出典:JNN
東京・台東区で2018年9月、24歳のギタリストの男が、イヤホンをしながら自転車を片手で運転し、自転車に乗った菅野玲子(すげの れいこ)さんと衝突したまま逃走し、その後、死亡させた疑いで書類送検されました。
今回は、ギタリストの男の名前や顔画像、書類送検の理由は実名が公開されない理由についても迫ってみたいと思います。
ギタリストの男を逮捕
リアルライブ他、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
今年9月19日、耳にイヤフォンを付け、右手にアタッシュケースを持ち左手だけで自転車を運転し、同じく自転車に乗っていた女性と衝突する事故を起こしたギタリストの男(24)が書類送検されたことが分かった。女性は死亡している。
事件があったのは東京都台東区の路上。右手にアタッシュケース、耳にイヤフォンをした状態で歩道を走行していた男と、反対から走ってきた34歳女性の乗る自転車が衝突。女性は怪我をしたが、男は「急いでいる」と吐き捨て、そのまま立ち去ったという。女性は病院に搬送されたが、約4時間半後に外因性腹腔内出血で死亡した。
今月21日になり男は、重過失致死などの疑いで書類送検された。男は容疑を認めており、「追い越しに気を取られた」などと話しているという。なお現在のところ男の実名は確認できていない。音楽を聴きながらアタッシュケースを持ちながら運転し、事故を起こした上逃げるという行為は異常で、ネットユーザーは「最低」「殺人事件だ」などと怒りの声を上げた。
自転車利用者の安全意識の低さは問題視されており、たびたび重大事故が発生。特に本サイトでも取り上げた2017年12月の事件の反響は大きかった。「左手にスマホ、右手に飲み物、左耳にイヤフォン」をした状態で電動自転車に乗った元女子大生(当時20)が川崎市内の路上で、当時77歳の女性と衝突し死なせた事件だ。
この元女子大生は今年開かれた裁判で、禁錮2年執行猶予4年という、軽いと言わざるをえない判決を言い渡されており、司法にも怒りが向けられた。また、今年5月にもイヤフォンをしながら自転車に乗り人身事故を起こしたにもかかわらずその場から逃げた医師が11月に書類送検され、その身勝手な行動が批判されたばかりだった。
自転車事故のニュースが大々的に報じられているにもかかわらず、利用者の意識は改善されない。片手でイヤフォンを聞きながら自転車を運転するのはありえないこと。重過失致死罪・重過失致死傷罪を適用するだけでは自転車ユーザーの「無法運転」の抑止にはつながらないのではないか。
今後ラグビー・ワールドカップや東京オリンピックが開催される予定で、歩道を歩く観光客が増えることが予想される。そんな中、一部を除き本来、歩道を走ってはいけない自転車が堂々と走り、歩行者や自転車にぶつかり相手を怪我させることは由々しき事態。このままでいいはずがない。
自動車と同じように、自転車についても危険運転致死傷のような「重罪」を適用する議論をすべき時期が来ているのではないだろうか。
出典:リアルライブ
被害者について
こちらが、亡くなってしまった菅野玲子さんのプロフィールです。
名前:菅野玲子(すげの れいこ)
年齢:34歳
職業:無職
在住:東京都台東区三筋
菅野さんは、9月19日の夕方、東京都台東区の歩道を歩いていたところ、自転車にぶつかられ、その後病院に運ばれましたが、外因性腹腔内出血で死亡してしまった人物であります。
ちなみに、菅野さんに関しては顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するには至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。
なぜ書類送検なのか?
では、死亡事故を起こしているにも関わらず、なぜ書類送検なのでしょうか?
