出典:TBSNEWS
22日午後2時過ぎ、熊本県熊本市中央区八王寺町の国道266号でトラックがミニバイク、こども園の送迎バスなど計5台の車と衝突を起こす事故が発生しました。
この事故でミニバイクに乗っていた男性と、事故を起こした男性が死亡しました。
相次ぐ自動車による事故。なぜ今回の事故は起きてしまったのでしょうか?その真相を追求しました。
国道で多重事故
事故については日本経済新聞をはじめ各メディアが以下のように報道しています。
22日午後2時35分ごろ、熊本市中央区八王寺町の国道266号でトラックとミニバイク、こども園の送迎バスなど計5台が絡む多重事故が起きた。熊本県警などによると、園児4人を含む計9人が市内の病院に搬送され、このうちトラックとバイクの運転者の男性2人が死亡した。バスの男性運転手や園の女性職員、園児4人ら残る7人は負傷したが、命に別条はない。
熊本南署によると、現場は片側2車線の直線。トラックが交差点でバイクと衝突した後、対向車線にはみ出し、乗用車と後続のバスに次々と衝突した。その後、バスが反動で別の乗用車に衝突したとみられる。
トラックを運転していたのは同県宇土市松山町、会社員、中森政光さん(44)、バイクは熊本市の内田博康さん(84)。直進のトラックが、対向で右折中のバイクと衝突したとみられ、署が詳しい経緯を調べている。
現場近くの歩道を歩いていたという熊本市西区の園田公さん(64)は「ブレーキ音は聞こえず、バーン、ガシャン、ドンという大きな衝撃音がした。すぐ横で事故が起き、危機一髪だった」と驚いた様子で語った。
出典:日本経済新聞
連日相次ぐ自動車が起こす死亡事故の影響でこの事故も世間から注目を浴びています。
死亡したドライバー
事故を起こしたトラックを運転していたのは中森正光さんでした。中森さんは駆け付けた救急隊によって車内から救助されましたが死亡が確認されています。
中森さんについて明らかになっている情報は次の通りです。
名前:中森政光(なかもり まさみつ)
年齢:44歳
職業:会社員
住所:熊本県宇土市松山町
中森さんは事故を起こしたトラックのロゴから”西日本フード株式会社”に勤めていたとみられています。
西日本フード株式会社は日本ハム株式会社の子会社で食肉を外食産業などに流通する業務を行っている会社のようです。
出典:西日本フード株式会社
現場は?
交通量の多い国道
出典:TBSNEWS
事故が起きた現場を地図上で確認してみましょう。
報道で事故現場は”熊本市中央区八王寺町の国道266号線”ということが報じられていました。
確認してみたところ国道266号線は片側2車線の直進で見通しの良い国道でした。
事故の状況は中森政光さんが運転していたトラックがまず交差点でミニバイクと衝突、そして反対車線の乗用車、後続の幼稚園の送迎バス、さらにその後続の乗用車1台を巻き込んで停車しました。
運転ミス?病死?
ドライバーに外傷なし
事故ではトラックを運転していた中森政光さん、ミニバイクに乗っていた84歳の男性が死亡しました。その他幼稚園のバスに乗っていた園児ら7名が負傷しています。
上記で事故現場となった国道を確認したところ、目撃者によると中森さんが運転していたトラックはゆっくりとセンターラインを割って反対車線に進入し、次々と車にぶつかったようです。
このことから中森さんがハンドル、あるいはアクセルなどの運転操作を誤ったという可能性は低いと思われます。
では何が事故の原因なのでしょうか。
警察の発表では救出された中森さんには目立った外傷はなかったということですが、おそらく事故を起こす直前中森さんの身体に何らかの異変が生じたのだと考えられます。
遺伝子性不整脈?
しかし中森さんが勤務していた会社はメディアの取材に対して「持病の報告は聞いていない」と答えています。
持病を持っていない、普段通りに見えていた人がいきなり亡くなることはあるのでしょうか。
考えられることは心筋梗塞などの突然死ですが、中でも遺伝子性不整脈というものは普段元気に生活している人が突然亡くなってしまうことがあるといいます。
遺伝子性不整脈は心臓や血管に異常はありません。ただ心臓を動かす心筋細胞のイオンの流れに関係している遺伝子が突如変異を起こすことで上手く心臓を動かせなくなり不整脈を起こしてしまうのです。
その遺伝子性不整脈でもブルガタ症候群は30~50歳目での男性に多く、安静時に突如発作が起きるという特徴があります。
44歳という年齢、運転しているという安静な状態ということから鑑みると中森さんは遺伝子性不整脈のブルガタ症候群に襲われたのではないでしょうか。
連日歩行者などを巻き込んだ事故が発生して注目を浴びていますが、中森さんの場合は”突然死”という防ぎようない要因によって事故を起こしてしまった可能性が高いと思われます。
ドライバーの体に何か異常が発生した場合に即座に止まれるようなシステムを導入するほか突然死からの交通事故を防ぐ手立てはありません。
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