出典:Twitter
海上自衛隊の補給艦「ときわ」で9月、乗員の男性3等海尉が自殺する事案があり、内部アンケートで、高木征教(たかぎ ゆきのり)艦長が3等海尉に「死ね」と発言するなどパワハラがあったとの指摘が出ていることが明かとなりました。
補給艦「ときわ」でパワハラ
朝日新聞デジタルほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
海上自衛隊横須賀基地(神奈川県)の補給艦「ときわ」で男性3等海尉(32)が自殺し、海自による乗員へのアンケートに、上官から3等海尉へのパワハラを指摘する記述が複数あったことが分かった。海自は事故調査委員会を設置し、パワハラの有無や自殺との因果関係を調べ始めた。
関係者によると、3等海尉は9月、艦内で自殺した。遺書は見つかっていないという。
3等海尉へのパワハラがあったとの証言が乗員からあり、海上幕僚監部服務室が全乗員約140人にアンケートを配った。その結果、3等海尉に艦長が「休むな」と指示▽上官が「死ね」「消えろ」などと発言、自殺前夜にバインダーを投げつけた▽別の上官が家に帰らせないと指導――などの回答があったという。艦長が他の乗員を殴ったり、ノートを投げつけたりしたとの記述もあった。
海自は事態を重くみて、18日に護衛艦隊司令部(神奈川県)に事故調査委員会を設置し、実態解明に乗り出した。艦長はこれまでの調べに、厳しい指導をしたことは認めているという。今後、自殺との因果関係などを調べる。
出典:朝日新聞デジタル
艦長は誰?
では、この補給艦「ときわ」の艦長とは、一体どのような人物だったのでしょうか?
Twitter上の反応によれば、こちらがそのときわの艦長であるということです。
補給艦<ときわ>の艦長は高木征教2等海佐。
かつて高木2佐は呉地方総監部 総務部総務課長を務めていました。海上自衛隊 第1術科学校の特別警備隊養成課程で3等海曹が訓練(1対15の格闘訓練)… #NewsPicks https://t.co/iXIWmbON8M
— 堀口 英利 / Horiguchi Hidetoshi (@Hidetoshi_H_) 2018年12月25日
ときわの艦長は高木征教さんという方であることが明かとなりましたね。
高木征教艦長について
こちらが、パワハラなどをしたと言われている高木征教(たかぎ ゆきのり)艦長のプロフィールです。
名前:高木征教(たかぎ ゆきのり)
年齢:不明
階級:2等海佐
高木艦長は、海上自衛隊幹部学校教育研究部学校教官を以前に務めており、2017年1月12日により補給艦「ときわ」の艦長を務めている人物です。
パワハラの内容についてですが、高木艦長が男性を繰り返し叱責して「休むな」などと指示していたほか、自殺前日には他の上官が「死ね」などと発言し、備品を投げつけていたということです。
おそらく、日本の自衛官の管理職というエリートは防衛大出身でありますから、防衛大学校出身ではないかと考えられるほか、過去に務めていた掃海母艦の「うらが」の乗組員は「失礼ながらカワイイ感じの方」、「人懐っこい感じの親しみやすい」、「笑顔の素敵な艦長さんです」などとパワハラをするような人物には見えないといった印象も持てました。
そして、このときわの高木艦長の顔画像について、自衛隊大分地方協力本部@公式によりツイートされておりましたので、ご紹介します。
23日、別府に来ていた補給艦「ときわ」の高木艦長が、別府市役所、別府警察署、別府商工会議所に表敬訪問に行ったんだモン。
お会いしていただいた皆さん、ありがとうございますだモン! pic.twitter.com/54ppTxiKxy
— 自衛隊大分地方協力本部@公式 (@oita_pco) 2018年1月25日
出典:Twitter
ときわについて
ときわとは、他の艦船に対して燃料や武器弾薬を補給するための海軍の艦艇である補給艦であり、艦名は常盤湖に由来しているそうです。
1991年4月26日、ペルシャ湾掃海派遣部隊所属艦として掃海母艦「はやせ」、掃海艇「あわしま」、「さくしま」、「ゆりしま」、「ひこしま」とともに横須賀を出港しており、ペルシャ湾で掃海任務に従事する艦艇の補給任務等に従事していたことでも知られています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、災害派遣のため横須賀を出港すると、3月13日には搭載ヘリコプターがアメリカ海軍空母「ロナルド・レーガン」の搭載ヘリコプター2機とともに非常食3万食を気仙沼市に輸送するなど、多くの人民救助をしていることでも知られています。
艦長は高木艦長を含め、歴代で19人おり、そのほとんどが2等海佐という役職であることも知られております。
また、基準排水量は8,150㌧であり、満載排水量12,150㌧、全長 167.0m、最大幅22.0mを誇るなど、非常に大型な船であることも伺えると思います。
なぜパワハラを?
では、なぜパワハラをしてしまったのでしょうか?
高木艦長は、厳しい指導があったことは認めているのだそうで、それでもやはり死ねなどの暴言を吐くことは許されないでしょう。
艦長という立場は、その船で一番偉い人物であり、責任を取らなければなりませんから、船員や乗組員が中途半端な仕事をしていた場合には、命のも関わりますので、積極的に叱責をしたり指導するなどは必要不可欠です。
しかしながら、それを個人的な感情に任せてやったり、立場や権力を振りかざしてやってしまってはパワハラと捉えられてしまい、それこそ自殺者が出てもおかしくない状況となってしまいます。
いずれにしても、ときわの艦長は曰く付きなどという意見もありますので、一層の波紋が広がりそうな一件です。
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