出典:Google Map
兵庫県警は7日、実の母親を殺害しようした殺人未遂の疑いで息子の川部辰也容疑者を逮捕しました。
母親は背中や頭部に十数か所の刺し傷を負ったということです。
2人の間に何があったのか。川部容疑者の動機に迫りました。
母親を十数カ所刺す
事件について産経新聞は以下のように報道しています。
母親を刃物で刺して殺害しようとしたとして、兵庫県警長田署は7日、殺人未遂の疑いで、神戸市長田区丸山町、無職、川部辰也容疑者(44)を逮捕した。「殺すつもりで刺した」と容疑を認めている。
逮捕容疑は7日午前6時25分ごろ、自宅で同居する70歳代の母親の背中や頭を刃物で刺し、殺害しようとしたとしている。母親は十数カ所の刺し傷があったが、命に別条はないという。
同署によると、川部容疑者は母親と2人暮らし。母親が逃げ出し、自宅から東に約130メートルの路上で血まみれで歩いているのを通行人の男性が発見し、110番した。
出典:産経新聞
犯人は…
事件を受けて逮捕されたのは被害に遭った母親の息子である川部辰也容疑者でした。
川部容疑者について明らかになっていることは以下の通りです。
名前:川部辰也
年齢:44歳
職業:無職
住所:神戸市長田区丸山町
顔写真、SNSのアカウントについては捜索を試みましたが発見には至りませんでした。
情報が入り次第、追記します。
現場は自宅
川部辰也容疑者は自宅で犯行に及びました。
犯行現場となった自宅の情報は”兵庫県神戸市長田区丸山町”ということが判明しています。
地図で確認してみると犯行現場となった一帯は神戸市の中でも丘陵地帯で山間部を開発して住宅街が並んでいる地域でした。
母親は川部容疑者と同居していました。
凶器となった背中と頭部を果物ナイフで数十か所刺された母親は自宅から逃げ出し、救出されたようです。
丘陵地帯でも開発されて住宅街が広がる地域なので大事に至る前に助けることが可能だったと思われます。
原因は?
相次ぐ親族間のトラブル
ではなぜ川部容疑者は母親を殺害しようと考えたのでしょうか。
現在、報道では川部容疑者の犯行動機については明らかになっていません。
そこで被害に遭った母親と川部容疑者の”母”と”息子”という関係から動機を考察してみましょう。
日本国内で起きる殺人事件。その事件のおよそ55%は親族間による犯行だと言われています。
警察庁が今年4月、ショッキングなデータを公表した。2016年に摘発した殺人事件(未遂含む)のうち55%、つまり半数以上が、「親族間殺人」だというのだ。いまの日本の家庭や親族内での人間関係が、いかに薄氷の上で危うげに保たれているかを、思い知らされるデータではないだろうか。
出典:ダ・ヴィンチニュース
この”55%”という数字は殺人事件数が減少しているので一概に少ないとは言い切れませんが、1970年代と比較すると10%ほど増加しているそうです。
そしてその犯行の原因もある程度の傾向があると数字が示されています。
動機は介護疲れや金銭困窮などによる「将来を悲観」が最多の33%。痴情のもつれや金銭トラブルによる「不仲・トラブル」が25%、「加害者の心神喪失等」が21%と続いた。
出典:日本経済新聞
川部容疑者が引き起こした今回の事件、この傾向に照らし合わせてみると母親が70代で同居していることから川部容疑者が介護をしていたということも考えられます。
しかし母親は自力で逃走を図っていることから介護を受ける必要はなかったのでしょう。
介護疲れからの”将来の悲観”が原因ではないとすると、川部容疑者は職に就いていなかったということから母親との間に金銭トラブルを抱えていたという”不仲・トラブル”が犯行の原因になった可能性が高いと思われます。
まとめ
ここまで神戸市で起きた実の母親への殺人未遂事件をまとめてきました。
親族間の殺人事件の傾向に照らし合わせて逮捕された川部辰也容疑者と母親の間には金銭のやり取りでないにしろトラブルを抱えていたと思われます。
未成年の子どもに対する相談機関はあっても成人した子どもについて相談する機関というものは現在存在しません。
平均寿命が延び、”親”と”子”の関係が従来より長く続く社会になったからこそこのようなトラブルを解消する機関が必要なのかもしれません。
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