出典:一月万冊
求人広告会社ビ・ハイアで働いていた当時30歳の大山莉加(おおやま りか)さんが今年2月に自殺した件で、遺族側が2018年10月17日に社長によるパワハラが原因だったのではないかとして、提訴をしました。
今回は、このビ・ハイアの社長である清水有高(しみず ゆうこう)さんや、パワハラの内容などについて迫ってみたいと思います。
遺族がビ・ハイアを提訴
朝日新聞デジタルほか、メディア各局が以下の様なニュースを報じ、話題となっています。
ゲーム業界の求人広告会社などと業務委託契約を結んで働いていた女性(当時30)が自殺したのは、同社社長のパワーハラスメント(パワハラ)が原因だなどとして、女性の遺族や元同僚の男性2人が同社と社長に計約8800万円の損害賠償や未払い賃金の支払いを求める訴訟を17日、東京地裁に起こした。
出典:朝日新聞デジタル
パワハラの内容とは?
では、パワハラの内容とは一体どの様なものなのでしょうか?
ビ・ハイアの社長からおよそ数千万円もの「損害賠償」を請求されり、その返済を執拗に迫られたり、ペットボトルの水をかけられたりした挙句、人格否定の暴言を繰り返し受けたるなどした結果、2018年2月25日に自殺をしてしまったと言います。
パワハラの内容についてはこちらに要約をしてあります。
・2016年2月頃自殺した大山さんは、ビ・ハイアの社長から「やるやる詐欺で無駄に時間とお金を使った」「会社を潰そうとしている」と脅される
・大山さんは会社を潰さないでくれと社長に懇願
・社長はこれまで会社が支払ってきた従業員たちでの食事代などを大山さんらに請求
・結局大山さんらは2000万円ほどの借金返済契約を結ぶはめに
・借金返済と相殺という形で賃金が支払われなくなる
・大山さんはこの状況で交際相手に仕事の状況を話したとして、守秘義務違反で2000万円の損害賠償請求をされる
・大山さんはビ・ハイアの社長が支配する別会社に報酬月額100万円とする業務委託契約を締結
・この報酬も借金返済に自動的に充てられたために、収入が絶たれる
・生活苦に陥った大山さんらに対してビ・ハイア の社長は「事務所に住みながら、家賃を節約して借金を返せ」と命令
・2016年5月頃から都内の事務所内で寝泊まりする様になる
・私物の持ち込みはキャリーバッグ1つのみ
・フローリングの床にタオルケットや毛布のみという生活
・ここでも事務所に住む家賃や社員旅行費などとして1000万円ずつ請求される
・大山さんは会社支給の携帯電話のGPSで居場所を常に把握される
・働いていることの証明で5分おきにLINEをさせられる
・食事や飲み物代などのプライベートのお金の使用用途についても社長に報告義務が生じる
・2017年春頃、財布や免許証、キャッシュカードまでもビ・ハイア社長に没収される
・2017年8月頃から私用でお金を使うことを禁止される
・この辺りから乾燥大豆が支給される
・乾燥大豆を1日1食で(200g)という厳しい食事環境
・当初はレトルトカレーもかけられたが、2018年2月中旬には大豆のみとなる
・飲食店での会議の際は、食事をする際の費用は「借金として」計上
・「生きる価値がない」「生きていても迷惑、借金残して死んでも迷惑、つまり生きていても死んでも迷惑です」などの暴言をはかれる
・さらに、ビ・ハイアの社長は大山さんに向かって「殺したいぐらいムカついているが、殺すのもなんなので、交通事故にあって死んでほしい」「迷惑をかけることしかできない人間だ」などと暴言はく
・社長が激昂すれば、葉巻置きやペットボトルなどを投げつけるなどの暴行も
・借金で縛られた挙句に居場所や行動を管理・監視される
・「金を払え」「考え方と態度を変えろ」などと毎日の様に暴言をSNSで浴びせられる
・大山さんが自殺する前日である2018年2月24日には「私は死んだほうがましですか?」と社長に連絡
・これが社長の逆鱗に触れ大山さんのPCモニターた事務所の扉などを殴る蹴るの暴行
・社長は「死んだほうがましという発言で(自分は)傷ついた」「どうやって責任を取るんだ」「ここから飛び降りるのか」などと大山さんに迫る
・この発言が決め手となり、覚悟を決めた大山さんは「はい」とだけ返事をする
・2018年2月25日の15:30頃に、両親にメールで遺書を送る
・その後すぐに大山さんは還らぬ人となる
ビ・ハイアの社長清水有高について
こちらがパワハラで大山さんを自殺へと追い込んだ、清水有高さんのプロフィールです。
出典:Twitter
名前:清水有高 (しみず ゆうこう)
生年月日:不明
年齢:不明
血液型:B型
出身地:滋賀県草津市
出身高校:大津清陵高等学校
最終学歴:滋賀県立大学
職業:代表取締役
所属:ビ・ハイヤ株式会社社長
そして、こちらが清水さんの詳しい経歴です。
一ヶ月1,500〜3,000冊の読書をする読書家。子供の頃から大の本好き、本屋好き。滋賀県立大学人間文化学部卒業。
2001年 人材紹介会社の創業メンバーの一人として営業担当取締役として活動。
2005年 プロダクションアイジー(アニメ制作会社)に転職。経営企画室に配属。
2005年12月にビ・ハイア株式会社を設立。その他、読書家、上場企業役員、経営者、投資家として活動中。東京大学を始め各種大学、専門学校での講演多数。
2013年より一月万冊活動を開始。読書の可能性を伝えるべくFacebookやYouTubeで情報配信を開始。2017年は東京大学で講義をしたり、新宿紀伊国屋書店本店ホールで講演なども開催。福島原発への個人での自費取材も年間数回実行し、福島の様子をライブ中継などする。
出典:一月万冊
また、1ヶ月に1500冊以上もの本を読むのだそうですが、これは1日に換算すると50冊以上もの本を読んでいるという計算になります。
これは速読のスキルがあれば誰でも達成できるのだそうで、そうしたスキルを体現しているのだと思いますが、速読をしてこれだけの本を読むのは勝手ですが、それを他人に押し付けているようなところがやはり鼻につくのではないでしょうか?
