
東京池袋の事故において再度取り沙汰されているのがこの上級国民であり、池袋の事故では逮捕されずに、それ以外の似たような数々の事故で容疑者は”即日”逮捕されておりますので、上級国民だから逮捕されないというレッテル図式が出来上がりました。
そして、今回逮捕された佐藤善一容疑者は逮捕されているということですので、やはり上級国民ではなかったということになるのでしょう。
もしも上級国民であったとすれば、何らかの理由をつけて入院したり、逮捕もされずに在宅もしくは略式起訴という忖度が働くため、この即日逮捕という警察の対応を見れば間違いなく上級国民ではないということになるのです。
事故原因は?
では、事故原因は一体何だったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、佐藤容疑者は警察の調べに対して「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しているということです。
詳しい現場の状況は分かりませんが、左折時にこの現象が発生したということです
現場となったのは山形県山形市本町1丁目であり、ここの地図とストリートビューを拝見したところ、非常に道幅は狭くなっており、アクセルやブレーキ操作を謝ってしまえば、すぐに歩道の乗り上げてしまうことは明白です。
このての事故の場合、右直など事故を除けば、ドライバーの操作ミスが主な原因でありますので、完全に佐藤容疑者に過失があるとみて間違いないと思われます。
また、認知障害に問題があったり、池袋の事故のように足が不自由でそもそも車の操作が出来る状態になかったということも十分に考えられますから、そうなればやはりこの事故の原因を詳しく調査する必要があるでしょう。
山形市では交通安全を啓発したばかり
事故が発生した山形市ですが、2019年5月10日には交通安全県民運動の出発式が行われており、県知事自ら式に参列して交通安全を啓発しておりました。
春の交通安全県民運動出発式が10日、山形市の文翔館で行われ、関係者が交通事故撲滅に向けて機運を高めた。11~20日の運動期間中、「よく見て 確認 ゆとり行動」をスローガンに県内各地で啓発活動が展開される。
式には、関係21団体から約320人が参加。吉村美栄子知事と一瀬圭一県警本部長は昨年の交通事故死者数が51人で、このうち7割に当たる35人が高齢者であることを挙げ、「交通弱者である子どもと高齢者の安全な通行の確保に努めよう」などと呼び掛けた。
各世代による交通安全宣言では、同市鈴川小6年の安孫子瑛太君(12)と小川柑南さん(11)が「左右をよく見て安全を確認してから道路を渡る」などと宣誓した。県警音楽隊の演奏の後、参加者は白バイの先導で市中心部の目抜き通りを行進した。
運動の重点は▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽自転車の安全利用の推進▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の撲滅▽運転者の基本ルール順守徹底-となっている。
出典:山形新聞
この式典で吉村美栄子山形知事は「安全・安心な社会を構築するため、県民総参加で交通安全県民運動を展開して参りましょう」と挨拶をしているのですが、ものの3日dでその夢も潰えてしまいました。
県民総参加と謳っているのですが、このように事故が起こってしまったという結果だけを見ると一部の県民にしか響いていなかったのではないかと思われますし、派手なパフォーマンスや啓蒙活動よりも、高齢者の免許返納を促したり、歩行者軽視の現状をしっかりと見つめ直すような努力、ガードレールなどのインフラ設備の充実などの対策を講じることが行政は必要となってくるでしょう。
またしても交通事故が
またしてもこのように親子や若い命が巻き込まれる事故が発生してしまいました。
そして、平成の終わりから令和の初めにかけて多くの事故が発生しているのも事実です。
・東京都豊島区東池袋で乗用車が暴走し10人が死傷した事故
・神戸市中央区布引町のJR三ノ宮駅北側の兵庫県道で、7,8人が死傷した事故
・熊本市中央区八王寺町の国道266号で、トラックや幼稚園の送迎バス、原付きバイクなど計5台が絡む事故
・千葉県木更津市江川の県道交差点で、横断歩道を渡っていた登校中の小学3年の女児2人が軽乗用車にはねられた事故
・兵庫・神戸市で車が暴走し、6人が重軽傷を負った事故
・東京・千代田区の首都高速道路でのひき逃げ事故
・滋賀県大津市で保育園児2人が巻き込まれる事故
これらのほとんどの事故において人の命が奪われており、中でも東京都池袋の事故ではドライバーが高齢者であったのと、上級国民と呼ばれるとりわけ身分の高い人物による事故であっただけに、社会問題にまで発展したのです。
交通量が多くなるゴールデンウィーク空けでありますから、車の運転などには気をつけなければならないのですが、こうした痛ましいニュースを連日報道しているのにも関わらず、事故が減らないというのはドライバー自身の自覚の無さが露呈している事でしょう。
そして、こうした事故のニュースを目の当たりにした場合、加害者ドライバーに非難が集中し、多くの世論は制度の改正や自動運転技術や自動ブレーキなどの技術向上、そして厳罰化などを望んで再発防止を促しております。
しかしながら、その前に我が国の現状をしっかりと直視する必要があり、厳罰化を望む前に歩行者軽視の考え方を改める必要があるのです。
日本では先進国の中で歩行中に事故に巻き込まれる件数が圧倒的に多く、歩行者軽視と言わざるを得ないのも現状です
横断歩道を渡っていたら車がしっかりと止まってくれるという考え方は基本的には正しいのですが、歩行者軽視の我が国では通用しないのかもしれません。
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