出典:CBC
愛知県一宮市で、24日、30歳の女性が車にひき逃げされ大けがをした事件で、郵便局の期間雇用社員の武藤良一(むとう りょういち)容疑者が逮捕されました。
郵便輸送中にひき逃げ
共同通信他、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
愛知県一宮市で郵便物を運送中に、軽ワゴン車で同市の会社員の女性(30)をはねて重傷を負わせ逃走したとして、一宮署は25日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、一宮郵便局(同市)の期間雇用社員、武藤良一容疑者(62)=同市下沼町3=を逮捕した。女性は頭の骨や骨盤を折る重傷。
逮捕容疑は24日午後6時ごろ、一宮市富士2丁目の交差点で車を運転中、横断歩道を渡っていた女性をはねてけがを負わせ、そのまま逃げた疑い。「怖くなり逃げた」と供述、容疑を認めている。交差点に信号機はなかった。
一宮署によると、付近の防犯カメラを解析し、赤い軽ワゴン車を特定した。日本郵便東海支社によると、武藤容疑者は当時、一宮郵便局から同県稲沢市の平和郵便局まで郵便物を運んでいた。〔共同〕
出典:共同通信
武藤良一容疑者について
こちらが、逮捕された武藤良一容疑者のプロフィールです。
名前:武藤良一(むとう りょういち)
年齢:62歳
職業:期間雇用社員
所属:愛知県一宮市一宮郵便局
在住:愛知県一宮市下沼町3
武藤容疑者は、24日午後6時ごろ、郵便局の業務で車を運転していたところ、市内の交差点で歩行者の30歳の女性をはね、骨盤骨折などの大けがをさせたうえ、その場から逃げた疑いで逮捕された人物です。
ちなみに、武藤容疑者に関しては顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていきます。
事故現場は?
では、事故があった現場は一体どこなのでしょうか?
報道機関の発表によれば、こちらがその事故現場であるのだそうです。
こちらをGoogle マップとストリートビューで調べた結果、以下のような場所であることが判明しました。
現場は、大平島公園のすぐそばを走る県道171号線でスタジオアリスと不動産のピュアフィールドの間にある交差点を天道公園方面を正面に、左折した場所に位置しており、スクールゾーンとなっているために、制限速度は30km/hであります。
近くには一宮市立富士小学校があり、住宅地も多く路地も狭いためにスピードの出し過ぎなどは禁物なのですが、事故は横断歩道を横断歩道を渡っていた女性をはねるという形で発生していますのでおそらく左折時の巻き込みによるものではないかと考えられます。
ひき逃げは絶対にNG
ひき逃げで死亡事故となった場合、容疑者の検挙率は95%。重傷事故で60%となっています。
さらに、ひき逃げは単なる人身事故では済まされず、自動車運転致死傷行為処罰法により、過失運転致死傷罪や危険運転致死傷罪という罪状での起訴などがされます。
容疑者の過失度合いにもよりますが、ひき逃げの刑事罰と内容は以下のように定められています。
罪状・違反名 | 刑罰内容 |
---|---|
救護義務違反 危険防止措置義務違反 | 10年以下の懲役または 100万円以下の罰金 |
事故報告義務等違反 | 3ヶ月以下の懲役または 5万円以下の罰金 |
現場に留まる義務違反 | 5万円以下の罰金 |
自動車運転致死傷罪 過失運転致死傷罪 | 7年以下の懲役もしくは禁錮または 100万円以下の罰金 |
危険運転致死傷罪 | 死亡:20年以下の懲役 負傷:15年以下の懲役 |
殺人罪 | 死刑 無期懲役 懲役5年以上 |
ひき逃げでも死傷者の数が多く運転手の過失が甚大であると「殺人罪」として扱われる他、免許の行政処分に関しては、もちろん一発で免停になりますし、被害者が死亡している場合はおよそ7年もの間免許を取得することが出来ません。
もっとも、人身事故(被害者死亡)の場合には、加害者側は遺族への償いなどをするので精一杯であり、免許を再取得するという気持ちにならないのだそうです。
また、ハンドルを握ると事故当時の状況がフラッシュバックし、トラウマになることで、運転することがそれ以降不可能になることもあるのだとか。
人身事故を起こしてしまった場合、救急車を呼び、警察に連絡をするなど迅速な対応をする事によって、助かる命があるかもしれませんし、何より裁判で誠意が見られるとして刑期が軽くなるなどの処置もされる可能性があります。
ですが、飲酒運転ということで、5年以下の懲役または、100万円の罰金刑が刑事罰として課される他、行政処分として違反点数35点で一発免停、さらには3年間は免許を取得することは出来なくなるという厳しい処罰が待ち受けています。
今回の事故に関しては武藤容疑者は「怖かったから逃げた」と容疑を認める供述をしているのですが、怖いからといって救護義務を怠るとは自分勝手で最悪の行為です。
自分には関係ない
2018年9月6日の午前6時57分、東京都にある山手通りの東中野駅近くで飲酒ひき逃げ事故を引き起こして逮捕・起訴され懲役2年執行猶予5年の判決が言い渡された吉澤ひとみ被告ですが、このような元国民的アイドルが飲酒運転をして大変な騒ぎを引き起こしているにも関わらず、全くもって飲酒運転やひき逃げ事故は減る気配がありません。
これだけ世間を騒がせているにも関わらず、心のどこかで「自分は大丈夫」とたかを括っていることが減らない要因であると考えられます。
ひき逃げ事故に関しては、前述のように厳しい処罰が待ち受けておりますが、やはりこの厳しい処罰を逃れたい出来れば、犯罪が見つかって欲しくないという重いから現場を逃げるのだと考えられます。
人身事故の場合、事故を起こした人物には救護義務というのが発生しますし、それを怠ったために助かる命も助からなくなってしまう可能性も十分に考えられます。
郵便配達員は年末年始忙しい
この年末年始というのはものすごく忙しい時期であるとされています。
12月は師走と呼ばれ、先生も走り回ってしまうほど慌ただしい様子からその名が名付けられているのですが、特に運送業界では人手不足と配達サービスの向上によって年末年始は特に忙しく、息つく暇もないのが特徴です。
そこで、郵便局というのは非正規雇用の労働契約を締結した社員である期間雇用社員という社員を雇用し、人手を補っているのですが、それでも急がなければならないという思いで左右の安全確認を怠ったのでしょう。
期間雇用社員についてはこちら↓
日本郵政グループ労働組合(JP 労組)は、全国で約24万人の組合員が集い、期間雇用社員の31%以上が加入している日本最大の単一労組です。JPグループは、全体の約半数が期間雇用社員で構成されており、みなさんの雇用労働条件の改善もJP 労組の重要な課題として全力で取り組んでいます。
JP労組は、期間雇用社員の組合員のみなさんを「パートナー組合員」と呼んでおり、みなさんのがんばりに応え、不安を解消するためにさまざまな活動を行っています。
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出典:JP
何れにしても、日本郵政を名を背負っているだけに、一層の波紋が広がることでしょう。
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