出典:日テレNEWS24
14日正午ごろ、山陽新幹線の新大阪―新神戸間を走行中の新幹線から乗客の男が車両から飛び降り、線路内に立ち入いるという事件が発生しました。
飛び降りた乗客の山本まとむ容疑者はその後、線路上でJR西日本の職員によって確保され現行犯逮捕されました。
なぜ山本容疑者は走行中の新幹線から飛び降りたのでしょうか。その真相を追いました。
扉開け線路に
事件については産経新聞をはじめ各メディアが以下のように報道しています。
14日午前11時10分ごろ、山陽新幹線の新大阪-新神戸間を走行中の東京発博多行きのぞみ17号が、非常用の開閉用コックを使って扉が開けられたため兵庫県内で緊急停止。直後に乗客の男が扉から飛び降り、線路内に立ち入った。
兵庫県警葺合署は同日、新幹線特例法違反の疑いで、自称大阪府太子町春日、無職、山本まとむ容疑者(54)を現行犯逮捕した。容疑を認めている。山本容疑者の所持品から、のぞみ17号とは逆方向の東京行きの乗車券が見つかったといい、同署が詳しい動機を調べている。
JR西日本東京新幹線総合指令所によると、のぞみ17号が新大阪駅を出て間もなく、9号車で非常用の開閉用コックが使われ扉が開いた。警告サインに気付いた運転士が緊急停止させると、山本容疑者が線路上に飛び降りたという。山本容疑者は右足の骨を折る重傷。ほかの乗客にけがはなかった。
同署によると、JR西の職員が線路上で山本容疑者を取り押さえ、車内に連れ戻し、約45分後に運転を再開。新神戸駅で同署員に引き渡したという。
この影響で山陽新幹線は同区間で一時運転を見合わせ、上下計25本で最大47分遅れ、約1万4千人に影響が出た。
出典:産経新聞
新幹線を停止させた上、扉を開けて線路に立ち入るという前代未聞の事件に各地で話題になっています。
飛び降りたのは…
線路上で確保されたのは山本まとむ容疑者でした。
山本容疑者について明らかになっていることは次の通りです。
名前:山本まとむ(やまもと まとむ)
年齢:54歳
職業:無職
住所:大阪府太子町春日(自称)
山本容疑者の名前をインターネットで検索すると大手芸能事務所の関西支社で演劇に出演していた様子が紹介されていました。
芸能関係の仕事に携わっていたと思われる山本容疑者。新幹線に乗車した理由も仕事が関係しているのでしょうか。
また、Facebookに関しても本人のものと思われるアカウントが発見され、顔画像などが公開されておりましたが、こちらは信憑性が低いためにここでの掲載は避けさせて頂きます。
顔画像に関しては、こちらの様です。
#のぞみ17号 を無理やり止め、線路に飛び降りた #山本まとむ pic.twitter.com/XPqsYdzzgD
— DQN撲滅 (@suparhokuto) 2019年4月14日
どの区域で?
新幹線はどこの区域で停車したのでしょうか。
報道ではJR新大阪駅を出発して6分後、新神戸駅間であったことが明らかになっています。
出典:Google Map
新大阪駅から新神戸駅までの間は所要時間12分であるため新大阪から6分後には西宮市付近を走行していたと思われます。
山本まとむ容疑者は西宮付近で新幹線を停車させ線路上に飛び降りました。
安全確認のため停電させ作業が行われ45分後には運転が再開されましたが、この事件で1万4200人の足に影響が出ました。
飛び降りた理由
現在、兵庫県警で取り調べを受けている山本まとむ容疑者。取り調べで山本容疑者は線路に立ち入ったことを「間違いない」と認めているそうです。
しかし依然としてその線路に飛び降りた動機は判明しておりません。なぜ山本容疑者は線路上に飛び降りたのでしょうか。
インターネット上では事件発生直後から自殺目的ではないか、という憶測が飛び交っていました。新幹線は時速200km以上で走行する乗り物のためぶつかることはもちろん、乗車中に想定外の行動を取れば即刻死に繋がります。そのため自殺目的と捉えられてもおかしくはありません。
ただ新幹線のシステム上、扉開閉用のコックを操作しても走行中は扉が開くことはないようです。今回の事件でも実際、車両が完全に停車してから扉が開き、山本容疑者が線路上へ降りました。自殺目的であれば停車した新幹線から飛び降りるという方法を取るでしょうか。
一方で報道では山本容疑者が新大阪発東京行きの切符を持っていたことが明らかになっています。この報道から推測すると山本容疑者は乗り間違いに気づいて単身引き返そうとしたのではないでしょうか。
出典:auヘッドライン
上記の画像は山本容疑者が確保された時のものです。この時、山本容疑者は奇声を上げ尋常じゃない様子だったと言われています。
通常であれば新神戸駅から引き返すという考えに至ると思いますが、もしかしたら山本容疑者は精神的な障害、または発達障害を負っていて新幹線を停車させるという行動に出たのではないでしょうか。
刑事罰は?
山本容疑者にかけられている容疑は”新幹線特例法違反”という容疑です。
通常の列車より高速で移動する新幹線は法律で特例を定められています。
正式には”新幹線鉄道における列車運行の安全を妨げる行為の処罰に関する特例法”という法律ですが山本容疑者はこの法律の第三条に違反していたと思われます。
第三条 次の各号の一に該当する者は、一年以下の懲役又は五万円以下の罰金に処する。一 列車の運行の妨害となるような方法で、みだりに、物件を新幹線鉄道の線路(軌道及びこれに附属する保線用通路その他の施設であつて、軌道の中心線の両側について幅三メートル以内の場所にあるものをいう。次号において同じ。)上に置き、又はこれに類する行為をした者二 新幹線鉄道の線路内にみだりに立ち入つた者
出典:e-Gov
法律では違反した場合1年以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられるようです。
あまりたいした処罰はないように見えますがこれはあくまでも刑事罰での話です。これとは別におそらくおよそ1万5000人に影響を与えことからも民事訴訟でJR西日本から莫大な損害賠償が請求されると思います。
慌ててパニック状態に陥ったのかもしれませんが、人間いかなる時も冷静な判断が必要だと感じる事件でした。
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