出典:cook+biz
シンガポール初のティラミス専門店である「ティラミスヒーロー」が商標権をHERO’Sの運営会社gram(高田雄史社長)によって乗っ取られたという事件で、「ティラミスヒーロー」をパクったHERO’Sがロゴの使用権を本家本元に渡すという異例の事態に陥っている事が明らかとなりました。
今回は、この事件に至った経緯や時系列などについて迫ってみたいと思います。
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事の発端は?
では、この騒動が発生してしまった事の発端とは一体どの様なものなのでしょうか?
Twitter上にてまことぴ(@makotopic)さんが、2019年1月20日にツイートした内容から炎上は始まっていきます。
シンガポール発祥のティラミス専門店の商品コンセプトや名前、キャラの使用法までまるっとパクり、タレントを起用して大々的にローンチした日本の店、おそらく日本国内での商標登録等、元祖の店を法的に封じ込めたうえでの出店だろうけど、こういう志の低いやり口はガンガン晒していきたい。 pic.twitter.com/GKRPbHUOe9
— まことぴ (@makotopic) 2019年1月20日
こちらの投稿では、問題となっているティラミスヒーローとHERO’Sの類似点などを指摘しており、こうした商法は糾弾されるべきであるとしているのです。
本家本元であるシンガポール発の「ティラミスヒーロー」というブランドは、猫のキャラクター「アントニオ」がデザインされた瓶入りのティラミスで、2012年に誕生しており、日本では百貨店などを中心に多くの人気を博しているのですが、2018年の年末になって「オリジナルブランドロゴがコピーされ、只今日本で使用できなくなってしまいました」とトラブルを公表し、さらに2019年1月20日に1号店をオープンしたティラミスブランド「HERO’S」に対して、Twitterで指摘され炎上する騒ぎとなったのです。
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商品名を変える事態に
この騒動を受け、日本で商標登録を持っていない本家本元のティラミスヒーローが、「ティラミススター」へと名前を変えるという異例の事態に追い込まれております。
こちらは、ティラミスヒーローの公式HPに掲載されていた文章です。
2012年にシンガポールでつくった私達のオリジナルブランドロゴがコピーされ、
只今日本で使用できなくなってしまいました。私達が大好きな日本でこのような事が起きた事を大変残念に思っています。
でもアントニオは負けません!日本の皆様を元気にする為、そして私達のオリジナル商品
‟シンガポール生まれの瓶入りティラミス”を引き続きお届けする為に、
アントニオは立ち上がり自らヒーローになり「アントニオヒーロー」として今までと同様オリジナルの味をお届けします。
さらに!アントニオはシンガポールから大親友の【ティラミススター】を助っ人として連れてきました。
現在、日本で私達のオリジナル商品は【アントニオヒーロー】と【ティラミススター】だけです。
もちろんシンガポールのティラミスヒーロー並びカフェは何も変わっていないので是非遊びにきてください。
出典:ティラミスヒーロー
本家本元が、パクられたからといってこの様に名前を変えざるを得ない状況が異例ですし、非常に悲しくなってしまいます。
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HERO’Sが謎のコメント
この騒動を受けて、HERO’Sは以下の様なコメントを残しております。
「THE TIRAMISU HERO」 のロゴ(登録番号第6073226号)に関しましては、シンガポールの日本側運営会社に対し、その使用権をお渡しする所存でございます。
皆さまにお騒がせ致しまして誠に申し訳ありませんでした。
出典:HERO’S
この文章では、もともとHERO’Sのものではないロゴに関してその使用権をお渡しするなどという訳の分からないことを言っていますし、「皆さまにお騒がせ致しまして」という不可思議な日本語を使用しておりますので、HERO’Sを運営する株式会社gramの社長である高田雄史社長の国籍や出身に大きな注目が集まっているのも事実です。
[aside type=”normal”]高田雄史社長についてはこちら↓[/aside]

また、この訳の分からない謝罪に関してティラミスヒーローの関係者によれば、「ロゴが返ってくるといっても、これは元々ウチがシンガポールでデザインしたもの。すべて譲渡するというならともかく、ロゴだけという話ですから…」とものすごい困惑した様子であることも明らかとなっています。
gramになった経緯
元々、大阪の心斎橋にgramというパンケーキ屋があったのですが、これを今のgram(高田雄史社長)が商標登録をしていないという所に目をつけ、パクリます。
心斎橋の本家gramは名前が使えなくなってしまい、bran cafeという名前に変更を余儀なくされているのですが、ここで高田社長は現在の会社名であるgramの事実上の乗っ取りが成功したと言えるのです。
ちなみに、元々評判で人気が高かった本家の心斎橋にあるgramは、名前を乗っ取られたために閉店をしてしまい、その人気にあやかって乗っ取りをしたパクリ元のgramが大成功を収めて現在は60店舗にまで拡大をしているというのです。
本家が改名せざるを得なくなってしまった際のFacebook投稿がこちら。
そして、改名をする前の本家gramの投稿がこちらです。
そして、現在のgram(高田社長)が乗っ取ったgramのInstagramの投稿がこちらです。
ロゴも店名も全く同じである事が伺えますし、元の本家の人気にあやかれば同じ様なメニューを出せば儲かるに決まっております。
また、Twitterからはもともと心斎橋にあった本家のgramを愛するユーザーさんが、味の変化などを指摘しており、今回のティラミスの件で乗っ取りの事実があった事に衝撃を覚えている様な投稿をしております。
2015年に大阪に行った時、有名なパンケーキが食べたくて心斎橋まで行った。正直、粉っぽくて美味しくなくてがっかりした。
今回のティラミスヒーローの事件で知ってしまった。あれは乗っ取り中の偽gramだったようだ。それを知ってワナワナしている…本物を食べたかった😡 pic.twitter.com/jARR0IA4Zn— はる (@harunock) 2019年1月21日
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bran cafeも怪しい?
