出典:Twitter
第100回という記念の大会が開幕した夏の風物詩である甲子園ですが、大会二日目の南北海道代表の北照高校対南福岡代表の沖学園の試合で、スポーツマンシップに乗っ取った素晴らしいプレーが発生しましたので、ご紹介します。
友情のアシスト
スポニチアネックス他、メディア各局が以下の様なニュースを報じ、話題となっています。
全国高校野球選手権大会の2日目、第3試合で対戦した北照対沖学園戦で試合中に敵と味方の境界を超えた友情の“アシストプレー”があった。
北照の四番で左翼を守っていた岡崎翔太選手(3年)にアクシデントが発生したのは9回表。沖学園の先頭打者、吉村侑希選手(3年)が放った左中間への打球(二塁打)を処理した際、両足がつってその場にダウン。気温が34度に達していたこともあって、試合は一時中断となった。
ここで沖学園の三塁コーチャー・上園凱斗がコールドスプレーを持って駆けつけ、背番号18の高塚と背番号13の高原が飲料を持って“現場”に急行。倒れた岡崎選手に差し出して一息つかせ、思いやりの行動に甲子園からは大きな拍手が沸いた。
岡崎選手は泣きながら担架で運ばれたが、ベンチ裏で治療を受けたあと守備位置に復帰。南北海道大会で5本放った本塁打は披露できなかったが、最後までフル出場を果たした。
試合後、上園は「コールドスプレーを持っていたのが僕だけだったので、思わず体が動いた。ありがとうと言われました」。高原は主将の阿部の指示で水を運んだといい「暑くて大変なのはお互い様なので」とはにかんだ。
出典:スポニチアネックス
問題のシーンとは?
では、問題の水やコールドスプレーを持っていくというシーンはどの様なものだったのでしょうか?
こちらが、その素晴らしプレーであります。
沖学園
敵チームのレフトが足を吊ってる中
水を持って行く辺り素晴らしすぎる。
高校野球って本当いいよね pic.twitter.com/c5hjLXKpAK— k (@kanta66338194) 2018年8月6日
甲子園見ながら今日のレッスンの準備を整え終わる。
すると…
北照レフトの岡崎くん負傷→沖学園の選手がお水をもっていく。
敵も見方も関係なく助け合い。#高校野球 pic.twitter.com/tsdrdnTExp— Akko. Y (@akko0301yam) 2018年8月6日
試合中、足をつった北照の選手にコールドスプレーを持って行ってあげる相手の沖学園の三塁コーチャーと、給水を持って行ってあげる沖学園のベンチの選手。そして、心配そうにその場にいる姿とても感動した。 pic.twitter.com/0ME2RY0t5J
— 長岡京汰 (@kyouta616) 2018年8月6日
北照の四番で左翼を守っていた岡崎翔太選手は、9回表の守備の際に両足をつってしまい、その場にダウンをしてしまいます。
そして、味方選手が足を伸ばしている対応をする中、敵である沖学園のの3塁コーチャー・上園凱斗選手がコールとスプレーや水を持ってセンターまで駆けつけ、治療に当たったということです。
足がつる原因とは?
では、足がつる原因とは一体何なのでしょうか?
原因は、冷えや食生活の乱れ、使いすぎなど様々あるのですが、大きな原因の一つはミネラル不足であります。
足がつる原因としては、ミネラルバランスが崩れ、そこで筋肉が収縮して緊張状態が起こるために足がロック状態となって足がつるのです。
つまり、汗などをかいて失われたミネラルや電解質が筋肉の収縮には欠かせないのですが、それがなくなるために、足がつってしまうのです。
治し方としては、筋肉をじっくりと伸ばすことが大事であり、さらには緊張状態をほぐすために温めることが必要です。
冷やしてしまうとかえって筋肉が硬直してしまし、足がつることが治らないことがあるそうですので、一番いいのは伸ばしたのちに温めることが必要なのです。
今回は、とっさの判断でありますので、コールドスプレーを持って行ってしまったそうですが、患部ではなく火照った体を冷やすなどの使い方をすれば熱中症などを回避することができ、然るべき対応を言えるでしょう。
また、上園凱斗(うえぞの かいと)選手は飲み物などを持って行っていますので、やはりスポーツマンシップに則った素晴らしい行いであることが言えます。
熱中症とは?
