出典:https://rkb.jp/news/news/47485/
先月25日、福岡県小竹町の住宅で50代の男女が刃物で刺され男性が死亡した事件がありました。
事件の犯人として福岡県警は7日、殺人の疑いで松隈利夫容疑者を逮捕しました。
2人の間に何があったのでしょうか。その真相を追求しました。
息子を“殺害”
事件の詳細について産経新聞をはじめくメディアが以下のように報道しています。
福岡県小竹町の住宅で50代の男女が刃物で刺され男性が死亡した事件で同県警は7日、殺人の疑いで、男性の父親で無職の松隈利夫容疑者(80)=小竹町新多=を逮捕した。松隈容疑者は事件直後、自分の首を切って自殺を図り、病院に搬送されていた。「刺したが、殺すつもりはなかった」と否認している。
県警によると、殺害されたのは同県飯塚市職員の英敏さん=当時(57)=で、英敏さんと内縁関係にある女性(53)も負傷したが、命に別条はなかった。2人が暮らす住宅の敷地内に容疑者宅があり、土地代を巡る金銭トラブルを抱えていた。2人は事件当時、話し合いのために容疑者宅を訪れていたとみられる。
逮捕容疑は3月25日午後6時40分ごろ、同県小竹町の自宅で、刃物で英敏さんの胸を刺して殺害した疑い。死因は出血性ショックだった。
出典:産経新聞
犯人は父親
事件で逮捕されたのは被害者の男性の父親である松隈利夫容疑者でした。
松隈容疑者について明らかになっている情報は以下の通りです。
名前:松隈利夫(まつくま としお)
年齢:80歳
職業:無職
住所:福岡県小竹町新多
先月25日、息子である男性を刺殺し、その男性の内縁の妻であった女性も刺傷させた松隈容疑者。犯行後、首を切って自殺を図ろうとし治療のため入院していましたが逮捕となりました。
現場は?
敷地内に…
松隈容疑者と被害に遭った息子の男性の自宅は同じ敷地内に建てられていたことが明らかになっています。
ではその場所はどこだったのでしょうか。
報道であった画像と”福岡県小竹町新多”という住所から現場を特定したいと思います。
出典:https://rkb.jp/news/news/47485/
隣接する赤い屋根の家屋、敷地内にある2つの軒という特徴からこの敷地が松隈容疑者と息子の男性が住んでいた場所だと思われます。
松隈容疑者は息子の男性と土地の賃料を巡ってトラブルになっていました。
土地の所有者は息子の男性だったのでおそらく息子の男性から賃料の請求をされていたのではないでしょうか。
以前事件の一報を伝える報道では犯行動機として「侮辱された」と語っていた松隈容疑者。その供述はその場をやり過ごすためのものだったのかもしれません。
。父親は「息子に侮辱されたので刺した」という主旨の話をしているということで、警察は父親が2人を刺したとみて殺人容疑を視野に父親の回復を待って詳しく事情を聴く方針です。
出典:テレ朝NEWS
刑期は何年?
殺人と殺人未遂
松隈利夫容疑者が逮捕されたのは息子の男性を殺害した殺人容疑でした。しかし現在、警察は男性の内縁の妻へも殺意を持って刺傷させたとして殺人未遂の疑いでも捜査を進めています。
おそらく近日中には殺人未遂の疑いで再逮捕されるであろう松隈容疑者。殺人と殺人未遂を同時に起こした場合、刑事罰はどのようになるのでしょうか。
この事件のように複数の刑事事件を起こして同時に裁判にかけられる場合、刑法45条前段で定められる同時的併合罪というものが適用されると考えられます。
第45条
確定裁判を経ていない二個以上の罪を併合罪とする。
出典:Wikibook
懲役刑が科される場合、併合罪が適用されるとその刑期は一番重い罪状の長期にその半分をさらに足したものが刑期になります。
松隈容疑者が犯した2つの罪、殺人と殺人未遂では殺人の方が罪は重くなります。では殺人を犯すとどのくらいの懲役刑が科されるのか見てみましょう。
第199条人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。
出典:Wikibook
もし裁判の判決で死刑、無期懲役が下されると有期刑というものはなくなり死刑、無期懲役の下された刑罰が適用されます。
一方有期懲役だった場合は刑法12条で有期刑は「1年以上20年以下」と定められているので最長でも20年となり、併合罪が適用されて懲役30年が最長懲役となります。
しかし実際に30年の懲役が科されたとしても松隈容疑者は現在80歳、おそらく刑期を全うすることはないだろうと思われます。
塀の中で松隈容疑者は何を思いながら残りの人生を過ごしていくのでしょうか。
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