出典:FNN
県立いわき海星高校の職員で、実習船の鈴木麗央(すずき れお)2等機関士が同じ高校の2年の男子生徒3人と一緒に酒を飲んで車を運転し、同乗した生徒2人に重軽傷を負わせる事故を起こしたことが明らかとなりました。
生徒と飲酒、その後派手な事故も
毎日新聞ほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
福島県教委は3日、県立いわき海星高校の男性職員、鈴木麗央(れお)・2等機関士(27)=同県いわき市小名浜大原=が、生徒3人と居酒屋などで酒を飲んだ後、車を運転し、自分を含めて3人がけがをする事故を起こしたと発表した。今後、処分を検討する。
県教委や県警いわき東署によると、鈴木機関士は2日午前3時半ごろ、同市小名浜の県道で乗用車を運転中、工場に突っ込み、あばら骨を折るけがをした。後部座席に2年の男子生徒2人が乗っており、うち1人(16)が胸や腰の骨を折って重傷。別の生徒(17)が額を打って軽いけが。
県教委によると、鈴木機関士は1日午後7~11時ごろにかけ、現場近くの居酒屋で2年生の男子生徒3人と飲酒した後、車を運転してカラオケ店に移動し、2日午前3時すぎまでいた。その後、3人を車でそれぞれの自宅に送ろうとし、1人を送った後で事故を起こしたという。
鈴木機関士は県教委の調査に対し、居酒屋でビール中ジョッキ1杯、焼酎水割りを5~7杯飲み、カラオケ店では持ち込んだ缶酎ハイ2本を飲んだと話しているという。生徒からは、今後話を聞く。鈴木機関士は昨年4月に採用。今年9~11月、2年生37人が参加した航海実習に、エンジンのメンテナンスなどを担当する機関士として参加。今回は「打ち上げ」として生徒を誘ったという。
事故当時、時速60~70キロのスピードを出していたと話し「大変申し訳ないことをした」と反省しているという。
出典:毎日新聞
鈴木麗央2等機関士について
こちらが、ものすごい事故を起こしてしまった、鈴木麗央2等機関士のプロフィールです。
名前:鈴木麗央(すずき れお)
年齢:27歳
職業:2等機関士
在住:福島県いわき市小名浜大原
鈴木麗央2等機関士は、2日午前3時半ごろ、いわき市小名浜の県道で、酒を飲んで乗用車を運転し、その後カーブを曲がりきれず、道路沿いの工場のシャッターに突っ込み、同乗していた男子生徒が腰の骨などが折れる重傷を負わせたとして県教育委員会が懲戒処分を検討している人物です。
自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と、道交法違反(酒気帯び運転)では書類送検される見込みであり、未成年者飲酒禁止法違反容疑での立件も視野に入れられているということです。
ちなみに鈴木2等機関士の顔画像などは公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。
福島県立いわき海星高校について
こちらが、問題のあった福島県立いわき海星高校の詳細です。
いわき海星高校は、福島県いわき市小名浜に所在する県立高等学校であり、福島県に唯一存在する水産高等学校としても知られているほか、練習船「福島丸」を所有していることでも有名な高校です。
本校は、全国有数の港町にある福島県いわき市小名浜の風光明媚な県立三崎公園のふもとに位置しています。
福島県唯一の水産・海洋系高等学校として、創立84年の歴史があり、昭和9年4月、県内水産業界の人材養成の目的に、福島県水産試験場に福島県水産講習所が併設されたのが本校のはじまりです。その後、昭和18年に福島県小名浜水産学校、昭和23年に福島県小名浜水産高等学校、そして平成7年に、水産系の教育内容にマリンスポーツ・マリンレジャー系が加えられ、福島県立いわき海星高等学校と改名され、現在に至っています。その中で幾多の学科改変が行われ、現在は、本科に海洋科、食品システム科、情報通信科、海洋工学科の4学科12クラスと専攻科に海洋科、無線通信科、機関科の3学科6クラスを有しています。卒業生は、これまでに8674名になり、福島県の漁業の担い手として、あるいは地域産業の原動力として政界・官界・経済界で活躍し、地域に大きく貢献しています。
出典:いわき海星
全日制では海洋工学科、食品システム科、情報通信科、海洋科などがあり、専攻科では無線通信科、機関科、海洋科など海洋に関する幅広い知識を身に付ける事が可能となる学校であります。
総合無線通信士や海上無線通信士などの無線に従事した資格が取れるほか、海洋的な資格や工業高等学校では取れない資格などさまざまな資格が取れる事でも有名で、海洋科・海洋工学科は練習船の「福島丸」ではハワイ・ホノルル沖まで約2ヶ月をかけて遠洋航海実習をするなど、多くの知識と技術を身につけられる事でも知られています。
福島丸は主にマグロ漁船として知られており、水揚げされたマグロなどは地元のスーパーにて販売されるのだと言います。
2等機関士とは
では、この男性職員が務めている2等機関士とはどのような職業なのでしょうか?
