出典:CBC
岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で2017年7~8月、約半月間に入所者3人が死亡、2人が大けがをした問題で、岐阜県警高山署特別捜査本部は3日、元介護職員、小鳥剛(おどり たけし)容疑者を逮捕しました。
今回は、小鳥剛(おどり たけし)容疑者の顔画像や出身などの生い立ち、ブログの内容についても迫ってみたいと思います。
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「それいゆ」の元職員の男を逮捕
産経WEST他、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で平成29年夏、入所者の男女5人が相次いで死傷した問題で、岐阜県警高山署捜査本部は3日、うち92歳の女性に対する傷害の疑いで、元職員、小鳥剛(おどり・たけし)容疑者(33)=名古屋市南区戸部下=を逮捕した。小鳥容疑者は逮捕前、自身が開設したブログで死傷した5人への関与を否定していた。
逮捕容疑は29年8月15日午後2時10分ごろ、女性に暴行を加え、あばら骨の骨折や両側外傷性血気胸などで2カ月の重傷を負わせた疑い。
施設では同7月31日、門谷富雄さん=当時(80)=が食事中に食べ物を喉に詰まらせ窒息死し、8月6日に石本きん子さん=同(93)=が頭を打って倒れているのが見つかり、脳挫傷で翌日死亡した。12日には中江幸子さん=同(87)=の体調が急変。あばら骨が折れて刺さり、肺に血液がたまる外傷性血気胸で翌日死亡した。
15、16日には92歳の女性と94歳の女性があばら骨を折るなどして入院した。92歳の女性は同年10月に老衰で死亡した。
出典:産経WEST
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小鳥剛容疑者について
こちらが、逮捕された小鳥剛容疑者のプロフィールです。
出典:zakzak
名前:小鳥剛(おどり たけし)
年齢:33歳
職業:介護老人保健施設元職員
所属:「それいゆ」
在住:愛知県名古屋市南区戸部下
小鳥剛容疑者は、17年8月15日午後2時10分ごろ、「それいゆ」に入所していた横山さんに対し、横山さんの部屋で両肋骨(ろっこつ)骨折など全治約2カ月の大けがをさせたとして逮捕された人物です。
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逮捕前にインタビューを受けていた
小鳥容疑者は、CBC(中部日本放送)の取材に対して、逮捕前に「100%やっていない」とのコメントを残しております。
その様子がこちらです。
「(施設で)転ぶ時は転ぶし、怪我するときは怪我をする。いくら気をつけても、100%事故を防げないのは事実です。」とコメントを残しているのです。
いたずらに100%という単語を使いたがるのが小鳥容疑者なのかなとも思いましたが、100%やっていないとすれば、なぜこのような容疑がかけられ、逮捕されてしまったのでしょうか?
日本の司法では推定無罪が適用されますから、裁判で有罪判決が確定するまではあくまで無罪であり、容疑者であるので小鳥容疑者がやっているとは限らないのですが、それでもやはり警察によってしっかりと捜査した上での逮捕ですので、信ぴょう性は増すこととなるでしょう。
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ブログの内容がヤバい
そんな小鳥容疑者ですが、「それいゆ」での死傷事件への関与を否定するために自身のブログ「30代男性元職員のひとりごと」を解説し、否定しているというのです。
岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」に入所していた横山秀子さん(当時91)に対する傷害容疑で逮捕された元職員の小鳥剛容疑者(33)は、退職後に開設したブログで死傷した5人への関与を否定していた。ブログでは施設側が「(死傷者の)カルテを改ざんしている」とも記し、「俺を犯人にしたかったのか」と施設側の対応を批判した。
(ー中略ー)
ブログのタイトルは「30代男性元職員のひとりごと」で、最初の投稿は退職のちょうど1カ月後の9月17日。「5人の死傷について、分かる範囲で真実を語ります」と記し、その後約40回にわたり書き込んだ。
横山さんに対しては、病院に搬送された当日の朝と昼におむつ交換をしたといい、「昼のおむつ交換は午後2時以降。ナースが異変に気付いたのが午後3時すぎだったかな」と振り返った。「昼のおむつ交換以降で、その利用者の居室に出入りした人は不明。だから疑われた」と訴えた。
出典:共同通信
現在、こちらのブログは削除されておりますし、ウェブ上にキャッシュなども残されていないということで、閲覧することが出来ないのですが、ブログの内容を要約すれば、以下のような内容であったということです。
【小鳥容疑者のブログ内容】
・「それいゆ」で発生した5人の死傷について、分かる範囲で真実を語るというもの
・病院に搬送される当日の朝と昼におむつの交換をしている
・昼のおむつ交換の時間は午後2時以降だった
・看護師が異変に気付きだしたのが、それから1時間経過した午後3時頃
・昼のおむつ交換して以来、当事者である利用者の部屋に出入りした人は分からない
・自分がおむつ交換をした最後の人物であることから、疑いの目が向けられている
・県職員が所持していたカルテのコピーを閲覧した
・自分の知らないところで、自分の名前を使って勝手に記事を作成されていた
・カルテのコピーを見た段階で、施設側の改ざんではないかと思った
・組織ぐるみで俺を犯人にしたかったのではないのだろうか
これが、ブログに書かれていたものであり、削除され閲覧出来なくなっているブログの内容です。
改ざんをして組織的に誰かを犯罪者に貶めるような行為は、ドラマなどの世界でもしかしたらあるのかもしれませんが、やはりそうはいっても、最後におむつ交換をしていたという状況証拠がありますし、疑いの目が向けられても仕方のないことでしょう。
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現場は?