書類送検は警察側が、検察に書類を送検することをいい、身柄を拘束する必要がないと判断した場合に適用されますが、今回のケースでは、ギタリストに非があることは十分に明白であり、証拠隠滅のために逃亡したりするようなことは無いと判断されたために、書類送検なのでしょう。
決して、罪が軽いがために書類送検であるということはありません。
自転車の人身事故(死亡事故も含む)の場合、自動車の時と同様に民事責任と刑事責任に問われます。
民事では、被害者や遺族から損害賠償の請求がされることとなりますので、どのみち裁判は行うものと思われますが、その際は以下のような計算式で損害賠償が算出されます。
「損害賠償の請求額 = (積極損害+消極損害+慰謝料) × 相手の過失割合」
さらに、検察側は刑法第211条「重過失傷害」の適用を求めて立件すると見られ、100%の過失が見られる場合は、有罪判決が下ることでしょう。
そうなれば、5年以下の懲役若しくは禁固又は50万円以下の罰金に処される可能性があります。
懲役・禁固・罰金のいずれになるか、実刑になるか執行猶予付きになるかは、裁判によって決定されますが、おそらく被害者が死亡している人身事故の場合で、被告側が100%の過失の場合は一発で実刑判決が下るとみて間違い無いでしょう。
ギタリストの男とは?
では、ギタリストの男とは一体どのような人物なのでしょうか?
こちらが、そのプロフィールです。
名前:不明
年齢:24歳
職業:ギタリスト
在住:東京都足立区
ギタリストの男は、書類送検容疑は9月19日の夕方、東京都台東区の歩道を自転車で走行中、対向してきた菅野玲子さんの自転車にぶつかってけがをさせたのに、現場で救護しなかったとして書類送検された人物です。
ちなみに、名前や顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。
実名公開をしない理由は?
では、この事件では、人1人が亡くなっているにも関わらず、なぜ実名報道がされないのでしょうか?
報道機関が実名を報道せずに、匿名で行う場合には以下のような理由が考えられるとしています。
1,未成年者である
2,刑事責任能力がない
3,捜査段階である
4,在日外国人である
5,社会的に影響のある事件でない
まず、ギタリストの男は未成年ではないために、1番は考えられません。
報道機関は、刑法第39条に心神喪失者の行為は罰しないという条文があるため、容疑者に精神疾患等が疑われた場合には匿名報道に切り替えることがあるのだそうです。
また、逮捕前や、犯人ゆえの確固たる証拠がない場合や発言の信ぴょう性が低い場合にも匿名での報道となります。
そして、実名報道することで民族的差別を助長する危険性があると判断された場合には、匿名や通名での報道を行うケース考えらるのだそうで、今回のギタリストの男はこうしたケースに当てはまっている可能性が考えられます。
基本的には、実名報道はプライバシーの権利や名誉権毀損などの可能性は秘めているものの、それ自体に違法性はないので、報道機関は自分たちの判断で実名を公開するかどうかを決定しています。
過去には、滋賀県彦根市南川瀬町の河瀬駅前交番内で、男性巡査(41)が射殺されるという凶悪な事件が起こった際にも、犯人が未成年の巡査であったにも関わらず、拳銃を持って逃走をしたために警察が実名と顔写真を公開し、NHKがそれを報じるという事件も発生しました。
また、容疑者の名前を公開することによって今後の捜査に支障をきたすと判断された場合にも、匿名での報道となります。
精神疾患?著名なギタリスト?
精神に異常をきたしていたりした場合、刑事責任能力を問われることはありませんし、匿名報道がされることがあります。
この事故を引き起こした際には、「急いでいる」という理由を述べてその場を立ち去っておりますし警察の調べに対しては「亡くなるとは思っていなかった。逃げたことは反省している」と発言しており、発言と行動の内容が伴っていないということも明かとなっています。
こうしたことを踏まえると、精神疾患なのではないかとも捉えられますが、それ以上に著名なギタリストであり、そこを隠蔽するために匿名報道をしているということも十分に考えられるでしょう。
しかしながら、著名なギタリストが自転車でギターケースを担いだまま運転をするということは考えられませんので、ただ単純に逮捕ではなく書類送検であるがために匿名報道にしたのではないかとも捉えることが可能です。
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