出典:eitokun
三重県の甲子園初出場である白山高校の川本牧子(かわもと まきこ)部長が甲子園の打席に入り、注意を受けていたことが明らかとなりました。
甲子園で女性が打席に立ち叱責を食らう
スポーツ報知ほか、メディア各局が以下の様なニュースを報じ、話題となっています。
第100回全国高校野球選手権記念大会(5日~21日)の甲子園見学が始まり、春夏通じて初出場の白山(三重)など12校が参加した。白山は川本牧子部長が打席に入って、関係者に注意される一幕があった。
川本部長はバックスクリーンに向かうと、クッションに体をぶつけた。中堅付近で記念撮影をすると、今度はバットを持って打席でフルスイングした。その直後に関係者から注意された。「打席に立ってはいけないということだったので、すごく怒られました」と、肩をすくめた。
日本高野連の竹中事務局長は「甲子園見学は背番号がついている選手のためのもの」と説明した。
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出典:スポーツ報知
川本牧子部長について
こちらが、打席に入って叱られてしまった川本部長のプロフィールです。
出典:朝日新聞デジタル
名前:川本牧子(かわもと まきこ)
年齢:40歳
職業:教諭
科目:家庭科
所属:三重県立白山高校
川本部長はもともと野球少女であり、父親は少年野球チームの監督をしていたのだそうです。
その影響からか、小学3年生頃より野球を始めたのだと言いますが、周囲に女性などはおらず、「みんなが坊主のなか、帽子を取ると一人だけショートカット。恥ずかしかった」などと語っています。
そのまま中学校でも野球をしたかったそうですが、女性部員の募集はなく、ソフトボール部で活躍をしていたのだそうです。
そんな中で、高校では野球に関わりたい、とマネジャー志望で野球部の見学に訪れますが、「女子マネジャーは採用していない」と断られ、「男に生まれたかった」と何度も思ったそうです。
「甲子園に行きたい、野球がしたい」という夢を諦めざるを得なかった川本さんは、名古屋市の女子大に進学し、野球からは離れた生活を送ることとなります。
再び野球の道に戻ったのは教師として働きだした頃で、新人として、いなべ総合に赴任した1年目に野球部顧問の打診を受けて、そこから赴任先で野球に携わる仕事をしているのです。
女性は入れないのか?
高野連の事務局長の話によれば、「今回の見学会は、背番号をつけていない選手やそのほかの人はグラウンド内には入れない、という規則だったので。女性だからダメ、というわけではない」ということの様です。
背番号をつけていないからといって、グラウンドに入れないのはいかがなものなのでしょうか?
部長というのは、引率者であり責任教師でありますので、その場の責任を取ったりしないといけないのですが、部長がいないと公式試合が出来ないために、基本的には監督よりも立場は上です。
川本部長は、部の経理を担当したり、県高野連などに出す書類を作ったり、事務作業もこなしており、多岐にわたって部を支えているにも関わらず、背番号がないという理由で打席に立てないのは非常に不可解であることは否めません。
高野連は頭がカタイ?
高野連という組織は非常に頭が固いことで知られています。
学生野球はあくまで教育の一貫であると言う主張を繰り返していますが、プロが技術を高校生に教えることはNGであるとしていますし、日本高野連の八田会長は「技能だけ教えていただいて何になるんや?」などと非常に頭の固いことを発言しています。
さらに、甲子園では球場などの様子を写真撮影したSNS投稿などが禁止されており、SNSが全盛期の時代に全くそぐわない対応をしているのです。
真夏の暑い時期に開催することでの熱中症のリスクなどを軽減すると言うことを考える方が、先決だと思われますが、なぜか高野連はこうした”どうでもいい”様なことばかりに目くじらを立てて、対応をしているのです。
今回の件も、女性だからと言う訳ではないにしろ、どっちみちベンチに入れる部長先生を叱責するというのは、頭が固いと言われても仕方ありません。
やはり、柔軟に対応することが大切です。
MLBなどのアメリカの場合では、知らない人がバッターボックスにいきなりたっても怒るどころか、それを一緒に楽しむだけの器量がありますので、そうしたところでも日本の野球界は遅れているのではないかと推測されます。
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