出典:Twitter
シンガポール発の瓶入りティラミス「ティラミスヒーロー」に酷似しているとの指摘が相次いでいる日本のティラミスブランド「HERO’S」ですが、この販売運営元である、株式会社gramという会社が、過去にもパンケーキをパクリ、常習的にフリーライドを行なっていた事が明らかとなりました。
今回は、この株式会社gramや社長の高田雄史さんなどについて迫っていみたいと思います。

HERO’Sを巡り物議
BIGLOBEニュースほか、メディア各局が以下の様なニュースを報じ、話題となっています。
シンガポール発の瓶入りティラミス「ティラミスヒーロー」に酷似しているとの指摘が相次いでいる日本のティラミスブランド「HERO’S」は21日、ホームページでコメントを発表した。
「HERO’S」は、1号店のオープンを報告するとともに、「多彩なキャラクターと本物のティラミスの味わいを特徴に、『ティラミスヒーロー』やキャラクターの商号・ロゴを取得して展開を進めております」と説明。「ティラミスヒーロー」という名称の正当性を主張している。また、「他社のティラミスに関する商品とは関係ありませんので、他社の商品と混同されませんようお気をつけ下さい」と注意を呼びかけている。
シンガポールの「ティラミスヒーロー」は、猫のキャラクター「アントニオ」がデザインされた瓶入りのティラミスで、2012年に誕生。日本では、百貨店やネットで販売しているが、昨年末に「オリジナルブランドロゴがコピーされ、只今日本で使用できなくなってしまいました」とトラブルを公表。日本での販売を継続するために「ティラミススター」に改名した。
これをめぐってネット上では、1月20日に1号店をオープンしたティラミスブランド「HERO’S」に、シンガポールの「ティラミスヒーロー」と酷似しているとの指摘が多数あがっている。また、「HERO’S」と同じ人物が代表を務めるパンケーキ店「gram」が、「ティラミスヒーロー」の名称や酷似したブランドロゴの商標を登録していたこともわかり、炎上状態になっていた。
出典:BIGLOBEニュース

どこらへんが似ているのか?
本家本元であるシンガポールの「ティラミスヒーロー」の公式HPには、以下の様な猫のキャラクターである”アントニオ”
が掲載されております。
出典:ティラミスヒーロー
しかし、パクリだと指摘されているHERO’Sにも同じ様な猫のキャラクターが掲載されているのです。
出典:HERO’S
また、マスコットキャラクターの猫だけに止まらず、商品の内容も瓶詰めのティラミスという観点から全く同じであると言えます。
▼本家・ティラミスヒーロー
出典:ティラミススター
▼パクリ・HERO’S
出典:HERO’S
ここまでくれば誰も疑う余地もなく、パクリや盗用であると思われるのですが、法律的には大丈夫なのでしょうか?
ちなみに、法律の観点から言えば、本家本元のティラミスヒーローが商標登録や国際登録をしてなかったために、可能となったという事で、日本の法律には触れていないという事です。

法律的にはどうなの?
サイゾーウーマンがこのティラミスのパクリ問題に関して、興味深い記事を公開しておりましたので、ご紹介します。
まず、今回の騒動をひもとくカギは、山岸氏いわく「商標登録」。シンガポールの「ティラミスヒーロー」が日本で商標登録を行っておらず、「HERO’S」が先手を打ったことにより起きた“悲劇”だという。確かに、特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で商標検索をすると、「HERO’S」の社長・高田雄史氏が代表取締役を務める株式会社gramが、17年6月に商標を出願、18年3月に登録という情報が出てくる。
「商標などの権利は、国ごとに取り決められるものなので、たとえシンガポールの法律で『商標』として登録されているロゴや商品名であっても、日本の法律で『商標』として登録されていないロゴや商品名は、日本では使用できてしまうのです。逆もまたしかりで、これを、『属地主義』(法の適用範囲に関する立法主義の1つで、自国領域内に場所的に限定するもの)といいます」
それでは、“本家”が泣き寝入りするケースが多発してしまうように思うが、それをフォローする「『マドリッド協定』という、たくさんの国が参加している条約がある」という。
「自国の法律で『商標』登録した後、もし将来、海外でもその『商標』を使った商品を販売する予定があるのであれば、このマドリッド協定にしたがって、『国際登録』をすることで、将来、海外(特定の国)でも『商標』の権利を主張することができるようになります」
そういった法的な背景を考えるに、今回シンガポールの「ティラミスヒーロー」は、「この『国際登録』をしていなかったのでしょう」と山岸氏は指摘する。
「日本では、13年8月から、シンガポール発の『ティラミスヒーロー』が販売されていたようですが、この時に、しっかりと『商標登録』なり、『国際登録』の手続きをしていなかったものとみられます。そのため、『HERO’S』が、先に日本で登録をすることができたわけです。これは、シンガポールの『ティラミスヒーロー』側のミスと言えるでしょう」
では、「HERO’S」が法的に罰せられる可能性はといえば、「商標上、正しいことをしているので、罰せられません」ときっぱり。
出典:サイゾーウーマン
つまり、HERO’Sは法律的には正しいことをしており、あくまでも法には触れないやり方で盗用をしたということになります。
厳密に言えば、盗用というよりは他社が築き上げた信用と名声に便乗して利益を得ようとする行為のことを指す、フリーライドに近い行為で、法律の抜け穴をついた極めて卑怯なやり方であると言えるでしょう。
法律的にはセーフであるということですが、この様なあからさまなパクリと捉えられる行為であるために、ビジネスの世界では好まれないことと思いますし、こうして炎上してしまっては不買運動などが続いて店舗をたたむことも十分に考えられます。

