出典:NHK
8日午後2時40分ごろ、奈良市押熊町のスーパー銭湯「天然湧出温泉 ゆららの湯押熊店」の男性露天風呂の屋根が落ち、利用客で同市に住む大西孝男さんが頭を打って死亡するというなんとも痛ましい事故が発生しました。
風呂の屋根が落ちる事件
産経WEST他、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
8日午後2時40分ごろ、奈良市押熊町のスーパー銭湯「天然湧出温泉 ゆららの湯押熊店」の従業員から「男湯の露天風呂の屋根が落ち、けが人がいる」と119番があった。
奈良県警奈良西署などによると、利用客3人が落下した屋根の下敷きとなり、奈良市西大寺新町の無職、大西孝男さん(68)が頭などを強く打って死亡。京都府城陽市の男性会社員(53)と奈良県大和郡山市の無職男性(83)が、肩を打撲するなどの軽傷を負った。
落下した屋根は縦約8メートル、横約7メートル。コンクリート製の瓦で覆われ、高さ約2・5メートルの木製の柱6本で支えていた。同署は温泉のお湯などが原因で柱が腐食していた可能性があるとみて、業務上過失致死容疑も視野に詳しい原因を調べている。
出典:産経WEST
事故の原因は?
では、事故の原因は一体何だったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、先月18日に発生した大阪北部の大規模な地震の際に、露天風呂の柱が2本傾いていることを社員が確認していたそうなのですが、県外の業者が20日に目視点検し、異常なしとの報告をしたのだそうです。
つまり、社員さんや業者の方の報告漏れである可能性が非常に高くなってきており、もしもこれが異常ありとして認識されていたのであれば、事故は未然に防げたのではないかと推測されます。
事故現場について
事故現場となったのは、奈良県奈良市押熊町2147−1にある「天然湧出温泉 ゆららの湯押熊店」であり、こちらがその地図となります。
「天然湧出温泉 ゆららの湯押熊店」は、全ての浴槽が天然温泉であり、年中無休で深夜の1時まで営業をしていることでも知られています。
また、利用料金に関しては以下のようになっています。
平日料金 | 土・日・祝日料金 | |
大人(中学生以上) | 一般 720円 会員 690円 | 一般 770円 会員 750円 |
小人(4歳以上) | 一般 340円 会員 310円 | 一般 390円 会員 370円 |
幼児(3歳まで) | 無料 | 無料 |
「天然湧出温泉 ならやまの湯」や、足湯など豊富な浴槽を完備している他、ミストサウナや遠赤外線サウナ、爽身 楽塩サウナなども完備しており、心行くまでリラックスできる場所であることからも、地元の方に愛されているスーパー銭湯であります。
露天風呂の屋根が崩れ落ちたということですが、おそらくこちらの屋根なのではないかと推測されます。
出典:ゆららの湯
運営をしていた会社は?
では、運営をしていた会社は一体どのような会社であったのでしょうか?
ゆららの湯を運営しているのは「株式会社新英」ということで、代表取締役は浜田泰爾(はまだやすじ)社長ということです。
こちらがそのプロフィールです。
名前:浜田泰爾(はまだ やすじ)
年齢:不明
職業:代表取締役社長
在住:奈良県
所属:株式会社新英
浜田社長は、株式会社新英の代表取締役社長であり、問題となったゆららの湯を経営していることで知られています。
第1回大会からメインポンサーとして奈良マラソンを応援しており、2014年12月13日に行われた第5回の節目の大会では「第5回大会という 大きな節目にこのような感謝状をいただき、大変、あ りがたく感じている。魅力あふれる県に多くの方が来られ、健康とスポーツを通じて地域がますます盛り上がるよう、これからも応援していく」と力強いコメントを残していることでも知られています。
また、今回の事件では濱田社長は「被害に遭われた方々に深くおわびし、誠心誠意、対応してまいります」とコメントしています。
手抜き工事?
この事故原因は、地震の際の欠陥の報告漏れが原因であるということのようですが、NHK NEWS WEBによれば業務上過失致死の疑いもあるのだそうです。
奈良市によりますと、屋根と柱を備えた施設は建築基準法の「建築物」にあたり、本来、行政側に申請し確認を受ける必要がありますが、その手続きが取られていなかったということです。
警察もこうした状況を把握していて増築のいきさつや強度に問題がなかったのかなど業務上過失致死傷の疑いもあるとみて調べています。
出典:NHK NEWS WEB
行政側に申請をしていなかったことも問題ですし、これをもし浜田社長が事故以前に知っていて黙認していたとなれば、それは問題となることでしょう。
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