出典:NHK
福岡高検の検事である金子達也前刑事部長が、職場の懇親会で部下の女性にセクハラ発言をしたとして、減給の懲戒処分を受けていたことが明らかとなりました。
金子達也前刑事部長、部下女性へのセクハラで処分
朝日新聞デジタルほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
福岡高検の金子達也・前刑事部長(54)が在任中、女性職員に対してセクハラ発言をしたとして、減給の懲戒処分を受けていたことが5日、検察関係者への取材でわかった。金子氏は「自己都合」を理由に3月31日付で依願退職した。高検は被害者への配慮などを理由に今回の処分を公表していない。
検察関係者によると、金子氏は昨年秋、同僚との懇親会で女性職員に配慮のない発言を繰り返した。その後、高検が調査した結果、金子氏の発言がセクハラに該当すると判断したという。刑事部長は森本和明・高検次席検事が兼ねている。
金子氏は1994年に検事任官。東京地検、千葉地検などを経て2014年に宇都宮地検次席検事。16年に福岡地検刑事部長、17年に高検刑事部長になった
出典:朝日新聞デジタル
金子達也前刑事部長について
こちらが、減給処分を受けた金子達也前刑事部長のプロフィールです。
名前:金子達也(かねこ たつや)
年齢:54歳
職業:元・刑事部長
所属:福岡高検
在住:非公開
金子達也前刑事部長は、昨年の秋、同庁の職員たちとお酒を飲んでいた飲み会の席で、部下である20代の女性職員に対し、執拗にセクハラ発言を繰り返したとされており、同席していた人が注意したにも関わらず、発言を撤回せず、福岡高検はセクハラにあたると判断して処分し、依願退職をしていたされる人物です。
元検事ということで、顔画像などの情報は公開されておらず、また、特定するにも至りませんでしたので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていきます。
セクハラの動機は?
では、セクハラの動機は何だったのでしょうか?
福岡高等検察庁は内部調査の結果、セクハラ行為に当たると判断しており、金子前刑事部長を懲戒処分としていたのですが、被害者女性への配慮を優先させるべく、公表はしておりませんでした。
ですが、内部調査があったということは、被害女性が同庁にセクハラの事実があったことを報告したか、飲み会の席に同席し、見るに見かねていた職員が内部告発をした可能性がありますので、依願退職をしていますし、セクハラの事実は本当なのでしょう。
酒の席でのセクハラ発言は、民間企業などでも上司が部下に対して度々行われるものであるとされていますが、おそらく無礼講で楽しい飲みの席であればある程度許容されるのではないでしょうか?
しかし、問題なのはその内容ではなく、被害女性がその発言によってどのように感じたかによるもので、不快であると感じた時点でセクハラは成立しますし、さらに言えば辞めるように言われても続けてしまったことが、問題なのでしょう。
お酒が入るど性格が変わる人がいますが、金子達也氏ももしかすれば、このような類に属する人物で、普段から好意があった20代の被害女性に対して、お酒の席だからこそ満を辞してセクハラ発言をしてしまった可能性も考えられます。
刑事部長とは
そもそも、検察庁とは、検事を取りまとめる機関でありその最高峰に位置しているのが、最高検察庁です。
その下に、地方高等検察庁が位置しており、金子達也氏が所属していた福岡高等検察庁はこれに該当します。
出典:最高検察庁
最高検察庁は、検事総長を筆頭に以下のように組織図が組まれており、、福岡県福岡市中央区にある福岡高検は、検事長が検事総長の代わりであるとされています。
地方高検を取りまとめる機関が、最高検察庁でありますので、この組織図は地方にも当てはまります。
そして、金子達也氏が所属していた刑事部とは、一般刑事事件,少年関係事件,交通関係事件,官紀関係事件,選挙関係事件,財政経済関係事件,風紀関係事件を所管している、一般的な犯罪向けの部署であり、その部長に去年の7月に金子氏は就任しているのです。
過去には冤罪を生み出している?
