出典:livedoor
2018年6月13日に行われた、日本生命セ・パ交流戦のソフトバンクホークス対読売ジャイアンツの試合で、7回の巨人の守備の際に明らかな誤審があったとして話題となっています。
明らかなファウルを審判が暴投と判断
サンケイスポーツほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
(セ・パ交流戦、ソフトバンク4-2巨人、2回戦、1勝1敗、13日、ヤフオクD)巨人はソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に2-4で敗れ、連勝が3で止まった。微妙な判定で試合が中断される一幕もあった。
七回、1点ビハインドの巨人の守備。無死一塁、カウント1-2から巨人・今村が投じたワンバウンド投球を、ソフトバンクの打者・塚田がハーフスイング。ボールが捕手後方に転がる間に一走は三塁へ。捕手の宇佐見がファウルとアピールしたが、飯塚球審は空振り三振と判定した。
巨人・高橋監督がベンチを出て主審に確認したが、ストライクかファウルか、というプレーはリクエスト対象外のプレーのため、判定は覆らず。試合後、高橋監督は「あれを宇佐見に止めろというのはかわいそうな話。審判がそうだと言ってしまえば、それまでなんですけど…。あの1点が重くなってしまった」と、その後のスクイズで痛い4失点目を招いた場面を嘆いた。
出典:サンケイスポーツ
問題の動画とは?
では、誤審があったとされる問題の動画はどのようなものだったのでしょうか?
こちらが、その問題のシーンとなります。
【 GIF 】今日の巨人vsソフトバンクでの誤審について・・・ https://t.co/oKYJpGUjxS pic.twitter.com/v9PHduJPmo
— プロ野球アンテナ@なんJ (@proyakyuantenna) 2018年6月13日
出典:G速
問題のシーンは7回ノーアウトランナー1塁の場面で、カウント1ボール2ストライクから巨人の今村選手の投じたフォークボールがベース手前でワンバウンドしたことから始まります。
バッターであるソフトバンクの塚田選手はその球を振りにいっており、明らかにバットの先に当たっているのですが、審判はファウルのジェスチャーをしなかったために、一塁ランナーのソフトバンク福田選手は3塁へと進塁をしているのです。
もちろんファールですので、自分が思い描いている方向に球が来なかったため、巨人のキャッチャーである宇佐見選手はは止められずに後逸し、バックネットまで転々とする間に進塁を許してしまったのです。
映像を見る限り、明らかにバットに当たっており、そうでなければ物理的に宇佐美選手の右側(画面向かって左側)に球が後逸するとは考えにくく、完全なる誤審であると言えるでしょう。
本人も認めている
この問題のシーンに関して、テレビ中継のスロー映像の際には、ボールが塚田選手のバットの先端に当たった様子が映し出されていましたが、プレー後にベンチに腰を下ろした塚田選手は、ポーカーフェースを貫いていました。
しかしながら、試合後の談話では「映像で見たらバットに当たってましたね。全然、気付かなかった」と本人も認めていることが明らかとなっています。
本来、ファールであればノーアウトランナー1塁のままで、カウントも変わらずに投球を再開することとなるのですが、これがハーフスイングと判定されインプレーとして三振を取られた塚田選手は、ベンチに下がりますが進塁した福田選手は3塁に到達しており、1アウトランナー3塁という1点を争う場面では極めて重要な局面を迎えたことになります。
ダブルプレーをとるチャンスがあった巨人としては、こうした球審のミスでピンチを招くことは不本意であり、高橋由伸監督も抗議をしますが実らず、結果、次の打者の上林誠知選手がスクイズを決め、点が入ってしまったのです。
上林選手のスクイズにも疑問が
このプレーのあと、7番の上林誠知選手がスクイズを成功させ、貴重な1点をもぎ取ったのですが、このプレーにも疑惑が残っているのです。
出典:G速
こちらが、上林選手がスクイズをした場面ですが、赤い丸で囲った部分(左足)がバッターボックスからはみ出ていることが分かります。
このプレーが反則打球と見なされているのですが、そもそも反則打球とは何なのでしょうか?