では、5人もの死傷事件が発生した現場は一体どこなのでしょうか?
現場は、岐阜県高山市桐生町4丁目268番地にある「医療法人 同仁会」が運営する介護老人保健施設「それいゆ」であります。
そもそも介護老人保健施設というのは、病院と在宅の間にある在宅復帰を支援する施設のことで、利用者の尊厳を守って、安全に配慮しながら生活機能の維持・向上を目指し、必要なリハビリを提供する施設であることでも知られています。
また、病院や居宅介護支援事業所などの機関、家族、地域と協力するなどして、利用者が安心して自立した在宅生活を送れるよう支援することも、この介護老人保健施設の役割であるとしております。
それいゆでは主に「リハビリ」「学習療法」「食事」の3つのサービスを展開しており、多くの利用者が利用をしております。
そして、こちらがその「それいゆ」の詳細であります。
居住に要する費用 | 居住費(2人・4人部屋):420円/日、居住費(個室):1,680円/日 |
---|---|
特別な居住の提供に伴う費用 | 室料加算(個室):1,000円/日(税別) |
食事の提供に要する費用 | 食費:1,700円/日、介護食用増粘剤(750g/袋):2,363円、介護食用増粘剤(8g/袋):34円 |
特別な食事の提供に伴う費用 | サポートゼリー:118円/個、プロテインゼリー:120円/個、メイバランスソフトゼリー:173円/個、メイバランスArg mini:201円/個、 メイバランス:90円/100ml 以上税込み価格 |
理美容に伴う費用 | 2,000円/回 |
日常生活においても通常必要となる費用 | 洗濯代:500円/回、クリーニング代:業者委託実費、家電使用料:50円/点(税別)、押花絵クラブ費:500円/回、洗濯袋:550円/袋、日用品費:200円/日、教養文化費:200円/日 |
施設名称 | 介護老人保健施設 それいゆ | 敷地面積 | – |
---|---|---|---|
施設種別 | 介護老人保健施設 | 延床面積 | – |
施設所在地 | 岐阜県高山市桐生町4-268 | 入居定員 | 100名 |
建物構造階数 | – | 居室総数 | 30室 |
地上階・地下階 | 地上階4階 | 居室面積 | – |
開設年月日 | 1997年08月21日 | 建物形態 | – |
建築年月日 | – | 居住契約の権利形態 | – |
改築年月日 | – | 土地の権利形態 | – |
介護事業所番号 | 2152780025 | 建物の権利形態 | – |
損害賠償保険 | – | 介護保険サービス | – |
耐火建築物基準 | 建築基準法第2条第9号の2に規定する耐火建築物 | ||
消火設備 | スプリンクラー、消火栓、消火器 | ||
居室設備 | ‐ | ||
共用施設設備 | – | ||
バリアフリー | – | ||
運営事業者名 | 医療法人 同仁会 | ||
運営者所在地 | 岐阜県高山市昭和町2-85-1 |
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生い立ちについて
そんな小鳥剛容疑者ですが、生い立ちは一体どのようなものなのでしょうか?
小学校や中学校・高校、また出身などの情報は公開されておらず、特定するにも至っておりませんが、老健施設で働く介護職員というのは、国家資格である介護福祉士と、ヘルパー資格保持者などがいるため、何らかの介護職に関する資格を取得するような大学もしくは専門学校に進学していたのではないかと推測されるのです。
また、小鳥容疑者は「それいゆ」の施設を退職後、昨年4月ごろから建築関係の会社に勤めていたということで、建築系の資格ももしかしたら持っているのかもしれません。
小鳥容疑者に関してFacebookなどのSNSが発見できれば、出身などが判明するのでしょうが、現在愛知県名古屋市に在住で、岐阜県高山市の施設で勤めていたということは、高山市が出身地である可能性も十分に高いでしょう。
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状況証拠を積み重ねる
今回の事件で、小鳥容疑者に関する決定的な物的証拠は出てきていないのですが、状況証拠のみで逮捕に至ったと言います。
岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で、2017年7月末から約半月間に入所者5人が死傷した問題の発覚から約1年半。県警は両あばら骨骨折などのけがを負った女性=当時(91)=について事件と断定し、当初から捜査線上に浮かんでいた元施設職員小鳥剛(おどりたけし)容疑者(33)を傷害容疑で逮捕した。関与を示す「決定打」(捜査関係者)がない中、状況証拠を積み重ねて一連の問題を全容解明する方針。
施設によると、5人の全ての介助に関わったのは、小鳥容疑者だけ。だが、いずれも別の職員らの目撃情報や防犯カメラの映像などがない上、被害に遭った女性からの聞き取りはできず、捜査は難航していた。
出典:岐阜新聞web
こうした傷害事件場合、ほとんど防犯カメラの映像や、それに準ずるような物的証拠によって逮捕が決定的になるのですが、今回の場合は、状況証拠のみであり、さらには容疑者の否認しているということで、逮捕は思い切った判断だったのではないかと推測されます。
いずれにしても、1年半も前の事件がこうして動き出しているということで、一層の波紋が広がりそうな一件です。
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