ウレタン引火が唐木田火事の出火原因!有毒ガスは一酸化炭素の方が多い?

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出典:TBS

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東京都多摩市のオフィスビル工事現場で作業員5人が死亡した火災で、ガスバーナーから引火したとみられる断熱材のウレタンは、地下3階の床下に敷き詰められていたことが明らかとなりました。

ウレタンが火災原因

NHK NEWS WEB他、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。

東京・多摩市の建設中のビルから火が出て作業員5人が死亡し、40人余りがけがをした火災で、けが人のうち症状が重い25人は有毒ガスを吸った際に現れる症状が出ていたことが警視庁への取材で分かりました。
警視庁は、鉄骨をバーナーで切断する際に火花がウレタンの断熱材に引火し、有毒な煙が一気に発生して被害の拡大につながったとみて調べています。

26日午後2時前、東京・多摩市唐木田の建設中のビルの地下3階から火が出て、8時間あまりにわたって燃え広がり、作業員5人が死亡し、42人がけがをしました。
警視庁は、27日午前から東京消防庁とともに現場で検証を行いました。
警視庁のその後の調べで、けが人のうち、症状が重く、入院した25人は、全員、一酸化炭素中毒や有毒なガスを吸った際に現れるのどのやけどの症状が出ていたことが分かりました。
当時、火が出た地下3階では、作業員2人で鉄骨をバーナーで切断する作業が行われていて、作業員は「火花が床下にあるウレタンの断熱材に飛び散って引火した」と説明しているということです。
地下3階の床下には、ウレタンの断熱材が敷き詰められていて、500平方メートルにわたって燃えていたということです。
警視庁は、ウレタンに火花が燃え移り、有毒な煙が一気に発生して被害の拡大につながったとみて、業務上過失致死傷の疑いで作業の進め方や防火態勢に問題がなかったか調べています。

出典:NHK NEW WEB

 

 

安藤ハザマについて

こちらが、大規模火災が起きた工事を請け負っている会社の安藤ハザマの会社概要となります。

名称:株式会社 安藤・間

呼称:安藤ハザマ

本社所在地:東京都港区赤坂六丁目1番20号

設立:2003年(平成15年)10月1日

業種:建設業

安藤ハザマは、東京都港区に本社をおく大手建設会社(準大手ゼネコン)であり、今回の建設現場に関して工事を請け負っていた会社であるとして有名です。

安藤ハザマとは、もともとJRA中山競馬場スタンド等を施工した建築した経験のある安藤建設と、黒部ダムや青函トンネルなど国家プロジェクトの重要工区を手がけた「土木の名門」と言われる間組とが合併してできた企業です。

2013年に新会社としてスタートし、社名も両社それぞれの旧社名をとり「安藤・間」となっています。

工事の受注比率は、建築が55~60%、土木が40~45%となっており、やはり大手のスーパーゼネコンに比べてもともとの強みである土木関係の受注割合が高いことが見受けられます。

※現在、火事の影響からか安藤ハザマの公式ホームページは繋がりにくく、見れない状態が続いています。

 

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火災現場は?

火災現場となったのはどこだったのでしょうか?

安藤ハザマが建築の責任者ということで、グーグルのストリートビューには以下のような場所がヒットしており、そこには安藤ハザマの文字が掲載されていますので、まず間違いなくこの場所ではないかと推測されます。

火災が起きた建物は鉄骨造りの地上3階・地下3階建ての「事務所ビル」だったそうで、延べ床面積はおよそ1万7500平方メートルでした。

火事が発生した2018年7月26日時点では、およそ300人の作業員の方が内装や外装などの設備など、さまざまな工事に従事していたそうです。

火災が起きた建設中のビルでは、地下3階、地上3階建ての鉄骨の事務所ビルを建設中であったということで、地下4階部分には免震のための場所が設けられていました。

この当該ビルは三井不動産が全てを出資する会社が発注元であるのだそうで、企業へ貸し出すテナントだったり、PCのサーバーを設置するための部屋が入る事務センターを建設する予定でした。

 

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ウレタンとは?

化学製品のウレタンには軟質ウレタンフォームや硬質ウレタンフォームなど様々な種類があり、日用品や工業用品として幅広く使用されています。

ウレタンは基本的に、フォーム(硬質、半硬質、軟質)と非フォーム(エラストマー、合成皮革、弾性繊維、塗料、接着剤、防水材)に分けられるのですが、身近な物で言えばソファやクッションなどの緩衝剤の役割を担っていたりします。

工業用品としても有能であり、特に建設現場では、アスベストの代替品である断熱材として鉄骨や壁に直接吹き付けるなど、現代では幅広く使用されているのですが、非常に燃えやすく、以前には引火する事故が起きているのも現状です。

一般に有機材料の引火点は230〜390℃であるとされており、発火点は230〜530℃位であるそうで、ウレタン特に軟質ポリウレタンフォームの引火点は288℃、発火点は456℃なのだそうです。

 

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建設現場では事故を未然に防ぐように指導?

多くの建設現場では、事故を防ぐための取り組みとして、作業員向けの啓発用のDVDを用いて、ウレタンの燃焼実験や引火事故につながりやすい作業の例を紹介し、指導・教育を指定のではす。

このDVDの中で紹介されている燃焼実験では、ウレタンにガスバーナーの火を近づけると、あっという間に真っ赤な炎が広がり、黒い煙が巻き上がる様子を映し出しており、注意喚起しているのです。

さらに、引火しやすい作業例と題して、金属の溶接や溶断の作業中に飛び散った火花がウレタンを塗った壁やウレタン資材に燃え広がるという事例なども紹介しており、まさに今回の事故そのものであるという印象を受けます。

ウレタンに火を近づけないのは絶対条件でありますが、もしもそれが不可能である場合には、不燃性のシートで覆うことや別の監視員が引火しないかどうかを徹底的に見る必要があるのだそうです。

 

ウレタンは有害なの?

では、そもそもウレタンは有害なのでしょうか?

天然材料や合成材料に限らず、すべての可燃物は燃えるとある一定のの有害性ガスを発生するのですが、その主なものとして、二酸化炭素(CO2),一酸化炭素(CO)、シアン化水素(HCN)、窒素酸化物(NOx)、などが含まれます。

もちろん、ポリウレタンなどを燃焼させた時には他の化合物が発生しますが、それは微量であるそうです。

ポリウレタン樹脂製品が引火するなどの火災の際には、シアン化水素ガスが煙中に含まれているため、有害性ガスを含んだ煙などは他の素材が燃えた時よりも有毒であるという認識がありますが、基本的には一酸化炭素の方がはるかに多く含まれているために、一酸化炭素ガスがもっとも有害性ガスであると言われています。

しかしながら、シアン化水素は殺虫剤や血液剤などの化学兵器に用いられていることもあり、動物にとっては非常に有毒な致死性の高い毒物であります。

火災によりシアン化水素が発生した場合には、一酸化炭素中毒と並んで急性中毒を引き起こす原因となる場合が多く、神経の伝達作用に大きな影響を及ぼします。

そのため、今回の火災などで大量のシアン化水素が撒かれた場合には、地下3階と狭い空間でありますし、空気も入ってこないことから、その煙を吸い込むことによって亡くなった方がほとんどではないかと推測されます。

 

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