出典:http://www.news24.jp/articles/2019/04/01/06425395.html
1日、午前11時40分ごろ満を持して発表された新元号”令和(れいわ)”。
日本最古の歌集である万葉集から引用された新元号には梅の花が咲きほこる情景のように人々が寄り添う時代になるよう願いが込められています。
新元号が発表されて気になるのは私たち一番元号を目にすることの多い貨幣。
”令和元年”貨幣は一体いつごろ私たちの手元に届くのでしょうか。その時期を追求しました。
貨幣ができるまで
新元号が発表されたことで期待が膨らむのは新元号が刻まれた貨幣です。
しかしそもそも貨幣はどのように作られているのでしょうか。
大阪府にある貨幣を製造する造幣局のホームページには貨幣が作られる過程が紹介されています。
出典:造幣局
1.融解
貨幣はまず手始めに材料となる金属を電気炉で溶かす作業から始まります。
溶かした材料は鋳造装置で鋳塊というものに変えられます。
出典:造幣局
2.熱感圧延・冷間圧延
できた鋳塊を加熱して所定の厚さに伸ばします。貨幣の厚みまで伸ばしたら巻き取ります。
出典:造幣局
3.圧穿
貨幣の厚みに伸ばされた板を貨幣の形に打ちぬきます。
出典:造幣局
4.圧縁
この作業は貨幣の模様を出しやすくするために貨幣に縁をつける作業です。
出典:造幣局
5.圧印・検査
貨幣に模様、ギザをつけます。そして貨幣の模様を検査して不具合のあるものを取り除きます。
出典:造幣局
6.計数・袋詰め
検査を通過した貨幣を計数します。計数された貨幣は袋に詰められます。
以上のように様々工程を経て貨幣は全国に流通するのです。
”令和元年”通貨はいつ?
”平成元年”は3か月後
では”令和元年”の貨幣はいつごろ私たちの手元に届くのでしょうか。
平成元年の貨幣を見てみると貨幣が私たちの手元に届き始めたのは平成元年4月以降になってからでした。
昭和最後の年、”昭和64年”は昭和天皇は崩御された1月8日という1週間ほどの期間で幕を閉じました。
そのため”昭和64年”の貨幣は希少だと思われている方が多くいらっしゃいます。
実際”昭和64年”製造の貨幣というものは前年の10分の1ほどしか製造はされませんでしたが製造された期間は平成元年の3月まで製造されていました。
そのため平成元年の貨幣が流通するようになったのは4月の平成元年貨幣製造開始以降になったということでした。
大元の”種印”
出典:http://www.news24.jp/articles/2019/04/01/06425395.html
なぜ新元号発表から3ヶ月もかかるのでしょうか。
それには貨幣製造の際に作られる貨幣のモデルとなる”種印”の存在が関わっています。
種印は年数を書き換えるために1年に1回は新しく作り変えられえますが、種印を作っているののは機械ではなく人が手作業で作成しています。
新元号が発表される直前、この種印を入局以降作り続けている方がメディアのインタビューに答えていました。
──貨幣のおおもととなる「種印」というもの、本物は門外不出だということで、写真を借りてきた。やはり、かなり貴重なもの?
土堤内靖さん「この年銘がはいった種印は、毎年、ひとつしか作らないので、大変、貴重なものになっております」
──この年号の部分を新たに作りかえるということだが、土堤内さんが彫るのだろうか?
土堤内靖さん「私を含めて数名で担当していきます」
──すべて手彫りで?
土堤内靖さん「機械彫りをしまして、機械で彫れないところを手彫りでなおしていくという感じになります」
出典:Livedoorニュース
この技術は1年や2年で習得できるものではなく10年経験してようやく作業を任されるようになったとのことです。
機械に任せれば…という方もいらっしゃるかもしれませんが手作業でやることによって偽造防止に繋がっています。
そのためにこの種印を作る工程というのは大切なものなのです。
早くても…
最初の議題に戻りまして”いつから令和元年”の通貨が私たちの元に届くのか、ということですが種印の製造、そして一連の貨幣製造の過程を得ると早くても2019年7月以降になるのではないかと思われます。
令和元年の貨幣を手に取って見たい気持ちが逸りますが、期待を膨らませつつ待ちましょう。
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