そんな、金子達也氏ですが、過去には重大な犯罪事件の裁判に関わっており、被告側の意見を無視して冤罪を生み出しているという悪評がネット上で話題となっています。
そのツイートがこちら。
3月14日,大崎事件弁護団が福岡高検に特別抗告阻止の要請に行った際,対応したのがこの金子達也刑事部長です。
こんなことしていて,我々の要請には耳を貸さず,特別抗告を行ったんですよ!怒りの声を拡散して下さい!!https://t.co/n7ARaZEsY8
— かもん弓(鴨志田 祐美) (@kamo629782) 2018年4月5日
東金女児殺害事件も今市事件も、正確には冤罪が強く疑われる、ということだが、東金女児殺害事件については、関心ある方は三宅勝久さんの「司法が凶器に変わるとき~『東金女児殺害事件』の謎を追う」を読んで欲しい。
— はなまま (@hanamama58) 2018年4月5日
つまり、このツイートの情報が正しいのであれば、金子達也氏は無実の罪をなすりつけ、冤罪を生み出していることとなるのです。
ぞれぞれの事件について
こちらがそれぞれの事件に関する詳細な情報です。
大崎事件とは?
大崎事件とは、1979年10月、鹿児島県曽於郡大崎町で起こった事件で、殺人事件として有罪が確定したのですが、死亡原因は殺人によるものではなく、被害者が転落したによる事故であるため殺人罪は冤罪である、との主張されている事件です。
当時の裁判では、検察側は「首に索条痕ともみられる圧迫の形跡あり外傷性ショック死」であることを主張しており、弁護側は「被害者の遺体に首を締められた痕跡がなく、転落事故の可能性」を主張しています。
そして、判決では「タオルで首を絞められたことによる急性窒息死」によるものであると有罪が確定しましたが、「新たな鑑定では被害者の首に絞殺の痕跡が認められない
」として、一審二審ともに再審請求がされましたが、再審請求を棄却されています。
東金市女児殺害事件とは?
東金市女児殺害事件とは、2008年9月21日午後0時25分頃、千葉県東金市東上宿の東金南公園近くの路上で、当時5歳の女の子が全裸で倒れているのが発見され、その後、搬送先の病院で死亡が確認されたという事件です。
遺体の司法解剖の結果、死因は遺体に目立った外傷はなく、窒息死であるとされておりますが、左腕に強く何者かによって掴まれたあざと出血の跡があったそうです。
しかしながら、死因は被告人が逮捕された後、溺死へと変更されています。
逮捕され、裁判にかけられていた被疑者は、軽度の知的障害を抱えており、弁護側としては検察側や警察側の捜査機関の取り調べについて誘導性が高いことと、死因が溺死であることを理由に、再審請求がされていました。
ですが、最高裁は弁護側の意見を退け、被告人の上告を棄却する決定を出し、懲役15年とした第1・第2審の判決が確定したのです。
栃木今市女児殺害事件とは?
栃木今市女児殺害事件とは、2005年12月に栃木県今市市(現在の日光市)に住む小学1年生の女の子が行方不明となり、茨城県常陸大宮市の山中で遺体となって発見された事件で、女の子は誘拐された後に刺殺されていることが明らかとなっています。
被疑者が逮捕されたのですが、女の子の誘拐目的がはっきりとしておらず、犯人像がしっかりと特定できなかった点や、遺留品が全く見つからなかった点などを踏まえると、この被疑者は冤罪である可能性があるそうです。
そして、この被疑者の男性は、台湾出身の人物で、子供のころは日本語に非常に不自由であり、友達も少なく、中学卒業後は引きこもりだったそうで、到底犯行を行うことはありえないとされていましたが、刑が確定しています。
この三つの冤罪らしき事件に、金子達也氏は関わっているとされていますので、事件関係者はセクハラによる依願退職による退職は納得がいかないことでしょう。
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