こちらの動画では、清水有高社長自ら速読についてを実践しております。
清水有高社長が反論
そんな、清水有高社長ですが、ビ・ハイアのHPにて声明文を発表、この様に反論しております。
(=中略=)
清水はじめ弊社社員は、10年間ともに仕事に励んだ仲間である大山氏がそうした決断をしたことを、今も深く悲しみ、そして心痛に沈んでいます。また大山氏の近くにいた個人として「なぜそれを防ぐことができなかったのか」という自問を今も繰り返しています。そうした大山氏のご遺志を知る者として、清水個人および弊社の業務に原因があるかのように言う主張や記述を許容することはできません。事実に基づき、毅然と対応してまいります。訴状を仔細に検討したうえ、法廷内外で、事実に基づき、事実無根の主張や記述に反論してまいります。そして真実を明らかにしたいと考えています。
(ー中略ー)
出典:ビ・ハイア株式会社
しかしながら、これに対してTwitterではこの様な反論がされています。
“10年間ともに仕事に励んだ仲間”にこういうことすんの?バカなの?😆これは人間として扱っていない明確な事実だろ。 pic.twitter.com/L7uC0oPtMI
— Dateman⁂ (@datemankun) 2018年10月17日
やはり、5分おきに仕事をしているのかどうかLINEをさせるというのは、まずパワハラに該当しますし、そもそもこれだの量の通知がくるのは鬱陶しくて仕方ないはずです。
ですが、その鬱陶しさよりも社員がしっかり働いているかどうかを強要する方が優先されるというのはやはり狂気の沙汰であります。
やはり、こうしたLINEの通信記録が確固たる物的証拠として残っている以上は、清水社長は言い逃れできないのではないかと考えられます。
訃報についていち早く触れている
2018年3月12日には、清水有高社長は取締役と連名で以下の様な文章を公開しております。
冠省 関係者各位様
悲しいお知らせをしなくてはならないことをお許しください。
2018年2月25日、弊社大山莉加が永眠いたしました。享年30歳でした。
突然の事で我々もまだ状況が整理できておらず、ご連絡が遅くなってしまったことをお詫び申し上げます。有能な社員であり、また9年間の長きにわたって共に働き、労苦を共にした仲間が突然旅立ったことに、私どももまだ現実を受け止めきれない状態です。
また私個人にとりましては、実の家族同様に思い、人生の苦楽を共にし日夜問わず業務に励んできた仕事仲間でした。その心痛は、とてもここではお伝えし切れません。
ご遺族の意向もあり、詳細についてはお伝えすることは控えたく思います。
また、ご遺族や私どもへのお問い合わせも、できるかぎりお控えください。ご遺族のご心痛を思い、私どももまた悲しみをあらたにしています。というのも我々も、そして当然ご遺族の方々もまだ彼女を失ったことに対するショックが抜けず、ご質問を頂くのが辛い状況が続いております。質問を受けるたびに彼女が亡くなってしまったことを思い出しとても苦しくなります。
私個人としましても、非常につらく、お問い合わせにお答えすることができない状態です。
身辺落ち着きましてから、改めて「お別れ会」をとり行う予定です。その際は改めてお知らせを差し上げますので、この場の失礼の段、どうぞご海容ください。
業務で大山にお世話になりました皆様方には、早急に後任者を決め、変わりなく業務を続けることをお誓い申し上げます。
様々勝手なお願いを申し上げました。どうぞ失礼の段お許し下さい。窮状お察しいただけますよう、お願い申し上げます。
気候不順なおり、どうぞご自愛ください。
敬具
ビ・ハイア株式会社代表取締役・一月万冊代表 清水有高
平田悠貴 榊原大貴
出典:一月万冊
さらに、これに追記をする様な形で大山さんとの思い出アルバムなどを作成しており、そのリンクも貼っているのです。
まだ自殺の原因がパワハラであると決まった訳ではないのですが、前述した物的証拠などもありますし、それでいてこうしたアルバムを作成したり、大山さんについて「実の家族同様に思い、人生の苦楽を共にし日夜問わず業務に励んできた仕事仲間」と称するのはあまりにもサイコパスな一面があるのではなないかと考えられます。
いずれにしても、パワハラによる自殺が濃厚であるということで、非常に大きな問題となることが予想される事件であります。
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