出典:中京テレビ
特別養護老人ホームで入所男性を平手打ちするなどしたとして、岐阜県警下呂署は6日、暴行の疑いで同県下呂市の「かなやまサニーランド」職員、細江徹容疑者を逮捕しました。
またも起きてしまった高齢者施設での事件。
なぜ介護士による高齢者への暴行が後を絶たないのでしょうか。その背景を探っていきたいと思います。
83歳入所者を暴行
この事件について共同通信他、複数のメディアが以下のように報じ、物議を醸しています。
特別養護老人ホームで入所男性(83)を平手打ちするなどしたとして、岐阜県警下呂署は6日、暴行の疑いで同県下呂市の「かなやまサニーランド」職員、細江徹容疑者(49)=同市少ケ野=を逮捕した。
県警などによると、細江容疑者は10年以上前から老人ホームで勤務、男性は2階の2人部屋に入所していた。老人ホームが2月28日「職員による入所者への暴行があった」と下呂市に報告。市から連絡を受けた県警が施設職員らから事情を聴くなどしていた。
逮捕容疑は2月27日未明、入所男性の両頬を複数回平手打ちしたり、額を指ではじいたりした疑い。
県警はほかの入所者が被害に遭っていないかどうか捜査を進める。〔共同〕
出典:日本経済新聞
容疑者は…
事件を引き起こした人物は細江徹という人物です。
以下ここまででわかっている細江容疑者のプロフィールになります。
名前:細江徹(ほそえ とおる)
年齢:49歳
職業:介護職員
在住:岐阜県下呂市少ケ野
細江容疑者は2月27日未明、入所男性の両頬を複数回平手打ちしたり、額を指ではじいたりした疑いで逮捕されました。
顔写真について調査を行いましたが残念ながら見つけることはできませんでした。見つかり次第、当記事の方で追記していきます。
現場「かなやまサニーランド」
暴行事件が起きてしまった「かなやまサニーランド」は岐阜県下呂市にある特別養護老人ホームです。
当該施設は温泉地としても有名な下呂市の自然に囲まれた静かな場所です。
特別養護老人ホームは立ち上がりや歩行、食事、排泄などに全面的な介助が必要である要介護3の高齢者しか原則入居できない施設で、料金も通常の老人ホームに比べて格安であることから入居待ちの方がいらっしゃるのが普通です。
かなやまサニーランドも50床という入所体制を整えているようですが既に満室で、他の特別養護老人ホームと同じく入居待ちの方がいるだろうと思われます。
犯行の動機
なぜ細江徹容疑者は犯行に及んだのでしょうか。
細江容疑者は容疑について「暴行したことは間違いない」と認めているものの犯行動機については報じられていませんでした。
しかし細江容疑者のものと見られるSNSのアカウント上では職場の人たちとうまくいってない心境が綴られていました。
出典:Twitter
出典:Twitter
上司から悪口を言われていたと思われる細江容疑者。
SNSの更新は8年前に止まっていますが、もしこの仕打ちを8年間も我慢していたのならば溜まりに溜まったストレスの矛先が入居者に向かってしまったという可能性もあるかもしれません。
なぜ介護士が
止まらない高齢者への暴力
高齢者施設での起きた介護職員による暴行事件は年々増加の一途を辿っているそうです。
出典:https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no107/
2019年に入ってからも介護職員による暴行事件が多発しています。
岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で2017年夏、入所者5人が相次いで死傷した事件で、うち1人の女性=当時(91)=のけがについて、医師を含む複数の専門機関が故意による負傷だと判断していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
県警は、この女性に対する傷害容疑で元職員の小鳥剛容疑者(33)を逮捕。同容疑者が他の被害者についても関与していないか、慎重に調べを進める。
出典:JIJI.COM
老人ホームの男性入所者に暴行してけがを負わせたとして、神奈川県警大和署は31日、傷害容疑で、この施設の元施設長、真壁龍雄容疑者(54)=同県座間市入谷=を逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は1月17日午後6時5分ごろから約20分間にわたり、同県綾瀬市寺尾台の老人ホーム「リビングケア唯の郷 綾瀬寺尾台東」内で、入所者の無職、馬淵英一さん(69)に対して腹を殴るなどの暴行を加え、下腹部に皮下出血を負わせたとしている。
出典:産経新聞
なぜこんなにも介護職員による暴力というあってはならない事件が止まらないのでしょうか。
それは介護職という仕事の辛さにあるようです。
現在4人に1人が高齢者という超高齢者社会が進む日本。高齢者が増加し老人ホームのニーズも高まる中で介護職は人手不足が叫ばれています。
実際介護施設に行ったアンケートではおよそ3分の2にあたる数の介護施設が人手不足を感じているようです。
人手が不足した結果、介護の現場では休暇が取りにくい、労働時間が長いと労働環境が悪化し精神的にきついと思われる方が多くいると言われています。
そこから何かのきっかけでストレスが爆発しその矛先を入居者に向けている可能性が高いでしょう。
まとめ
ここまで岐阜県下呂市の高齢者施設で起きた暴行事件についてまとめてきました。
一般的にきついと言われる介護職。深夜勤務に加えて体の不自由な高齢者の身の回りの世話を限られた時間の中でやらなければならないことは普通の仕事にはない辛さがあるのかもしれません。
しかしだからといって暴力は認められるものではありません。
だからこそ労働環境を変えるために介護職に就いてない私たちも現状を知り、声を上げていかなけばならないとも思います。
あなたにおすすめの記事

コメント