出典:NNN
11日大阪府茨木市の路上で76歳の男性がひき逃げされ死亡した事件で、警察は奥原正幸(おくはら まさゆき)容疑者を逮捕しました。
今回は、奥原正幸容疑者の顔画像や事故現場などについて迫ってみたいと思います。
茨木市のひき逃げで男を逮捕
産経ニュース他、メディア各局が以下の様なニュースを報じ、話題となっています。
11日午前10時10分ごろ、大阪府茨木市横江1丁目の府道交差点付近で、近くに住む無職、伊藤公夫さん(76)が倒れているのを通行人が見つけ、110番した。伊藤さんは病院に搬送されたが、死亡が確認された。
茨木署は同日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、大阪市西淀川区大和田、トラック運転手、奥原正幸容疑者(46)を逮捕した。「自転車が車の下に入り込んでいたのは知っていた。動揺して発進させた」と供述している。
逮捕容疑はトラックを運転中、通行中の伊藤さんをひいたのに逃走し、死亡させた疑い。
茨木署によると、伊藤さんは大量に出血し、近くに壊れた自転車があった。同署はひき逃げ事件とみて捜査し、付近の防犯カメラの映像や目撃情報から奥原容疑者が浮上した。
出典:産経ニュース
奥原正幸容疑者について
こちらが、逮捕された奥原正幸容疑者のプロフィールです。
名前:奥原正幸(おくはら まさゆき)
年齢:46歳
職業:トラック運転手
在住:大阪市西淀川区大和田
奥原容疑者は、11日午前10時ごろ、茨木市横江の府道で、近くに住む76歳の伊藤公夫さんをトラックではねてそのまま逃げた疑いで逮捕された人物です。
ちなみに、奥原容疑者の顔画像に関しては、公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。
事故現場は?
では、事故現場は一体どこだったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、以下の様な場所であったということです。
出典:FNN
こちらを調査してみた結果、 大阪府茨木市沢良宜浜1丁目15−24にあるローソン「茨木沢良宜浜店」の前を走る府道143号線であることが明らかとなりました。
現場となったのは、片側2車線の府道143号線であり、比較的交通量の多い幹線道路として知られている場所です。
現場は交差点となっているため、左折時の巻き込みもしくは横断中の自転車を右折しようとして確認不足で轢いてしまったなどが考えられますが、奥原容疑者は「自転車が車の下に入り込んでいたのは知っていた。動揺して車を発進させた」と供述をしており、中央分離帯に自転車がのし上げられている様子を見ると、やはり右左折による巻き込みなどが原因なのではないかと考えられます。
出典:FNN
右左折の確認は怠ってはいけない
日頃から自動車を利用して仕事をしている人などからすれば、交通事故に遭うリスクや危険性はそれをしない人よりはるかに多くなるのは明白ですが、自分自身がしっかり注意をしていれば、不慮の事故という以外は未然に防げるものばかりであります。
車を運転する際には常に「かもしれない運転」を心がけなければならず、急に歩行者が飛び出してくるかもしれないや、一時停止を無視してくる車がいるかもしれないといった適度な緊張感を持つ必要性があるのです。
日本において交差点は基本的に十字路となっている場合が多く、右左折をする際には車の来るタイミングや歩行者の有無などの状況によって毎回大きく変化しております。
しかしながら、交差点をラウンドアバウトと呼ばれる環状交差点にすれば、飛躍的に事故は減少すると言われております。
ラウンドアバウトについて
出典:産経ニュース
ラウンドアバウトは時計回りに回るのが原則とされており、ラウンドアバウト内を通行している車両が優先されます。
ラインアバウトについてはこちらをご覧ください。
この交差点を導入するメリットとして、ラウンドアバウトは信号がありませんので、長く信号を待つ必要がなくなり渋滞が緩和される他、右折時に対向車とぶつかるなどという事故もほとんど発生しなくなることが挙げられます。
常に同じ方向をぐるぐると周り、自分が出たい3方向の出口が来るまでは時計回りに進んでいるわけで、ラウンドアバウト内が優先されるというルールをしっかり守れば、対向車とすれ違うなどという減少は絶対に起こりえません。
交差点の右左折による事故を減少させたい自治体などはこの様な取り組みをして、事故を減らそうとしているところもある様です。
岡山県は、今年4月に同県浅口市寄島町の交差点に中四国地方で初めて導入した環状交差点(ラウンドアバウト)の検証結果を発表。導入後の交通事故件数は0件で、県は「導入効果はあった」と結論づけた。ただ、交差点進入時はウインカーの合図が不要で、交差点を出る際に合図が必要なことを知らないドライバーや、知っていても合図を出さないドライバーがいることから、県では「啓発が必要」としている。
出典:産経WEST
ひき逃げは絶対にNG
ひき逃げで死亡事故となった場合、容疑者の検挙率は95%。重傷事故で60%となっています。
さらに、ひき逃げは単なる人身事故では済まされず、自動車運転致死傷行為処罰法により、過失運転致死傷罪や危険運転致死傷罪という罪状での起訴などがされます。
容疑者の過失度合いにもよりますが、ひき逃げの刑事罰と内容は以下のように定められています。
罪状・違反名 | 刑罰内容 |
---|---|
救護義務違反 危険防止措置義務違反 | 10年以下の懲役または 100万円以下の罰金 |
事故報告義務等違反 | 3ヶ月以下の懲役または 5万円以下の罰金 |
現場に留まる義務違反 | 5万円以下の罰金 |
自動車運転致死傷罪 過失運転致死傷罪 | 7年以下の懲役もしくは禁錮または 100万円以下の罰金 |
危険運転致死傷罪 | 死亡:20年以下の懲役 負傷:15年以下の懲役 |
殺人罪 | 死刑 無期懲役 懲役5年以上 |
ひき逃げでも死傷者の数が多く運転手の過失が甚大であると「殺人罪」として扱われる他、免許の行政処分に関しては、もちろん一発で免停になりますし、被害者が死亡している場合はおよそ7年もの間免許を取得することが出来ません。
もっとも、人身事故(被害者死亡)の場合には、加害者側は遺族への償いなどをするので精一杯であり、免許を再取得するという気持ちにならないのだそうです。
また、ハンドルを握ると事故当時の状況がフラッシュバックし、トラウマになることで、運転することがそれ以降不可能になることもあるのだとか。
人身事故を起こしてしまった場合、救急車を呼び、警察に連絡をするなど迅速な対応をする事によって、助かる命があるかもしれませんし、何より裁判で誠意が見られるとして刑期が軽くなるなどの処置もされる可能性があります。
ですが、飲酒運転ということで、5年以下の懲役または、100万円の罰金刑が刑事罰として課される他、行政処分として違反点数35点で一発免停、さらには3年間は免許を取得することは出来なくなるという厳しい処罰が待ち受けています。
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