出典:FNN
福岡県警宗像署は18日、監督を務めるジュニアサッカーチームの選手に収納袋を投げ付け重傷を負わせたとして、傷害の疑いで伴和彦(ばん かずひこ)容疑者が逮捕されました。
頭がい骨骨折など全治1ヶ月以上の怪我
共同通信ほか、メディア各局が以下の様なニュースを報じ、話題となっています。
福岡県警宗像署は18日、監督を務めるジュニアサッカーチームの選手に収納袋を投げ付け重傷を負わせたとして、福岡市南区桧原7、NPO法人代表の伴和彦容疑者(43)を傷害の疑いで逮捕した。署によると、伴容疑者は投げ付けたことは認めているが「けがをさせるつもりはなかった」などと供述している。
逮捕容疑は3日午後4時15分ごろ、福岡県宗像市のグラウンドでミーティング中、並んでいた選手30人に向けてマットなどが入った収納袋を投げ付け、袋が当たった男子中学生(14)=同県春日市=に頭部骨折など全治1カ月以上のけがを負わせた疑い。
署によると、伴容疑者は練習試合後、グラウンド整備や片付けをしていなかったことを選手たちに注意していた。
署は、収納袋の中にマット以外に硬いものが入っていた可能性もあるとみて調べている。
出典:共同通信
伴和彦容疑者について
こちらが、逮捕された伴和彦容疑者のプロフィールです。
名前:伴和彦(ばん かずひこ)
年齢:43歳
職業:NPO法人代表
在住:福岡県福岡市南区桧原7
所属:ヴィテス福岡
伴和彦容疑者は、3日午後4時15分ごろ、福岡県宗像市のグラウンドでミーティング中、並んでいた選手30人に向けてマットなどが入った収納袋を投げ付け、袋が当たった男子中学生に対して頭部骨折など全治1カ月以上のけがを負わせた疑いで逮捕されたNPO法人の代表でこのサッカークラブの監督を務める人物です。
ちなみに伴容疑者に関しては顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。
犯行動機について
では、犯行動機は一体何だったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、警察の調べに対して「けがをさせたことは間違いない」と容疑を認めた上で、けがをさせるつもりはなかった」などと供述しているということです。
マットはおよそ2.5kgもあり、それを大人が投げたのをまともにくらえばこうした重篤な怪我に繋がることくらい容易に想像できると思いますが、ケガをさせるという意図的なものではなく指導の一環として行なったということでしょう。
しかしながら、暴力や体罰によってのみでしか指導を出来ないというのは自分の無力さや教えるスキルのなさ、感情をコントロールできない無能さ、大人としての威厳の無さを如実にアピールしていることとなりますので、いくらサッカーの戦術眼が良かったとしても人間として、指導者としての資質はない事になります。
どこのサッカークラブ?
では、どこのサッカークラブを指導していたというのでしょうか?
毎日新聞によれば、ヴィテス福岡というサッカーチームの監督を務めていたのだそうです。
福岡県警宗像署は18日、サッカーのミーティング中に選手で中学2年の男子生徒(14)に折りたたんだマットを投げつけて頭部陥没骨折などの重傷を負わせたとして、福岡市南区桧原7、ジュニアサッカーチーム「ヴィテス福岡」監督、伴和彦容疑者(43)を傷害容疑で逮捕した
そしてこのヴィテス福岡FCのホームページにはチーム名の由来や、プレースタイル、指導する内容なども事細かに掲載されております。
VITESSE(ヴィテス)とは
フランス語で「スピード」を意味します。
単にプレーするスピードを意味するだけでなく
“判断するスピード”“吸収するスピード”“成長するスピード”
あらゆる場面でVITESSEを備えたチームでありたいと思います。VITESSEのスタイル
ヴィテス福岡FCはJFAやINF(フランス国立サッカー学院)で用いられる指導方法を取り入れています。
“ゲームはよりスピーディーでテクニカルになってきている。
そしてこれからもその傾向は続く”という言葉があるように、ジュニアユース世代からしっかりした技術を身につける事が
必要なのです。
クラブチームである以上、サッカー技術向上の指導に主を置きながらも、中学生らしい清々しいチームである事を重視しており挨拶など日々の生活指導やサッカーマンとしてのマナーの指導にも力を入れています。
中学生年代は人間形成の基盤が形成される最も重要な時期です。
サッカーで養われる「チームメイトとの協調性」や「考える・判断する・解決する能力」というものは選手達にとって貴重な財産になると考えています。
生活指導やサッカーマンとしてのマナーの指導にも力を入れているという事ですが、その肝心の指導者がこの様な暴力や体罰によって指導している様であれば、マナーの向上などは期待できないでしょう。
急性硬膜外血腫も患う
今回、被害に遭われて男子中学生ですが頭部陥没骨折の他に、急性硬膜外血腫も患っていたのだそうです。
頭蓋骨の内側には硬膜と呼ばれる脳を覆っている強い膜があるのですが、頭部への何らかの外力により、この硬膜の内側で脳の表面に出血が発生すると、出血した血液が硬膜直下で脳と硬膜の間にたまり、短時間のうちに脳を圧迫するのです。
この症状のことを急性硬膜外血腫というのですが、血腫を排出させたり止血させたりするためには、頭を一度開くなどの手術が必要であるということで、それを中学生のうちに経験するというのは最悪の出来事です。
経過観察も必要ですが、言語障害や記憶障害、麻痺などの後遺症が残る恐れもあるために、こうした頭部への衝撃というのは若いうちは絶対に避けなければなりません。
体罰はなくならない
伴容疑者は「こういう結果になるとは思っていなかった」などと供述をしている通り、自身でも体罰をする感じではなかったのではないかと推測されます。
指導による体罰というのは、いくら今回中学生が片付けなかったからといってあってはいけませんし、手をあげることは負けを意味する事になります。
2019年1月15日には東京都立町田総合高等学校において、生徒が先生を挑発し、生徒が殴られるという動画が公開され大きな社会現象となりましたが、その際も手を出した時点で負けであると一定数先生を避難する意見も見られました。
町田総合高等学校の場合、明らかに生徒が教師を挑発する様な様子が移し出されており、懲戒処分を取り下げる様な署名も集まるなど、社会的には擁護する雰囲気でありましたが、どの様な状況にせよ暴力を振るってしまった事実は変わりませんので、そこは指導者としての品格が問われてしまいます。
こうした体罰は無くならないのですが、教育者や指導者を教育する機関も必要となってくるのではないでしょうか?
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