出典:グッティ
札幌市豊平区の店舗などが入る建物が炎上、倒壊した爆発事故で、この建物に入居するアパマンショップ平岸駅前店の従業員が、室内で除菌消臭スプレーを100本以上放出していたことが明らかとなりました。
今回はこのアパマンショップの除菌消臭スプレー「ヘヤシュ」などについて迫ってみたいと思います。
スプレー缶100本が引火
朝日新聞デジタルほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
札幌市豊平区の店舗などが入る建物が炎上、倒壊した爆発で、この建物に入居する不動産仲介会社の従業員が、室内で除菌消臭スプレーを100本以上放出した、と話していることが17日、捜査関係者への取材で分かった。こうしたガスが爆発につながった可能性もあるとみて調べている。
北海道警は同日、建造物等失火容疑で現場検証を始めた。道警と消防によると、けが人は飲食店の客ら1歳~60代の男女40人以上。このうち、不動産仲介会社の店舗にいた従業員の男性(33)が顔をやけどする重傷を負った。亡くなった人はいないという。
捜査関係者によると、不動産仲介会社の従業員2人は16日、店内の片付けをしていて、室内で100本以上の除菌消臭スプレーを放出した後、手を洗おうとして湯沸かし器をつけた際に爆発したと話しているという。
消防などによると、爆発が起きたのは16日午後8時半ごろ。札幌市豊平区平岸3条8丁目にある木造モルタル2階建ての建物延べ357平方メートルが焼損した。不動産仲介会社に2人、飲食店に客と従業員の計約40人がいたとみられる。この建物に入る整骨院には人がいなかった。不動産仲介会社は跡形もなく壊れており、隣の飲食店も大きく損壊、整骨院は建物の一部が壊れた。17日午前5時時点で、半径約100メートルの範囲で、爆発した建物を含めて20棟、車両26台に被害があったという。
現場は、札幌市の中心部から南東に3キロで、札幌市営地下鉄南北線平岸駅近くの住宅と飲食店が立ち並ぶ地域。北海道電力によると、爆発や火災の影響で現場周辺の240戸が停電したが、17日朝にすべて復旧した。
出典:朝日新聞デジタル
スプレー缶はとても危険
スプレー缶の構造は、基本的に缶の中にLPG(液化石油ガス)などのガスとともに薬剤を詰め込め込んでおり、そのガスの圧力を利用して、薬剤を噴射する構造となっております。
現在のところ、スプレー缶のほとんどはLPGが使われているのですが、LPGガスはブタン・プロパンなどを主成分とした液化石油ガスでありスプレー缶は、小さなプロパンガスボンベと捉えることも可能です。
そういた危険な因子を持っているスプレー缶を100本も屋内でガス抜き作業をしていたら、たちまち可燃性ガスに引火して火災や爆発事故を引き起こすことは明白です。
従業員は?
では、アパマンショップの従業員は一体どのような人物なのでしょうか?
Twitterの情報によれば、こちらがその顔画像のようです。
414 風吹けば名無し[] 2018/12/17(月) 12:19:51.36 ID:7ZeaQ2KdF
アパマンショップ平岸駅前店「また俺何かやっちゃいました?」 pic.twitter.com/zPFHOPL0QA
— なんJ迷言bot (@jbot26830444) 2018年12月17日
さらに、アパマンショップ平岸駅前店の従業員やスタッフを紹介する動画が2012/05/14にYouTubeに公開されております。
そして、この動画に出てくる社員さんがこちらです。
当店No.1の若さで元気いっぱいです!!
