生後2カ月の長女を暴行して死なせたとして、山口県警は安部玲伽(あべれいか)容疑者を逮捕しました。
今回は、この安部玲伽容疑者の顔画像や犯行動機について迫ってみたいと思います。
生後2ヶ月の女児を暴行し、死亡させる
YOMIURI ONLINEほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
生後2か月の長女を暴行して死なせたとして、山口県警山口南署は14日、山口市の無職、安部玲伽(れいか)容疑者(24)を傷害致死容疑で逮捕した。
発表によると、安部容疑者は1月29日から今月11日午後7時までの間、入居している同市内の社会福祉施設の自室で、長女の莉結愛(りゆな)ちゃんの頭部に複数回暴行を加え、死亡させた疑い。司法解剖の結果、死因は脳浮腫だった。調べに対し、安部容疑者は何も話していないという。
この施設は生活支援が必要な母子を受け入れており、安部容疑者は昨年9月に入居。その後、莉結愛ちゃんが生まれ、2人で暮らしていた。11日夜に安部容疑者の部屋を訪れた施設職員が莉結愛ちゃんの遺体を見つけ、110番。頭部に複数の傷があったことから、県警が事件とみて捜査していた。
安部玲伽容疑者について
こちらが、逮捕された安部玲伽容疑者のプロフィールです。
名前:安部玲伽(あべ れいか)
年齢:24歳
職業:無職
在住:山口県山口市
安部玲伽容疑者は、先月29日から今月11日午後7時ごろまでの間、昨年9月から住んでいた山口市内の民間の母子支援施設の部屋で長女莉結愛(りゆな)ちゃんの頭部に複数回暴行し、死亡させたとして逮捕された24歳の無職の女性です。
ちなみに、安部玲伽容疑者の顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。
犯行動機について
では、犯行動機は一体何だったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、警察の調べに対して安部玲伽容疑者は認否について明らかにするどころか、黙秘を続けているということで、動機の解明には至っておりません。
しかしながら、生後2ヶ月の赤ちゃんを暴行して死亡させるという点においてはおそらく根っからの暴行癖がある人物か、もしくは暴行を何とも思わない人物なのではないかと考えられます。
しつけと称して暴力を振るう人はいるかと思いますが、生後2ヶ月の女児に言葉が理解できるわけもありませんので、しつけと一括りにするのはあまり好ましくありません。
そうなってくると考えられるのが、ストレスの捌け口にしていたという点です。
24歳で無職ということで、旦那の収入もしくは生活保護などを支給されて生計を立てていたことも十分に理解考えられるのですが、そうした生活でストレスを感じてしまい、その発散の捌け口に娘を使ったということもあり得ます。
また、育児放棄や育児によるストレス(言うことを聞かなかったり、泣き止まなかったり)などが重なってカッとなって暴行を加えたという線も濃厚でしょう。
DVシェルターに居たのに
朝日新聞の取材によれば、この長女である莉結愛ちゃんはDVシェルターに居たということです。
山口南署によると、安部容疑者は1月29日から今月11日の間、住んでいた市内の社会福祉施設内で、長女莉結愛(りゆな)ちゃんの頭に数回の暴行を加え、くも膜下出血などのけがをさせて脳浮腫で死亡させた疑いがある。施設職員が1月29日に異常がないのを確認していたが、11日午後7時ごろ、部屋を訪ねた際に莉結愛ちゃんが亡くなっているのを見つけ、110番通報したという。
署によると、施設はDV(配偶者や恋人からの暴力)から身を隠すシェルターだという。
出典:朝日新聞デジタル
DVシェルターとは、DVや虐待の被害者を加害者から隔離する施設のことで、シェルターの目的は自立の促進のためにその生活を支援することとされています。
DVシェルターというDVや虐待から被害者を守らなければならないはずの施設内で、こうした暴行死亡事件が発生しておりますので、何とも歯がゆい事件となってしまいました。
DVシェルターの生活はまるで刑務所?
女子SPAによれば、DVシェルターに入所した女性を取材しており、そこの過酷な状況が浮き彫りとなっています。
「入所すると、下着一式とタオル、歯ブラシと風呂桶、洗濯ばさみと個室の鍵が渡されます。自分の荷物はこれだけです。基礎化粧品は共用の洗面台に置いてありました。
携帯電話は、基本的にスタッフに預けなければなりません。使いたいときは、連絡したい先を申請して許可を取る必要があります。インターネットも使えません。
DVのダンナさんから逃げてきた女性の中には、気が変わって相手に連絡してしまい、戻って同じことを繰り返す人がいるからだそうです。
シェルターでの1日は、7時の起床から始まります。7時半から8時半までが朝食。お昼は12時からで、15時におやつ、夕食は18時から、22時には消灯です。
それ以外の時間は、談話室でテレビを見たり、古い雑誌を読んだり、そこに集まってくる入居者とおしゃべりをしたり。外に出ていいのは、午前中の2時間だけでした。それも中庭だけです…」(夏央さん)
シェルターは2週間ほどで出所しなければいけないところもあります。一方で、外出できないシェルターにいながら住居や仕事を探すのは大変で、夏央さんのように「なかなか出られない」というケースも…。
出典:女子SPA
まずは携帯電話などを施設の職員に預けるのだそうで、隔離された状況下に置かれて、外出もままならないというまさに独居房や刑務所のような生活を虐げられるということです。
もちろん、この女子SPAの記事に登場する女性は成人しておりますから、今回のケースのように生後二ヶ月の女児には当てはまらないのですが、そうはいってはこうした現状があるというのも考えものです。
また、DVシェルター内に勤める相談員が非正規雇用で待遇も悪いという実態があり、DVや虐待といった深刻な事案を扱うことにあまり慣れていない現状があります。
そして研修制度の整備の不十分さや、数年単位での異動により経験が蓄積されないなどの問題、専門的な知識を持たない相談員を配置するなど相談員のクオリティの問題なども、業界の抱える問題として近年取りざたされております。
生後2ヶ月で命を落とすということ
今回、安部玲伽容疑者は生後2ヶ月の娘さんを殺害しておりますが、それがいかに気の毒で可哀想なことか想像しただけで涙が出ます。
安部玲伽容疑者は自身の親に24歳にまで育ててもらっておりますし、しっかりと次の世代の命を繋いでいたはずなのですが、わずか2ヶ月という短い人生の幕切れを自らの母親の暴行によってもたらされるのは、悔やんでも悔やみきれず成仏できないと思われます。
虐待のニュースが後を絶たないのは、支援施設のサポート不足やマタニティブルーや母親のストレス、家庭環境などに大きく起因すると言われておりますが、それでもやはり生後2ヶ月の娘を暴行するというのはお腹を痛めて産んだ母親なら絶対に出来ないはずです。
いずれにしても、亡くなった莉結愛ちゃんには心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
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