出典:YouTube
4日午後2時すぎ、京都府舞鶴市の舞鶴文化公園体育館で、大相撲の春巡業「大相撲舞鶴場所」のあいさつをしていた多々見良三(たたみ よしぞう)舞鶴市長が土俵の上で倒れ、市内の病院に搬送されていたことが、明らかとなりました。
大相撲巡業であいさつ、土俵上で市長倒れる
京都新聞ほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
京都府舞鶴市で4日に開催された大相撲舞鶴場所で、土俵上で多々見良三市長があいさつ中に倒れた。観客によると、複数の女性が土俵上で心臓マッサージなどをしていた際、女性は土俵から降りるようにとの場内アナウンスが数回にわたり行われたことが分かった。
出典:京都新聞
問題の動画は?
では、一体舞鶴市長はどのような倒れ方をしてしまったのでしょうか?
問題のシーンを収めた動画がこちらです。
舞鶴市長さんの動画、これしか撮っていません。放送は入っていません。 この後、スカートをはかれた方が何人か近寄られたので、放送が入りました。どちらの気持ちもわかる展開でした。市長さんのご回復をお祈りします。 pic.twitter.com/rVy424ULX9
— あるある (@maotomokun) 2018年4月4日
こちらの動画では、舞鶴市長である多々見(たたみ)良三市長が倒れているシーンのみが掲載されていますが、現場は騒然となっていたと言います。
女性に対してアナウンスが
こちらに投稿された動画では、2018年4月4日に「舞鶴市制施行75周年記念」と題して開催された大相撲舞鶴場所にて、多々見市長が挨拶をしている途中に倒れた際に駆け寄った救命女性が心臓マッサージを施し、他の女性が土俵に上がった際に、「女性の方は土俵から降りて下さい」と数回アナウンスがされたところを記録したものです。
ご覧になってわかるとり、0:45秒あたりから、市長を心配した女性2人が土俵に駆け上がっていますが、その女性に対して場内アナウンスで「女性は土俵から降りてください」としきりに降りることを促しているのです。
いくらしきたりとはいえ、あまりにも馬鹿げている発言であります。
続報:アナウンスした若手行司に関する情報はこちら↓
大相撲巡業で舞鶴市長が倒れ、女医に対しアナウンスした若手行司が判明か?動画から顔画像や名前など情報も?
なぜこのようなアナウンスが?
では、なぜこのようなアナウンスがされてしまったのでしょうか?
そもそも、大相撲は神事であるために、それにしたがって女性は土俵に上げてはならないというしきたりが存在しています。
相撲の発祥は、もともと農村で豊作を祝う儀式として誕生したもので、その豊作を願う神様は女性だとされており、その女性の神様を楽しませるために力自慢の若い男たちが競い合う出し物として誕生したことがきっかけとなっています。
そして、そもそも土俵に女性が立ち入ることを禁じているのは、この神様がやきもちを焼くからなのだそうです。
決して、女人禁制は女性差別からくるものではないということをご理解ください。
また、これは諸説あるのですが、古くから、土俵の上は神がいる場所とされてきており、横綱の土俵入りは、四股によって邪悪なものを踏み鎮める、いわば“地鎮祭”と同じ意味を持つものとされているために、古より土俵は神聖な場所とされ、女人禁制として成り立ってきているのです。
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伝統を守るのか命を守るのか
2000年には、太田房江大阪府知事の「土俵に上がり自分の手で優勝トロフィーを渡したい」という要求を、日本相撲協会が拒否したり、2007年の秋場所では、女性が土俵に上がりそれを引きづり降ろすというハプニングまで発生するほど、日本相撲協会は女性を土俵にあげることに敏感になっているのです。
この場合は、市長が倒れているわけですから、一行も早い救助が求められるでしょうし、「女性は土俵に上がるな」などと伝統を重んじるような悠長なことを言っている場合ではないことは明白です。
しかしながら、相撲協会側は「女人禁制は絶対」であるとして、こうした不測の事態にも臨機応変に対応出来ずに、ただただ「女性は降りてください」とマニュアルじみた放送しか出来ないのです。
それよりもまず心配しなければならないのは、倒れている市長でありますし、何よりお客さんの混乱を取り除くことが場内放送の役目であると考えられます。
こうした不測の事態にも関わらず、馬鹿の一つ覚えのように伝統を重んじる姿勢を貫き、命よりも伝統を守ってしまった結果、こうしたアナウンスによってかえってお客さんは状況を把握できずに、混乱に堕ちってしまったことは言うまでもありません。
この救助に来た女性も、もちろん女人禁制なのはわかってのことであったと思いますし、こうした不可抗力の中での作業であるにも関わらず、”複数回”に渡りアナウンスをされてしまっては非常に気分を害されたことでしょう。
さらに、心臓マッサージをやめろと暗にメッセージをしていますので、相撲協会は人殺しと言うことになってしまいます。
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市長の容体とTwitter上の反応
では、市長の容体はどのようになったのでしょうか?