出典:いわき海星
機関及び機械類の運転・整備、燃料油・潤滑油、廃油、排水及びボイラ水の管理、電気及び冷暖房設備の整備、所属する備品・消耗品の管理、所属に係わる記録等を行う。
出典:いわき海星
機関士とは、機関部の中でも機関長と一等機関士に次ぐ位に位置している役職で、主には整備や運転などを担当する職業です。
これら甲板部や無線部、司厨部の全ての部がうまく機能しなければ、航海する事が出来ませんので、1人たりとも無駄な職業はないのですが、そんな大事な役職を担っている2等機関士が飲酒をして未成年に強要させ、さらに事故を起こすとは最悪の出来事です。
事故現場について
では、事故現場は一体どこなのでしょうか?
報道機関の発表によれば、こちらがその事故現場であるそうです。
出典:FNN
こちらをGoogleのストリートビューと地図で検索をしたところ、以下のような場所であることが判明しました。
事故があったのは、福島県いわき市小名浜古湊178−1にある田中鉄工所という鉄工所で、シャッターが大破しており、その前の縁石にも激しくぶつかっているということです。
地図をご覧になって頂ければお分かりかと思いますが、こちらは県道156号線であり、以下のストリートビューは事故を起こす直前に鈴木2等機関士がそうこうしていたとされる道路の様子です。
そして、この道路を真っ直ぐ走行して行けば、以下のようになるのですが、緩やかなカーブがあるとされており、そこを曲がりきれなくてその先にある田中鉄工所さんに衝突したのではないかと考えられているのです。
出典:Twitter
シャッターが大破している他、トラックがこの事故によって運転不能となっているために、しばらくは操業を休業しなければならないのだそうです。
未成年を誘って打ち上げ?
いわき海星の実習船である福島丸は、今年の9~11月に2ヶ月間の実習を終えたばかりであり、事故を起こした日は日本に帰ってきて間もないころであったのですが、だからと言って生徒を居酒屋へ誘い打ち上げと称してお酒を飲んだ後、飲酒運転をして事故を起こし、生徒に怪我を負わせるとは教育者の片隅にも置けない存在であることは間違いありません。
打ち上げというのは、やっても構わないと思いますが、それは健全にバイキングレストランや焼肉店などで行うことが常識であり、こうして居酒屋へ行き挙句カラオケ店をはしごするなどというのは言語道断であります。
福島県というのは車社会でありますから、車での通勤などをしなければならず、お酒を飲んだ後には運転代行を呼ぶのが基本でありますし、首都圏のように駅前で始発を待つ時間を潰せるようなスポットもありません。
そのため、ハンドルキーパーが必要となってきますし、絶対に飲酒運転をしないという強い心構えが必要となってくるでしょう。
何れにしても、現役の2等機関士のありえない事故であるだけに、一層の波紋が広がりそうな一件です。
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