出典:時事ドットコム
森友学園をめぐる財務省の文書改ざん問題集中審議が行われた19日の参院予算委員会で、ふだんは淡々と答弁する財務省の太田充理財局長が、自民党議員の質問に悲痛な声で反論するシーンがあり、話題となっています。
自民質問に太田理財局長が猛反論「いくら何でも!」
日刊スポーツほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
それは、いくら何でも!」
森友学園をめぐる財務省の文書改ざん問題集中審議が行われた19日の参院予算委員会で、ふだんは淡々と答弁する財務省の太田充理財局長が、自民党議員の質問に悲痛な声で反論するシーンがあった。
自民党の和田政宗議員が、太田氏がかつて民主党政権時代、野田佳彦首相の秘書官を務めていたことを引き合いに「財務省は(消費税)増税派だ。(安倍首相は消費税増税を2度見送ったため)アベノミクスをつぶし、安倍政権をおとしめるつもりがあるから、意図的な答弁をしているのか」などと、指摘した。
これに対し、太田理財局長は、「私たちは一生懸命政府に仕えている。それ(そういう質問)をやられると…、それはいくら何でも…、いくら何でも、ご容赦ください!」と反論。消費増税とは無関係であることを訴えた。
太田氏は野田氏の総理秘書官、野党ヒアリングで連日追及されていた富山一成・理財局次長も、民主党政権の財務相秘書官を務めていた経験がある。今月13日の野党ヒアリングでは、富山氏に「民主党政権の大臣秘書官だった人を並べ、あなた方が(安倍政権の)防波堤にされているのはおかしい」と、野党から同情のような指摘が出ていた。
出典:日刊スポーツ
太田充について
こちらが、太田充理財局長のプロフィールです。
名前:太田充(おおた みつる)
生年月日:1960年4月17日
年齢:57歳(2018年3月現在)
出身:島根県松江市
学歴:島根県立松江南高等学校→東京大学法学部卒業
経歴:大蔵省→財務省主計局総務課長→野田内閣で内閣総理大臣秘書官→総括審議官→理財局長
太田充氏は、1983年にかつての大蔵省に入省し、理財局長や内閣総理大臣の秘書官などを歴任したのちに、2017年より再び理財局長に就任している人物です。
理財局とは、日本の中央官庁である財務省の内部部局の一つで、国債、財政投融資、国有財産などの管理を主な業務としている省庁です。
そして、理財局長である太田充氏は、決裁文書の書き換えの状況からして、他にも今まで言ってきたことと違うことが起きているのではないかという疑問はよく分かる」と述べ、改ざん問題への対応後に調査する考えを示したのです。
ちなみに、重度の斜視であり、テリー伊藤氏などにも似ているとしてネット上では話題にもなっています。
佐川宣寿氏の後任は太田充?
先日、国税庁長官を辞任し、話題となっている佐川宣寿氏の後任として名前が挙がっているのがこの太田充理財局長です。
一般的にいって順当にいけば、次期国税庁長官は太田充氏で決まりといっても過言では無いのですが、現在財務省関連では森友学園に関する決済文書改ざん問題がネックとなって、なかなかそこに踏み切れないのでしょう。
森友学園に対し、8億円の値下げという不当なまでの安価で土地を売却したとされるのが、迫田英典前々国税庁長官なのです。
そして、この森友学園に関する国会答弁で、虚偽発言を繰り返したのが、佐川宣寿前国税庁長官だったというわけですので、そういった意味では、森友学園問題の責任
を一手に受けて対応していると取れば、次期国税庁長官として就任することは間違いないと思われます。
しかしながら、ここで太田充氏も売却を巡る問題に関して、佐川氏や迫田氏に加担していたとなれば、それこそ辞任させられるのは目に見えていることでしょう。
財務省の出世街道とは?
森友学園問題に置いて、昨今毎日のように名前を聞く財務省ですが、一体どのような組織なのでしょうか?
財務省とは、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ることを任務とす機関であり、国の予算・決算・会計、通貨、租税、日本国債、財政投融資、外国為替、国有財産、酒類・たばこ・塩事業に関することなどを司っています。
さらに、財務省という組織は、大きく分けると「本省」と「外局」に分けることが出来ます。
出世コースを歩むのであれば、「本省」のルートで真っ当に行くのがベストであると考えられており、外局から出世街道に行くケースは極めて稀であるそうです。
そして、こちらが財務省の出世コースの条件です。
・東京大学卒業(法学部が望ましい)
↓
・財務省入省(旧・大蔵省)
↓
・財務省主計局総務課長
↓
・財務省主計局次長
↓
・財務省主計局長
↓
・財務省事務次官
財務省の真のエリートとされる自分つは、「主計局」で昇進を続け、トップの財務省事務次官を目指すのだそうです。
今回辞任し、話題となっている佐川宣寿元国税庁長官は、立場的には、財務省事務次官と同等の役職となるのですが、前述した通り財務省は本省の方がエリートであるとされていますので、佐川氏は外局のトップであるために、知名度も含め、事務次官よりはやや劣る役職とも言えるでしょう。
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