令和の意味や出典が中国古典ではなく日本古典の理由はなぜ?梅の花に込められた思いとは?

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出典:FNN

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菅義偉官房長官は1日、官邸で会見し、「平成」に代わる新元号を「令和(れいわ)」であると発表し、大きな話題となっています。

今回は、この令和の出典が万葉集であることと、なぜ中国古典ではなく、日本古典からの出典からなのかについても迫ってみたいと思います。

新元号が令和であると発表される

日刊スポーツほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。

菅義偉官房長官は1日、官邸で会見し、「平成」に代わる新元号を「令和(れいわ)」と発表した。

菅官房長官は、定刻の午前11時30分から10分遅れて官邸の会場に現れた。

菅官房長官によると、「令和」の意味について説明。新元号の出典は「万葉集」だと明らかにした。新時代の元号は、中国ではなく日本の古典から採用されたのは確認される限り、初めてとなる。

1日午前9時半から開いた有識者懇談会で、ノーベル医学生理学賞を受賞した京大の山中伸弥教授、直木賞作家の林真理子さんらから意見を聴取。大島理森衆院議長、伊達忠一参院議長の意見聴取も踏まえ、全閣僚会議で協議、臨時閣議で新元号を決定した。

645年の「大化」から現在の「平成」まで、247の元号のうち、確認できるものはすべて中国の古典が出典元だった。一方、今回政府は、新元号の考案を委託した専門家を、国文学、漢文学、日本史学、東洋史学と明かし、首相の支持基盤でもある保守層からは、初めて日本古典が選ばれることへの期待が出ていた。

出典:日刊スポーツ

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令和の出典は万葉集

発表した菅官房長官によれば、「令和」の出典は「万葉集」からであるということで、 令和の由来は、万葉集の梅の花の歌、32種の序文にある文章から引用されたのことです。

そして、32種の序文の原文がこちらです。

天平二年正月十三日に、師(そち)の老(おきな)の宅(いへ)に萃(あつ)まりて、宴会を申(ひら)く。時に、初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す。加之(しかのみにあらず)、曙(あけぼの)の嶺に雲移り、松は羅(うすもの)を掛けて蓋(きにがさ)を傾け、夕の岫(くき)に霧結び、鳥はうすものに封(こ)めらえて林に迷(まと)ふ。庭には新蝶(しんてふ)舞ひ、空には故雁(こがん)帰る。ここに天を蓋(きにがさ)とし、地を座(しきゐ)とし、膝を促(ちかづ)け觴(かづき)を飛ばす。言(こと)を一室の裏(うら)に忘れ、衿(えり)を煙霞の外に開く。淡然(たんぜん)と自(みづか)ら放(ひしきまま)にし、快然と自(みづか)ら足る。若し翰苑(かんゑん)にあらずは、何を以(も)ちてか情(こころ)を述※1(の)べむ。詩に落梅の篇を紀(しる)す。古(いにしへ)と今(いま)とそれ何そ異(こと)ならむ。宜(よろ)しく園の梅を賦(ふ)して聊(いささ)かに短詠を成すべし。

出典:万葉集入門

「時に初春の令月にして、気淑く風和義、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」

この文から令和の令という字は採用されており、令月というのは、陰暦2月の異称であり、何事を始めるにも良い月・めでたい月という意味もあるのだそうです。

万葉集とは日本古来の和歌集であり、全部で20巻もあるほか、奈良時代末期に作られたとされており、現像する和歌集では日本最古の和歌集として知られております。

奈良時代の朝廷である大和朝廷の皇族から、農民などの一般市民に至るまで幅広い人の和歌が掲載されていることからも、安倍総理や有識者による閣議決定の意向が見え隠れしております。


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令和の意味について

では、令和の意味や由来は一体どのようなものなのでしょうか?

安倍総理は記者会見で、以下のような言葉を述べております。

「人々が心を寄せ集め文化を育む。
万葉集は日本最古の和歌集であり、天皇や皇族・貴族だけでなく、防人や農民など幅広い人が呼んだ。

つまり長い歴史と文化を育んだ和歌集と言える。そんな日本の国柄を引き継いでいく。

厳しい寒さのあとに春の訪れをつげ、見事に咲き誇る梅の花のように、
日本人が明日への希望を持つと共に、花を咲かせるような日本でありたいとの願いがある。

文化を育み自然の美しさを愛でることに感謝をしながら、平和で希望に満ちた未来を切り開く。」

出典:総理官邸

歴史ある我が国日本において、天皇や皇族といった貴族だけが優遇されるのではなく、万葉集のように全ての人々が平等に平和で愛に溢れて世界を目指していくということと、自然文化の美しさなど愛せるようにという願いが込められているということです。

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なぜ中国古典からの出典なのか?

これまで、元号の出典というのは主に中国古典からの出典であり、万葉集というは日本古典からの出典は皇位継承前の新元号公表は憲政史上初だということですが、一体なぜ、ここにきて日本古典からの出典となったのでしょう。

そもそも新元号を決定するにあたり、有識者会議である「元号に関する懇談会」というのが開かれたのですが、そのメンバーがこちらです。

▽NHK会長の上田良一氏

▽大久保好男(民放連=日本民間放送連盟会長)

▽鎌田薫(日本私立大学団体連合会の会長)

▽榊原定征(経団連名誉会長)

▽白石興二郎(日本新聞協会会長)

▽寺田逸郎(前の最高裁判所長官)

▽林真理子(作家)

▽宮崎緑(千葉商科大学国際教養学部長)

▽山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所の所長)

これに、安倍首相などの政府関係者が加わるのですが、安倍首相は新元号発表を前に「2019年は歴史の大きな転換点にあり、日本には色褪せることのない価値がある。日本は変わっていかなければならない。変わることを前向きに考えていこうと。」というコメントを残しております。

安倍首相は、良くも悪くも変革を恐れないという強い信念があり、憲法改正にも積極的な姿勢を見せるなど変化に対しては積極的な姿勢を持っております。

令和の前の元号である”平成”は中国古典「史記」中にある「内平外成」、「書経」の「地平天成」から採用されているのですが、今回日本古典である万葉集からの出典をした経緯については、今度もの激動の時代や変化にも恐れずに対応していこうという政府と日本国民との思いを体現しているのではないでしょうか?

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カズレーザーもびっくり

お笑いコンビメイプル超合金のボケ担当、カズレーザーさんは本名、金子和令(かねこ かずのり)さんというのですが、この新元号の令和とひっくり返した名前であるだけに、びっくりしたという内容のツイートをしております。

和という漢字は多くの名前や苗字などに使われているため、自分の名前に入っている人もいるかと思いますが、令という字は名前に使用されるのは非常に珍しく、元号においても初登場であるということです。

サッカー選手で言えば、J2の鹿児島ユナイテッドFCに所属する22歳のFW米澤令衣(よねざわ れい)選手が令という字を纏っておりますが、非常にめずらしい漢字でありますので、この漢字が入っている人は大変喜ばしいことでしょう。

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