出典:NHK
横浜市の住宅でおよそ10か月間、母親とみられる遺体を遺棄していたとして、49歳の佐藤陽子(さとう ようこ)容疑者が逮捕されました。
母親の遺体を放置した女を逮捕
NHK NEWS WEB他、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
横浜市金沢区の自宅に80代の母親とみられる遺体をことし1月から放置していたとして、49歳の長女が逮捕されました。
調べに対し「母親が死んだことを受け入れられず、放置していた」と供述しているということです。逮捕されたのは横浜市金沢区大道の無職、佐藤陽子容疑者(49)で、警察によりますと、ことし1月からおよそ10か月にわたって自宅に80代の母親とみられる遺体を放置した疑いが持たれています。
28日の午後、区の職員が「繰り返し訪問しても面会できない高齢者がいる」と警察署に相談に訪れたため、警察官が現場を確認したところ、1階の和室の布団の上で一部が白骨化した遺体を見つけたということです。
警察の調べに対し佐藤容疑者は容疑を認め、「寝たきりの母親の介護をしていたが、ことし1月、朝、目覚めたら死亡していた。母親が死んだことを受け入れられず、放置していた」と供述しているということです。
佐藤容疑者は、同居する父親と兄には「母親は具合が悪く、寝ている」と説明し、遺体を放置していた和室に入らせないようにしていたということで、警察が詳しい状況を調べています。
出典:NHK NEWS WEB
佐藤陽子容疑者について
こちらが、逮捕された佐藤陽子容疑者のプロフィールです。
名前:佐藤陽子(さとう ようこ)
年齢:49歳
職業:無職
在住:横浜市金沢区大道
佐藤容疑者は、1月下旬ごろ、母親の京子さん(当時81)とみられる遺体を、自宅の和室の布団の上に遺棄した疑いで逮捕された人物です。
ちなみに、佐藤陽子容疑者の顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていこうと思います。
犯行動機は?
では、犯行動機は一体なんだったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、警察の調べに対して佐藤容疑者は「冷たくなって亡くなっていたのは分かっていた。母が死んだことを受け入れられずに放置してしまった」と容疑を認める供述をしているのだそうです。
もちろんですが、この事件で亡くなった京子さんを殺害し、遺棄したのであれば死体遺棄と殺人未遂、殺人罪などの罪に問われるのですが、81歳ということで老衰であることも十分に考えられるために、自宅で息を引き取ったのでしょう。
しかしながら、どのように対処していいのかわからず、およそ10ヶ月間も放置をするというあまりにも非情な対応をしてしまっているのです。
受け入れられなかったとしても、法律で届け出ることが定められておりますから、これに関してはしっかりと対応しなければなりません。
どのようにしなければならないのか?
戸籍法86条には以下のような文言が書かれてあります。
- 死亡の届出は、届出義務者が、死亡の事実を知つた日から七日以内(国外で死亡があつたときは、その事実を知つた日から三箇月以内)に、これをしなければならない。
- 届書には、次の事項を記載し、診断書又は検案書を添付しなければならない。
- 一 死亡の年月日時分及び場所
- 二 その他法務省令で定める事項
- やむを得ない事由によつて診断書又は検案書を得ることができないときは、死亡の事実を証すべき書面を以てこれに代えることができる。この場合には、届書に診断書又は検案書を得ることができない事由を記載しなければならない。
出典:戸籍法第86条
つまり、人が亡くなった際には、必ず死亡の事実を知った日から7日以内に、死亡診断書または死体検案書を添付して、死亡の届出をしなければならないのです。
しかし、佐藤容疑者はこの義務を10ヶ月間も放置しているということで、それが死体遺棄として罪に問われてしまったのです。
家族も同罪?
佐藤容疑者は両親と兄の4人暮らしであったそうですので、10ヶ月間も死亡したという異変に気がつかないほうがよほど変な事件であると言えますし、家族も同罪なのではないかと考えられます。
同居する父親と兄には「母親は具合が悪く、寝ている」と説明し、遺体を放置していた和室に入らせないようにしていた佐藤容疑者ですが、それにしたって10ヶ月もの間母親や妻の姿を見れない家族は不審に思っても不思議ではありませんし、「扉が開けっ放しで、ちょっと見ただけでも、すごい異臭でした」という関係者の証言もあることから、匂いなどで気づくこともあったでしょう。
しかしながら、それに気がつかずにこうして佐藤容疑者だけ逮捕されてしまうのは、何か罪を佐藤容疑者だけになすりつけているように感じてなりません。
あなたにおすすめの記事

コメント