株式会社gramと名前を変え、見事に乗っ取りを成功したとの事ですが、乗っ取られた方のカフェは一体どの様になってしまったのでしょうか?
乗っ取られた側の本家gramは前述した通り「bran cafe」というカフェに名前を変えており、そのカフェは株式会社シーエスアートという会社が経営していた事が判明しました。
しかしながら、このシーエスアートという会社は、押し買いなどをする悪質な会社であるとして11億円にものぼる所得隠しをしていたことも判明しております。
高齢者宅を訪問して貴金属などを強引に買い取る「押し買い」を繰り返していたとみられる会社グループが大阪国税局の税務調査を受け、平成29年までの5年間に計約11億円の所得隠しを指摘されたことが13日、関係者への取材で分かった。押し買いで得た所得の一部を免れたとみられ、追徴税額は、重加算税を含め計約6億円の見通し。
関係者によると、所得隠しを指摘されたのは、「シーエスアート」(大阪市)など数社による会社グループ。いずれも同じ人物が実質経営者で、貴金属やブランド品の買い取り・販売などを手掛けているという。
スポンサーリンク国税局は、従業員らへの聞き取りなどから、会社グループが押し買い行為を行っている事実を確認したもようで、架空仕入れを計上するなどの手口で、悪質な仮装・隠蔽があったと判断したとみられる。
信用調査会社によると、シーエスアートの売り上げは、26年9月期が約1億4千万円だったが、27年9月期は約5億1千万円に増えていた。
悪質商法の押し買いは高齢者を中心とした被害が問題となり、25年から規制され、クーリングオフ制度が導入された。国民生活センターによると、押し買いに関する相談件数は、25年度が7160件だったが、増加傾向が続き、28年度は8656件。60歳以上からの相談が6割を超えている。
出典:産経ニュース
カウンター席もあり、おひとりさまでも気軽に利用しやすく、女性だけでなく男性や年配の方も利用しやすいカフェをめざしています。パンケーキをメインとしたフードメニューに、コーヒーや紅茶のほか、スムージーなどの手が込んだドリンクを提供する予定。仕事の合間に、待ち合わせに。ほっとひと息つきたい時や、友人との会話に花を咲かせたい時など。
どなたでも、どんな時でも利用しやすいお店をめざし、地域に愛されるお店づくりに取り組んでいきます!
押し買いとは、強引に、なんらかの品を法外な安値で買ったことにして持ち去ってしまう行為のことで、 悪徳商法のひとつとして知られおり、「押し買い」は「押し売り」の反対で、「相手に売る意思がないのに強引に品物(特に、貴金属や着物などの高価なもの)を買い取ろうとする行為のことを刺します。
gramに乗っ取られたbran cafeを経営する株式会社シーエスアートは、そうした悪質な商法をしており、架空の仕入れを計上するなどして所得を仮装・隠蔽し、申告をしていないという極めて悪質な経営をしていたのですが、この界隈で発生している事案があまりにも闇が深く、きな臭いとされております。
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株式会社シーエスアート
こちらが、株式会社gramに乗っ取られたbran cafeを経営する株式会社シーエスアートの会社詳細です。
企業名 | 株式会社シーエスアート |
---|---|
代表者 | 代表取締役 岡崎 陽一 |
業種/業態 |
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事業内容 | ・飲食業 ・Webサイト運営サポート ・Webサイト制作及びコンサルタント業務 ・総合販促支援 |
設立 | 2008 年 |
資本金 | 5,000,000 円 |
従業員数 | 15 名 |
事業所 | 大阪府大阪市中央区南船場2-4-8 長堀プラザビル4F |
URL | http://www.cs-art.co.jp/ |
株式会社シーエスアートとは、大阪府大阪市中央区南船場におく、様々な事業を展開していたことで知られる企業でであり、2008年に設立をしたとのことですが、2018年9月13日に発覚した所得隠しによって、事実上経営破綻しており、他の会社も連鎖倒産の状態とのことで、追徴分の税金を払えていないため、破産をしたとのことです。
gramに乗っ取られたために、人気共々持って行かれ、bran cafeは閉店したと思われていましたが、実際は、この悪徳商法を行い、所得申告をしないなどの極めて劣悪な経営状態であったために破産し、閉店せざるを得なくなったきたのだと思われます。
いずれにしても、この界隈が非常にきな臭い案件が多いだけに、一層の波紋が広がりそうな一件です。
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