出典:JNN
収入を実際よりも少なく申告し、5年以上にわたって生活保護費を不正に受けとっていたとして、62歳の林誠一(はやし せいいち)容疑者が逮捕されました。
生活保護費を不正受給
日テレニュースほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
給与明細を偽造して収入を低く偽り、生活保護費500万円余りをだまし取ったとして、62歳の男が逮捕された。
警視庁によると、アルバイトの林誠一容疑者は、去年6月までの約5年間で、生活保護費500万円余りをだまし取った疑いが持たれている。林容疑者は、ビル清掃の仕事で同じ期間の約5年間で計1000万円以上の収入があったが、東京・羽村市の福祉事務所に偽造した給与明細を見せて収入を低く偽っていたという。
調べに対し、林容疑者は容疑を認め、「人並みの生活がしたかった」などと供述しているという。
出典:日テレニュース
林誠一容疑者について
こちらが、逮捕された林誠一容疑者のプロフィールです。
名前:林誠一(はやし せいいち)
年齢:62歳
在住:東京都羽村市
職業:アルバイト従業員
林容疑者は、2012年4月からおよそ5年間にわたり、羽村市役所に収入を実際よりも少なく申告し、生活保護費およそ535万円を不正に受け取っていた疑いで逮捕された人物です。
ちなみに、こちらは林容疑者の顔画像です。
出典:JNN
犯行動機は?
では、犯行動機は一体何だったのでしょうか?
報道機関の発表によれば警察の調べに対して林容疑者は「少なく収入を申告し、過剰に生活保護費をもらっていたことは間違いない」と容疑を認める供述をしているという事です。
アルバイトという事で、お金に困っていた可能性もありますし年金まで耐えられなかったのではないかと思います。
虚偽の申告をしたということは、よっぽどお金に困っていた可能性も考えられますし、5年間でおよそ535万円分もの不正受給をしております。
年間107万円ということで、月間に換算すると8万9千円という事になり、それとアルバイトの収入を合わせれば十分に生活が可能なのとなってくるのではないかと推測されます。
最初に虚偽の申請をしてまかり通ってしまっため、甘い蜜を吸ってしまった結果、このように5年間もズルズルと不正受給をしていたのではないかと考えられます。
年金と生活保護は同時に受給できる?
生活保護とは、経済的に困窮する国民に対して、国や自治体が、健康で文化的な最低限度の生活を保障する公的扶助制度のことを指しており、財源は我々が支払っている税金から賄われています。
支給額は厚生労働省の級地区分表によって細かく分かれており、その中でも以下の8種類もの生活保護が存在しております。
・医療扶助 (公費負担医療)
・生活扶助
・教育扶助
・住宅扶助
・介護扶助
・出産扶助
・生業扶助
・葬祭扶助
この制度自体は、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という憲法第25条の条文に乗っ取った制度でありますので、その困窮の程度によっては必要な生活費の給付を行い、最低限度の生活を保障することを目的としております。
一方で年金とは、毎年定期的・継続的に給付される金銭のことを指しており、老齢給付、障害給付、遺族給付の3種類が存在しております。
「最低生活費-年金収入=生活保護支給額」で計算されますので、年金と生活保護の同時受給は原則として可能なのですが、年金の分は収入として生活保護から減額されてしまうのです。
いずれにしても、年金の不正受給問題であるだけに、一層の波紋が広がりそうな一件です。
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