出典:アンチ・コンプレックス
アトレティコ・マドリ―ド(スペイン)に所属するサッカー元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス選手が、J1・サガン鳥栖に「完全移籍で加入」すると伝える記事が、Jリーグ公式サイトに掲載されていたことが明らかとなりました。
Jリーグ公式サイトがフライング
Buzz Feed Japan他メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
フェルナンド・トーレスがサガン鳥栖に完全移籍! J リーグの公式サイトが5月30日、トーレスの移籍のニュースを“発表“してしまい、ネット上を騒がせている。なお記事は同日15時前には非公開となった。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】フェルナンド・トーレスは元スペイン代表のFWで、スペインリーグで5年連続で2桁得点を重ね、リバプール、チェルシー、アトレティコ・マドリーなどビッグクラブで活躍した世界的ストライカーだ。
今季限りでアトレティコ・マドリーを退団したトーレスの去就について、スペインの地元メディア『マルカ』がサガン鳥栖入りを報じ、注目が集まっていた。
Jリーグサイトのトーレス移籍の記事をよく見ると、日付の部分が●となっている。公開日時も5月31日となっており、報道機関があらかじめ予想されている出来事について用意しておく「予定原稿」が公開されたものだ。
この予定稿はSNS上に拡散し、公式サイトに掲載されたこともあり、トーレス移籍の信憑性が高まったとJリーグファンを喜ばせている。
今回のトーレス移籍の記事について、Jリーグの広報はBuzzFeed Newsの取材に対し「見込みで準備していた原稿が何らかのミスでサイトに出てしまったもの。原因については現在、調査中です」とコメントする。
トーレス選手の移籍実現の可能性が高まったとのファンの声については「移籍は決まっていません」「通常発表が決まっているものについて予定原稿はあります。ただ今回については信憑性が高いから用意したものではない」と答えた。
同広報によれば公式サイトに、この後訂正文を出す予定という。
また移籍先とされたサガン鳥栖の広報は、今回の事態について、BuzzFeed Newsの取材で初めて知ったといい、移籍の信憑性については「僕らのサイトに書かれたことではないので、お答えできません」と回答を控えた。
削除された記事内容は?
では、削除された記事は一体どのようなものだったのでしょうか?
こちらがその削除された記事です。
じきにURL先の記事消されるだけろうから、スクショ貼っとく。Jリーグ公式がトーレスの鳥栖移籍を「お漏らし」。未来日付で予定原稿上がってます→ https://t.co/c0Ist5rhmE pic.twitter.com/YCoKibETd4
— 村上アシシ (@4JPN) 2018年5月30日
記事の冒頭部分では、「サガン鳥栖は●日、アトレティコ・マドリ―ド(スペイン)よりFWフェルナンド トーレスが完全移籍で加入することを発表しました」と情報を公開している他、「トーレスの加入に際し、●が以下のようにコメントしています。『●●』」という文言も見られており、これから記事を公開するにあたって、何らかの情報を書き足そうという意図が見え隠れしています。
なぜこのような記事が?
なぜこのような記事が公開されてしまったのでしょうか?
JCASTニュースによれば、記事の真意について「トーレス選手の鳥栖への移籍は、まったく事実ではございません」とJリーグの広報から回答があったとしています。
さらに、「ホームページ担当の者が操作を誤って出してしまったもので、人為的なミスです」と人為的なミスによるものであることを強調しているのです。
また、Jリーグは公式サイトで以下のようなコメント発表し、原因究明に務めるということです。
本日、Jリーグ公式サイトにおいて、サガン鳥栖の新加入選手に関する事実と異なる記事が閲覧できる状況になっておりました。
サガン鳥栖をはじめとする関係者の皆さまならびにファン・サポーターの皆さまに誤解を与えましたことを深くお詫び申し上げます。
本件、確認中ではございますが、原因究明の上、再発防止に最大限取り組んでまいります。
出典:Jリーグ
Jリーグの記事はどのような人物が書いているのか分かりませんが、もしかすれば加入の事実は50パーセントくらいあって、もし加入が決定した際にどこよりも早く記事を仕上げるために下書きをしていたのかもしれません。
しかしながら、何らかのミスが生じ、記事を公開モードにしてしまった結果、このような事態に陥ってしまったのではないかと考えるのが妥当です。
おそらくJリーグの記事に関してはプロのスポーツ記者などが書いている訳ではないと推測されるため、推敲や校閲という作業が行われないのかもしれません。
さらに、Jリーグというとてつもなく大きな組織でありますから、記事を公開しただけでGoogleやYahoo!といった検索エンジンにすぐに反映されるような仕様になっているために、こうしたことが起こったとも考えられます。
フェルナンド・トーレス選手について
こちらが、サガン鳥栖に加入が噂されているフェルナンド・トーレス選手のプロフィールです。
名前:フェルナンド・ホセ・トーレス・サンス
スペイン語表記:Fernando José Torres Sanz
国籍:スペイン
生年月日 1984年3月20日
年齢:34歳(※2018年5月現在)
出身地:フエンラブラダ
身長:185cm
体重:78kg
ポジション:FW
所属:アトレティコ・マドリード(※2018年5月現在)
フェルナンド・トーレス選手は、幼少期からサッカーに親しんでいたということで、自身が11歳の頃(1995年)に現在所属しているクラブであるアトレティコ・マドリードの下部組織に加入をしています。
その後2001年5月27日にアトレティコ・マドリードで正式にデビューを果たすと、2001年から2007年まで所属をしており、レアル・マドリードとのマドリードダービーでも得点をあげるなどの活躍をみせています。
2007年から20011年にはイングランドプレミアリーグの名門であるリヴァプールFCに移籍をしており、そこではPFA年間ベストイレブンやPFA年間最優秀若手選手賞にもノミネートされた他、バロンドールと呼ばれるサッカー選手の最高峰の栄誉のFIFA最優秀選手賞にノミネートされ、3位となるなど花ばしい活躍と成績を収めています。
2011年から2015年までは同じくプレミアリーグの名門であるチェルシーに所属をしており、FAカップとUEFAチャンピオンズリーグの2冠を達成しています。
その後は、イタリアセリエAの名門クラブACミランに移籍するも、成績は振るわず、2015年より古巣のアトレティコ・マドリードでプレーをしています。
また、スペイン代表としても活躍をしており、2003年にスペイン代表デビューを果たすと、これまで2006年FIFAワールドカップ、2010年FIFAワールドカップ、2014年FIFAワールドカップ、EURO2004、EURO2008、EURO2012などの国際大会に招集されており、EURO2012やFIFAコンフェデレーションズカップ2013では得点王に輝くなどこちらも素晴らしい成績を残しています。
スピードやテクニックに優れている一方で、肝心なところでミスをしたり、無人のゴールに押し込むだけの簡単なシュートを枠外へ外すなどお粗末なプレーが見られることから、ネット上では「師匠」の愛称で親しまれています。
ちなみに、日本代表の元祖師匠は鈴木隆行選手であるそうです。
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