舞鶴市長意識を取り戻されたそうでなにより。御本人が医師でもあられるので、後々処置等々の妥当性についてもお言葉があるのでは、と
— 野悪@家焼て住所不定 (@rock_noir_egf) 2018年4月4日
市長はとりあえずは無事のようです。
そして、この舞鶴市長や、相撲協会の非人道的対応について、Twitter上では様々な意見が飛び交っていますので、ご紹介します。
大相撲舞鶴場所にて、舞鶴市長の多々見さんが土俵の上で挨拶中に突然倒れて担架で運ばれて行ったのは本当です。看護婦らしき女性が救命装置AEDを持ってくるよう指示し、急いで心臓マッサージを施したのに「女性は土俵から降りて下さい!」としつこい放送。言うてる場合か!これには憤りを感じました。
— 華麗なるカルビ! (@KEIDAI_iwamoto) 2018年4月4日
舞鶴市大相撲!舞鶴市長が土俵で挨拶の途中気を失い倒れた!たまたま居た、女医さんがすかさず心臓マッサージを開始!
すると、会場アナウンスから『土俵に上がっている女性はた直ちにおりなさい!』と声が
人がいきるか死ぬかの事態で何をいっとんだ!やっぱり相撲はくそだ!— ラブコック (@diablecook) 2018年4月4日
相撲の舞鶴巡業で舞鶴市長さんが倒れて女医さんがというツイート、さすがに嘘情報だろうなと思いますけども、上手ですよね、嘘のつき方が。ホントみたいに見えるもん。でもまさかねぇ。急に倒れた人って処置しないとすぐ亡くなっちゃうもんねぇ、急がないと…
アレがもし本当だったら怒りますよそりゃ— 相撲絵 (@Sio9mzFx09MPmIy) 2018年4月4日
「女性は土俵から降りて下さい」で心マしてた女性土俵から降りちゃったよ
消防署員がAED持ってきたのはその後だし
舞鶴市長死んでたら呼び出しの人威力業務妨害と殺人だべ— Hiro (@LoveLoveYUI) 2018年4月4日
舞鶴市長無事やったんかな。
救助してくれた方、相撲協会は文句言うたかもしれないけど日本国民として、地球に生きる人間として、人を救おうとしてくれた事に感謝します。本当にありがとうございます。
— なんか、がんばる。 (@ganbaru_nanka) 2018年4月4日
舞鶴市長さんの倒れたやつ。
記事もちらっとみたけど。相撲の長い歴史の中で
女性が土俵に上がるのは~みたいなのもわからんでもないが。
人の命かかってるのに、んなこといってる場合じゃなくね?
っていうのが正直な感想。— ゆえ (@yue_sky) 2018年4月4日
舞鶴市長の件は動画まで出て確定したのね。「人命より伝統・しきたりの方が大事」、全く理解しない訳でもないけど、今回は流石に余計反感を買うだけだから、そのまま言って大人しくお沙汰を待つしか無いんでないかな。
— gissy_hiro (@gissy_hiro) 2018年4月4日
舞鶴市長の件、ホントになに考えてるんだ?
人命優先に決まってんだろ…— がこ@4/17八王子捜索中 (@quietsp) 2018年4月4日
いずれにしても、相撲協会は今回の非人道的な行為に関してh、改めて見つめ直した方がいいでしょう。
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