反則打球とは、、バッターがバッタースボックスから完全に片足または両足をはみ出した状態でバットに打球を当てる反則行為のことを指します。
バッターは、バッタースボックスに両足を置いた状態で打撃を行わなければならいとされており、打撃姿勢をとる段階では、両足をバッタースボックスの内に置くことが必要であるとされているのですが、実際にバッティングを行う際には、片足でも完全にバッタースボックスの外に出てバッティングを行った場合に、反則打球とみなされることがあります。
しかしながら、バッタースボックスを示す白線はバッタースボックスの一部であり、白線を踏んでいるもしくは、少しでも足が白線にかかっている場合には、反則打球となりません。
また、反則打球はバットに投球が当たったときにのみ適用される反則で、その打球がフェアボールかファウルボールかは関係ないとされています。
ちなみに、スクイズなどで外された際に、バッターが両足をバッタースボックス内に置いた状態から飛び跳ね、両足が空中にある間にバットを投球に当てた場合は、着地したときに両足または片足が完全にボックスの外に出ていたとしても、反則打球とはならないのだそうです。
今回のケースでは、上林選手の足が白線にかかっているようにも見えますし、完全にはみ出ているようにも見えますが、これは打球が当たる直前ですので、当たった瞬間を見れば、どうもはみ出しているようにも見受けられます。
出典:YouTube
もしこれが反則打球であるならば、上林選手はアウトとなり、2アウトランナー3塁で再開されるために、失点する可能性はなかったと思われます。
球審は?
では、誤審をした審判は一体誰なのでしょうか?
今回の試合で球審を務めていた審判は、飯塚富司さんという球審であり、1983年のドラフト3位で阪急ブレーブスから指名を受けてプロ入りを果たした元プロ野球選手でもあります。
今回の試合では、「(高橋監督から)リクエストはできないんですよね?と言われて対象外ですと答えました。ハーフスイングに見えたので一塁塁審に確認したらスイングだと。インプレーにした」と説明をしているのでが、過去にもど真ん中のストライクボールをボールと判定するなど、何かと誤審が多い球審であることも知られています。
球審の飯塚さん。
このど真ん中がストライクじゃなかったら何がストライクなんでしょう?
中日ファンながら…。
審判のレベルが低いから、リクエストまでも始まった。
見えないできないなら、辞職しましょう。元選手なんだから選手の気持ち分かるでしょう。プロ意識を。
野球が面白くなくなります。 pic.twitter.com/e27G5GjsfV— しゅう (@shunosuk) 2018年4月7日
奥さん、これがボールですってよ pic.twitter.com/yofFAzgZLF
— aki (@aki_ne0108) 2018年4月7日
この2つの動画を見る限り、明らかにストライクであると思われますが、球審の飯塚さんはボールと判定し、阪神ファンからは相当なクレームが寄せられています。
今シーズンから、プレーに対してリプレイ検証を審判に要求することができるリクエスト制度というものが、導入されましたが、ストライクやボールといった判定にはそれは適用されません。
従来はフェンス際の打球や本塁上のプレーなどについて、審判員が必要と判断した場合に「リプレイ検証」を行ってきたのですが。、今シーズンから監督の要請でも行われることになりました。
ストライク・ボールやハーフスイングなどを除くほとんどのプレーが対象とされており、「リクエスト」を要求できるのは9回までに2度で、延長戦では1度あります。
判定が覆った場合にはその回数は減りませんが、判定を覆すと審判の威厳が損なわれるなど多くの問題点も存在しているのです。
しかしながら、この秋山拓巳投手のストライクボールもしかり、塚田選手のハーフスイングのファールボールもしかり、素人目に見ても全て誤審と思えるだけに、今回のような場合、審判は処分されるのが妥当ではないかと考えられます。
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