出典:Seesaa ブログ
奈良県上牧町の介護老人保健施設「こころ上牧」で2017年5月、入所者の森本ミツヱさん(当時97)を殺害したとして、田島茂(たじま しげる)容疑者を逮捕しました。
元介護士の男を逮捕
NHK NEWS WEBほか、メディア各局が以下の様なニュースを報じ、話題となっています。
おととし5月、上牧町の介護老人保健施設に入所していた97歳の女性が殺害された事件で、警察は当時施設で働いていた元介護士の男を殺人の疑いで逮捕しました。
調べに対し、「身に覚えはありません」と供述し、容疑を否認しているということです。逮捕されたのは、大阪・東淀川区の無職、田島茂容疑者(56)です。
警察によりますと、おととし5月、介護士として働いていた上牧町の介護老人保健施設「こころ上牧」の個室で、入所していた森本ミツヱさん(97)の首を絞めて殺害したとして殺人の疑いが持たれています。
これまでの調べで、事件が起きたとみられる夜の時間帯は施設が施錠されていたうえ、何者かが外部から侵入した形跡は見つかっていませんでした。
このため警察は施設にいた人物の犯行とみて、施設の関係者などから話を聞くなどして捜査を進め、田島容疑者が殺害に関わったとして、5日、逮捕しました。
捜査関係者によりますと、事件当時は森本さんの部屋があった4階のフロアの担当で、異変を最初に同僚に伝えていたということです。
警察は詳しいいきさつを調べています。
調べに対し、田島容疑者は「身に覚えはありません」と供述し、容疑を否認しているということです。田島容疑者が勤めていた介護老人保健施設の赤松将成施設長は、「亡くなられたご本人、そしてご遺族にご冥福を申し上げます」と述べました。
田島容疑者について、「特段目立った印象はなく、日頃から一生懸命、介護の対応をしている職員という印象で、逮捕は衝撃的で信じられない」と話しました。
また、田島容疑者はおととし5月に事件が起きたあと、体調不良を理由に仕事を休職し、おととし9月に退職したと明らかにしたうえで、「田島容疑者は、事件の第1発見者だったが、『自分は絶対に犯人ではない』と言っていた」と話していました。
森本ミツヱさんの親族の女性は、容疑者が逮捕されたことについてNHKの取材に対し、「警察からは何も聞いていませんが、本当に逮捕されたのであればうれしいです」と話していました。
出典:NHK NEWS WEB
田島茂容疑者について
こちらが、逮捕された田島茂容疑者のプロフィールです。
名前:田島茂(たじま しげる)
年齢:56歳
職業:元介護老人保健施設職員
在住:大阪市東淀川区上新庄
田島容疑者は、奈良県上牧(かんまき)町上牧の介護老人保健施設「こころ上牧」で2017年5月、入所者の森本ミツヱさんが首を絞められて殺害された事件で、被害者を殺害した疑いで逮捕された人物です。
ちなみに、田島容疑者に関しては顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。
現場は?
では、現場は一体どこなのでしょうか?
現場は、奈良県北葛城郡上牧町大字上牧2768-2にある「こころ上牧」という介護老人保健施設であり社会福祉法人長和福祉会が運営母体であります。
法人としての理念は「ホスピタリティを大切に、その場面に適した最善のサービスを提供します。」であるとのことで、事件のあった「こころ上牧」の他に、兵庫県姫路市広畑区小松町2丁目66-28にある「こころ広畑」という介護老人保健施設を運営しております。
施設概要と地図はこちらです。
所在地 | 〒639-0214 奈良県北葛城郡上牧町大字上牧2768-2 | |
電話番号 | 0745-71-5780 | |
FAX番号 | 0745-71-5790 | |
事業開始年月日 | 平成18年12月16日 | |
構造 | 耐火 5階建 | |
敷地面積 | 3,263.61㎡ | |
建物面積 | 3,914.56㎡ | |
実施サービス | 介護老人保健施設(事業者番号2953180003) | 定員80名 |
短期入所療養介護 | ||
通所リハビリテーション | 定員35名 | |
居宅介護支援(事業者番号2973100270) | ||
訪問リハビリテーション | ||
協力医療機関 | 奈良友紘会病院 西川歯科 |
現場である「こころ上牧」は、県道253号線沿いにある介護老健施設であり、周りにはケーズデンキがあるほかは、民家も点在しているなど、比較的のどかな田舎町であることも伺えます。
犯行動機は?
では、田島容疑者の犯行動機は一体何だったのでしょうか?
田島容疑者は「身に覚えはありません」と供述し、容疑を否認しているということですが、亡くなった森本さんの個室があった施設4階の担当者だった田島容疑者は、事件があった夜は当直だったのだそうで、2017年5月10日午前3時20分ごろ、森本さんがベッド脇の床に倒れているのを見つけた第一発見者であるという側面も持っています。
すなわち、この田島容疑者が疑われて然るべきなのですが、事件後には体調不良訴えて現場を退職しているほか、「自分は絶対に犯人ではない」などと NHKの取材に応じているということです。
ちなみに、岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で2017年7~8月に起きた入所者5人死傷で、このうち91歳だった女性に対する傷害容疑で逮捕された元介護職員、小鳥剛(おどりたけし)容疑者も、事件後にTVメディアのインタビューに応じており、「自分ではない」と明言をしております。
介護老人保健施設で虐待による殺人を犯した人物というのは、それ相応に事件後にインタビューに応じ、さらに100%自分ではないという否定をする共通点でもあるのでしょうか?
老健施設では虐待が多い?
そもそも介護老人保健施設というのは、病院と在宅の間にある在宅復帰を支援する施設のことで、利用者の尊厳を守って、安全に配慮しながら生活機能の維持・向上を目指し、必要なリハビリを提供する施設であることでも知られています。
しかしながら、介護の職員の人手不足による職場環境の悪化に伴い、ストレスから利用者に当たって暴行や虐待を繰り返してしまう現場も少なからずあるのだといいます。
介護職員の人手不足というのは、その賃金の安さがゆえに発生する問題であり、賃金が安い→人手が不足する→介護の現場は厳しい→仕事量が増える→ストレスがたまる→発散するために利用者に当たるという最悪のサイクルになってしまっているのではないでしょうか?
そうした現場があるため、介護老人保健施設では虐待が多くなってしまっているのではないかと推測されます。
何れにしても、ここへきて老健施設での死亡事故の容疑者が2人も逮捕されているだけに、一層の波紋が広がりそうな一件です。
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