そもそも、熱中症とは一体どのような症状なのでしょうか?
熱中症とは、高温の中で仕事や運動をしたために起こる身体の異常の総称のことで、それそのものが病名であるわけではりません。
熱中症には、皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより生じる熱失神や、大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こる熱失神、大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状が見られる熱疲労、体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態の熱射病(日射病)などが存在しています。
これら全ての症状を総じて熱中症と呼ばれるのですが、亡くなった児童は日射病であるとのことです。
日射病は、直射日光を浴び続けたり高温下に晒され続けると発症するもので、意識障害などを引き起こす危険性があり、下手をすれば命の危険もある大変危ない病気です。
熱中症の対策は?
そんな熱中症ですが、対策はどのようにすれば良いのでしょうか?
めまいがしたり、吐き気などの症状が出てきた場合には、速やかに風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などの涼しい場所へ移動し、体の熱を取ってあげることが重要です。
大きな脈(脇の下や、太ももの付け根部分)などをこおりや水などで冷やすことが大事で、日光によって温まった体を冷たい血液を送ることで冷やすのが先決です。
また、衣服を脱がせたり、きついベルトやネクタイ、下着はゆるめて身体から熱を放散させなければならず、それが終わったのちに水分を補給させることが重要です。
水分補給には、汗で失われた電解質も適切に補えるスポーツドリンクなどが適切であるとされており、経口補水液なども最適です。
お茶や水などでは汗によって失われた電解質を補うことが出来ないほか、お茶にはカフェインが含まれていますので、利尿作用によってさらに水分を体外に放出してしまう恐れもあるのです。
電解質とは、イオンのことであり、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロールなどのイオンが代表的で、主に神経の伝達、筋肉の収縮や身体の水分量および浸透圧の調節、酵素の活性化などに用いられている重要な働きをしている物質です。
この電解質がないと、水分をとってもうまく吸収できないほか、カラダから水分が失われると、それだけ血液(血漿)の量が減り、血圧が下がりますので、命の危険にも晒されます。
これを浸透圧と言うのですが、電解質が失われると、体液が濃い部分を薄め、薄い部分を濃くしようとする浸透圧が維持できなくなる為、電解質を補充することが不可欠なのです。
ネット上の反応
この素晴らしい行いに関してTwitter上では様々な意見が飛び交っていますので、ご紹介します。
初勝利すごいですね⚾️北照の4番岡崎くんが足を痛めて外野で座り込んだ時、沖学園の選手がドリンクを持ってきたシーンにグッときた☺️
流石、沖学園さんですね👏✨— 井上 桂輔 (@Churaumi1988) 2018年8月6日
沖学園には次の桐蔭戦も頑張ってほしい。岡崎くん足つった時、ドリンクとスプレー持って駆けつけてくれてありがとう!
— も と こ (@memesayo2) 2018年8月6日
沖学園勝ったぞおおおお(๑ఠ‿ఠ๑)
北照の外野にドリンク、スプレー持っていく姿に
とても感動した!— りゆぴ (@o_opi_pi) 2018年8月6日
沖学園の選手もスプレー、水持って駆け寄ってて、北照の子も脱帽してもらってて素敵。
両チームしっかり水取って、日陰で休んで!!— cc♡ (@cc97873159) 2018年8月6日
北照の選手が負傷した時に沖学園のランナーコーチがスプレーを持って駆けつけて、ベンチの選手が水分を持ってきてた。
高校野球の素晴らしいとこやで。#甲子園 pic.twitter.com/vfjqu9Au9K
— 天野 雄介 (@ysuke33) 2018年8月6日
北照の選手が足痛め(つった?)て動けなくなってるとこに、対戦相手の沖学園の選手が冷却スプレーとかドリンクとか持ってってあげてた…いいこたちや…#高校野球
— はっさく (@rainyswift) 2018年8月6日
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