出典:NHK
4日夜、甲府市の路上で高齢の男性が倒れているのが見つかり病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されるという事件が発生しました。
今回は、この事件で逮捕された中嶋覚(なかじま さとる)容疑者について迫ってみたいと思います。
ひき逃げで男を逮捕 甲府
テレ朝ニュースほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
4日夜、甲府市で高齢の男性がひき逃げされて死亡した事件で、警察は現場に戻ってきた60歳の男を逮捕しました。
甲府市の会社員・中嶋覚容疑者は午後9時ごろ、市内の市道で高齢の男性をひき逃げして死亡させた疑いが持たれています。警察によりますと、事故から約20分後、現場近くに住む中嶋容疑者が歩いて現場まで戻ってきました。付近の警察官に「先ほどここを通った時、何かにぶつかったような衝撃があった」と説明したことなどから逮捕に至ったということです。取り調べに対し、中嶋容疑者は事故を起こしたことを認める一方、「人をひいたとは思わず、逃げたつもりもない」という趣旨の供述をし、一部否認しています。
出典:ANN
中嶋覚容疑者について
こちらが、逮捕された中嶋覚容疑者のプロフィールです。
名前:中嶋覚(なかじま さとる)
年齢:60歳
職業:会社員
在住:山梨県甲府市
中嶋容疑者は、4日午後9時ごろ、甲府市伊勢4丁目の市道で高齢者の男性をひき、死亡させたにも関わらずその現場から逃走をした疑いで逮捕された人物です。
ちなみに、中嶋容疑者に関しては顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていきます。
犯行動機について
では、中嶋容疑者の犯行動機は一体何だったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、警察の調べに対して中嶋容疑者は「人をひいたとは思わず、逃げたつもりもない」などと供述をしており、容疑の一部を否認していることが伺えます。
ひき逃げの主な原因として挙げられるのが、「そもそも気がつかなかった」「人を轢いた認識があるが、怖くなって逃げた」「現場から離れればバレないと思った」などがあります。
車を運転したことがある人はわかると思いますが、何かにぶつかった際には確実に違和感を覚えますし、それが人であればなおさらです。
そもそも、車に乗車している際に何かにぶつかった時には車が心配でありますから、車外に出て傷がないかどうかを確認するはずなのですが、それも怠っていたということはよっぽど車に関心がないかもしくは、怠っておらず確認したにも関わらず、怖くなって現場から逃げたということになるでしょう。
現場は?
では、現場は一体どこなのでしょうか?
報道機関の発表によれば、以下のような場所であるということです。
出典:NHK NEWS WEB
こちらは山梨県甲府市伊勢4丁目の道路であり、県営住宅伊勢団地のすぐそばにある道路で、一方通行となっております。
信号機がない五差路の交差点のすぐ近くですが、ご覧になってわかる通り、道幅も狭くそこまでスピードを出せない状況であるとは思います。
スピードが出ていなければ、いくら接触事故であったとはいえ死亡事故に繋がるまでの重大な事故には発展しないと考えるのが自然でありますから、もしかすれば中嶋容疑者は致死スピードを出していたのかもしれません。
ひき逃げは絶対にNG
ひき逃げで死亡事故となった場合、容疑者の検挙率は95%。重傷事故で60%となっています。
さらに、ひき逃げは単なる人身事故では済まされず、自動車運転致死傷行為処罰法により、過失運転致死傷罪や危険運転致死傷罪という罪状での起訴などがされます。
容疑者の過失度合いにもよりますが、ひき逃げの刑事罰と内容は以下のように定められています。
罪状・違反名 | 刑罰内容 |
---|---|
救護義務違反 危険防止措置義務違反 | 10年以下の懲役または 100万円以下の罰金 |
事故報告義務等違反 | 3ヶ月以下の懲役または 5万円以下の罰金 |
現場に留まる義務違反 | 5万円以下の罰金 |
自動車運転致死傷罪 過失運転致死傷罪 | 7年以下の懲役もしくは禁錮または 100万円以下の罰金 |
危険運転致死傷罪 | 死亡:20年以下の懲役 負傷:15年以下の懲役 |
殺人罪 | 死刑 無期懲役 懲役5年以上 |
ひき逃げでも死傷者の数が多く運転手の過失が甚大であると「殺人罪」として扱われる他、免許の行政処分に関しては、もちろん一発で免停になりますし、被害者が死亡している場合はおよそ7年もの間免許を取得することが出来ません。
もっとも、人身事故(被害者死亡)の場合には、加害者側は遺族への償いなどをするので精一杯であり、免許を再取得するという気持ちにならないのだそうです。
また、ハンドルを握ると事故当時の状況がフラッシュバックし、トラウマになることで、運転することがそれ以降不可能になることもあるのだとか。
人身事故を起こしてしまった場合、救急車を呼び、警察に連絡をするなど迅速な対応をする事によって、助かる命があるかもしれませんし、何より裁判で誠意が見られるとして刑期が軽くなるなどの処置もされる可能性があります。
ですが、飲酒運転ということで、5年以下の懲役または、100万円の罰金刑が刑事罰として課される他、行政処分として違反点数35点で一発免停、さらには3年間は免許を取得することは出来なくなるという厳しい処罰が待ち受けています。
無くならないひき逃げの事故
ひき逃げというのは、運転手の救護義務を怠っている最悪のケースであり、さらに救護義務を怠ったせいで死亡につながることもあるため、いくら都合が悪くて犯罪を名乗り出る勇気が必要であるからといって、放ったらかしにするのは決してよくありません。
ひき逃げが無くならないのは、自分の非を素直に認めたくないという人が大勢いる証拠であり、これが自分が悪いとしっかりと反省し、自分の犯した過ちを向き合うことができる真摯な人物が大勢いれば無くなる犯罪でもあります。
もっとも、交通マナーをしっかりと守って走行していれば、事故自体減少していくのでしょうが、それでも人が操作している以上は0%にすることは不可能でありますので、最低でも加害者の心持ちで変わってくるひき逃げという行為を無くしていく必要があるでしょう。
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