出典:KTS
27日鹿児島市で横断歩道を渡っていた男性が車にはねられた事故で警察は28日、大阪市の74歳の原口義昭(はらぐち よしあき)容疑者をひき逃げの疑いで逮捕しました。
天文館のひき逃げ男を逮捕
NHK NEWS WEB他、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
28日夜、鹿児島市の繁華街、天文館付近の県道で40歳の男性が軽乗用車にはねられた事故で、警察は大阪市に住む74歳の男をひき逃げなどの疑いで逮捕しました。
調べに対し男は「事故を起こしたことは間違いない」と話しているということです。逮捕されたのは大阪市東淀川区の原口義昭容疑者(74)です。
原口容疑者は28日午後6時15分ごろ、鹿児島市山之口町の文化通り交差点で、横断歩道を渡っていた宮崎市に住む40歳の会社員の男性を軽乗用車ではねてそのまま逃げたとして、ひき逃げなどの疑いが持たれています。
警察によりますと、はねられた男性は頭の骨を折るなどの大けがをしたということです。
事故の直後、「軽乗用車が現場から逃げた」という目撃情報があったことから捜査を続けていましたが、鹿児島市内で軽乗用車に乗っていた原口容疑者を見つけ職務質問したところ、「事故を起こしたことは間違いない」と話したため、逮捕したということです。
原口容疑者は「実家に帰る途中だった」と話しているということで、警察は事故の詳しいいきさつを調べることにしています。
出典:NHK NEWS WEB
原口義昭容疑者について
こちらが、逮捕された原口義昭容疑者のプロフィールです。
名前:原口義昭(はらぐち よしあき)
年齢:74歳
職業:無職
在住:大阪府大阪市
原口容疑者は、7日午後6時15分ごろ鹿児島市山之口町の県道で軽自動車を運転中、横断歩道を渡っていた宮崎市の40歳の会社員の男性をはねて逃走した疑いで逮捕された人物です。
被害者は頭の骨を折るなどの重傷を負っているという事ですが、命に別状はないという事です。
ちなみに、原口容疑者の顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するにも至っておりませんので、こちらに関しては詳しい情報が公開され次第、随時お伝えしていこうと思います。
事故現場は?
では、事故現場は一体どこなのでしょうか?
報道機関の発表によれば、こちらがその事故現場であるそうです。
出典:KTS
そして、こちらがその地図とストリートビューとなります。
ここは、鹿児島県鹿児島市にある天文館通という場所で、そこから文化通りへと続く横断歩道であるとされています。
天文館とは、ヨーロッパ文明を進んで取り入れた島津重豪公が、1779年に天文観測や暦の作成などを行う施設「明時館(別名天文館)」を建てたというこちにちなんで名付けられており、路面電車が走っている他、歩道のアーケードには郷土料理店やお土産屋さん、カフェやレストラン、居酒屋などが軒を連ねており、多くの地元民や観光客で賑わっている鹿児島一の繁華街としても有名です。
ひき逃げは絶対にNG
ひき逃げで死亡事故となった場合、容疑者の検挙率は95%。重傷事故で60%となっています。
さらに、ひき逃げは単なる人身事故では済まされず、自動車運転致死傷行為処罰法により、過失運転致死傷罪や危険運転致死傷罪という罪状での起訴などがされます。
容疑者の過失度合いにもよりますが、ひき逃げの刑事罰と内容は以下のように定められています。
罪状・違反名 | 刑罰内容 |
---|---|
救護義務違反 危険防止措置義務違反 | 10年以下の懲役または 100万円以下の罰金 |
事故報告義務等違反 | 3ヶ月以下の懲役または 5万円以下の罰金 |
現場に留まる義務違反 | 5万円以下の罰金 |
自動車運転致死傷罪 過失運転致死傷罪 | 7年以下の懲役もしくは禁錮または 100万円以下の罰金 |
危険運転致死傷罪 | 死亡:20年以下の懲役 負傷:15年以下の懲役 |
殺人罪 | 死刑 無期懲役 懲役5年以上 |
ひき逃げでも死傷者の数が多く運転手の過失が甚大であると「殺人罪」として扱われる他、免許の行政処分に関しては、もちろん一発で免停になりますし、被害者が死亡している場合はおよそ7年もの間免許を取得することが出来ません。
もっとも、人身事故(被害者死亡)の場合には、加害者側は遺族への償いなどをするので精一杯であり、免許を再取得するという気持ちにならないのだそうです。
また、ハンドルを握ると事故当時の状況がフラッシュバックし、トラウマになることで、運転することがそれ以降不可能になることもあるのだとか。
人身事故を起こしてしまった場合、救急車を呼び、警察に連絡をするなど迅速な対応をする事によって、助かる命があるかもしれませんし、何より裁判で誠意が見られるとして刑期が軽くなるなどの処置もされる可能性があります。
実家に帰省中だったにも関わらず
今回の事故で、歩行者の横断歩道は青信号で、原口容疑者の側が赤信号だったということで、完全なる信号無視によるひき逃げ事故であることが明らかとなっている他、原口容疑者は「実家に帰る途中だった」と供述しているために、帰省中での事故ということになるでしょう。
帰省中ということで、ここは通り慣れた道ということも十分に考えられますが、信号無視をしてさらに歩行者をひき、逃走するという最悪の事態に陥っておりますので、
久しぶりすぎて動揺していたのかもしれません。
いずれにしても、鹿児島の繁華街で起きたひき逃げ事故であるだけに、一層の波紋が広がりそうな一件です。
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