運営会社は?
では、パクリやフリーライドを堂々としているHERO’Sの運営会社は一体どこなのでしょうか?
株式会社gramという会社であるそうで、こちらがその会社概要です。
本社は、大阪市北区曽根崎2-1-12にあるという事で、主に飲食店経営をしているという事です。
パンケーキ屋さんの「gram」というお店を展開している会社であるそうで、全国におよそ60店舗も展開しているほか、なんと渦中のシンガポールにも1店舗を出典する予定であるそうです。

ティラミス以外にもやっている
そんな、株式会社gramですが、ティラミス以外にも勝手に商標登録をしているとして大きな話題となっています。
出典:Twitter
元々、大阪の心斎橋にgramというパンケーキ屋があったのですが、これを今のgram(高田雄史社長)が商標登録をしていないという所に目をつけ、パクリます。
心斎橋の本家gramは名前が使えなくなってしまい、bran cafeという名前に変更を余儀なくされているのですが、ここで高田社長は現在の会社名であるgramに乗っ取りが成功したのです。
ちなみに、元々評判で人気が高かった本家の心斎橋にあるgramは、名前を乗っ取られたために閉店をしてしまい、その人気にあやかって乗っ取りをしたパクリ元のgramが大成功を収めて現在は60店舗にまで拡大をしているというのです。
本家が改名せざるを得なくなってしまった際のFacebook投稿がこちら。
そして、改名をする前の本家gramの投稿がこちらです。
そして、現在のgram(高田社長)が乗っ取ったgramのInstagramの投稿がこちらです。
ロゴも店名も全く同じである事が伺えますし、元の本家の人気にあやかれば同じ様なメニューを出せば儲かるに決まっております。

奇跡のパンケーキも?
原宿や渋谷などを中心に展開しているパンケーキ屋さんの「FLIPER’S」というお店があるのですが、ここの人気メニューに奇跡のパンケーキというのがあります。
出典:FLIPPER’S
しかしながら、この奇跡のパンケーキですら商標登録をしようとしているのが何を隠そう、gramなのです。
出典:Twitter
上記の画像は、gramが商標登録を出願し、申請をしているという画面のスクリーンショットなのですが、渦中のティラミスヒーローと並んで、赤枠で囲われた場所に「奇跡のパンケーキ」の文字があります。
もしもこの出願が申請されてしまえば、FLIPPER’Sは「奇跡のパンケーキ」の商品名を使用する事が出来なくなり、gramのお店のものになってしまいます。
元々心斎橋のお店だったgramにBAYCREW’S GROUPという会社が経営するFLIPPER’Sの看板メニューが加われば、もはやパクリ過ぎて訳が分からなくなってしまいます、何が本質なのかも見失ってしまうでしょう。

高田雄史について
そんな、パクリだらけの酷い株式会社gramの社長は一体どの様な人物なのでしょうか?
出典:Twitter
こちらが、そのプロフィールです。
名前:高田雄史 (たかだ たけし)
生年月日:1973年
年齢:45才or46才
出身地:不明
学歴:不明
職業:代表取締役社長
所属:株式会社gram
高田雄史社長は、不動産業の営業で成功を収めていた人物で、自ら創作料理店の経営に着手するなど、幅広い経営をしていたことでも知られる人物です。
大阪心斎橋にあるgramというパンケーキと出会い、このお店を何とか自分のものにしたいと考えた高田社長は、試行錯誤を繰り返して、本家のgramのふわふわのパンケーキの再現をおよそ2ヶ月かかって完成させ、商標登録を先にするという形で、gramもろとも乗っ取りをします。
そもそも本家が人気が高かったこともあり、事業は大成功を収め、これに味をしめた高田社長はティラミス業界も同じノウハウでフリーライドをしたのです。
商標登録をしてないという法律の穴や盲点をつくビジネス手法が売りであるとされており、人気にあやかることから誇大な宣伝費用もいらず、低コストでいきなり人気商標を売る事ができる画期的なビジネスモデルを得意としております。
ちなみに、高田社長については奥さんや子供についての情報は公開されておりませんでしたし、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。

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