尾崎浩平さん
飲食店の情報は誰にも負けません!食べたい物があればご相談を!美食王
藤林さん
当店 No.1の身長 183cm バスケットマン
高村さん
知識は誰にも負けません 雑学王
棟方店長代理
札幌全域マスターしてます。お部屋探しのスペシャリスト
辻本店長
この中の誰かがスプレー缶に穴を開けていた可能性も考えられますし、2012年ですのでそこから新たに入った新入社員ということも考えられます。
ですが、報道機関の発表によれば従業員は30代だったということから、この中の社員さんの誰かであることでしょう。
また、渦中のアパマンショップ平岸駅前店ですが、この爆発事故を受けてHPも削除されており、「店もHPも吹っ飛んだ」とネット上で揶揄されています。
出典:アパマンショップ
迅速な対応だと思いますが、この報道によってブランド価値や業績への影響が懸念されているほか、嫌気した売りが出ているということで、アパマンショップの株価が暴落しているのだそうです。
アパマンの株価がえげつない。
それにしても、これでアパマンが消臭抗菌代で請求してたのがこれだってみんなにばれちゃいましたね(笑)営業オプションとはいえ、もうこんなアホみたいなスプレーに一万ちょい払う人いないでしょ…。 pic.twitter.com/mVUAvMdhWr
— ゆるんぐ (@umitubamegameor) 2018年12月17日
スプレー缶とは?
では、問題のあったスプレー缶とは一体どのようなものだったのでしょうか?
出典:グッティ
札幌ガス爆発の原因となったスプレー缶はヘヤシュという消臭除菌スプレーのようですね。販売ノルマが店に課せられ届いたが売り切れずに残った在庫処分というパターンですかね。https://t.co/9mzqi4eU5u
— ukamery (@ukamery1) 2018年12月17日
売れてます。お部屋まるごと消臭・空気洗浄!プロのために生まれた強力消臭【ヘヤシュ】15分でお部屋が生まれ変わります\(^o^)/ pic.twitter.com/TIaUiJ0V
— アパマンショップ上越南店 (@apamanshop30002) 2012年9月2日
Twitterでは「ヘヤシュ」というスプレー缶だとされており、以下のような商品説明がされております。
お部屋に消臭成分を噴射。
お部屋の隅々までニオイのない空間にします。
わずかな時間でお部屋が生まれ変わったようにすっきり。
植物由来の消臭成分だから、どんなお部屋でも安心してお使いいただけます。
出典:ヘヤシュ
そして、ヘヤシュの会社概要はこちらです。
会社名 | 株式会社 ヘヤシュ |
---|---|
所在地 | 〒420-0034 静岡市葵区常磐町1-8-6常磐町アイワビル5F |
TEL | 054-252-2411 |
商品のお問合せについてはこちらへ 株式会社ヘヤシュ info@heyash.jp FAX 054-252-4112 | |
代表者 | 代表取締役 藤井嗣也 |
設 立 | 平成22年11月 |
資本金 | 200万円 |
ヘヤシュは、消臭・除菌スプレーだけではなく、除菌消臭ミストや多目的消臭クリーナーなども展開されてあり、今回取りざたされているのが、除菌消臭スプレーなのです。
出典:ヘヤシュ
アパマンは2万円が強制
そんなヘヤシュでありますが、アパマンショップで賃貸を契約すれば2万円が強制で徴収されるのだそうです。
あーこれアパマンショップがやってる「消臭抗菌代」とかいうあくどい商売の是非にまで問題が飛び火するやつ。 pic.twitter.com/bPECQV65u3
— 三毛猫みける (@aoimikeneko) 2018年12月17日
ヘヤシュは買わせるのが実質強制でボッタクリ値段というアパマンの闇 pic.twitter.com/ZcQyBaADfm
— 邪すきん (@mugpo) 2018年12月17日
物件申し込んだ客に売り込む付帯商品に消臭除菌スプレーがあるので、それの処理をまとめてやろうとした結果で間違いはないかなと。バルサンみたいに撒き散らすやつで、アパマンの直営店だからほぼ強制付帯になってそう。業者もアパマン本部も元締めの全国賃貸管理なんちゃらの懐も潤う
— さられぎ.D.白鳥院Jr. (@sararegi) 2018年12月17日
アパマンショップでは、入居時に請求される「消臭抗菌代」として2万円ほど徴収していると言われておりますが、それがこのスプレー代であり、スプレーに2万円も支払うのはあまりにも馬鹿馬鹿しいことから「除菌・消臭も出来るけど部屋まで吹っ飛ぶね」や、「C3H8+5O2→3CO2+4H2Oを起こすんですね。わかります」などと揶揄されております。
ちなみに、C3H8というのはプロパンガスを意味しておりスプレー缶に用いられているガスのことを指摘しているのだとされています。
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