カレーの街として知られる東京都千代田区神田付近に位置する神保町ですが、その中でも老舗として名高い「キッチン南海」が閉店するのでは?と、Twitter上で拡散され、話題となっています。
キッチン南海が閉店?
Twitter上に投稿されたツイートの注目が集まっています。
投稿したユーザーさんによれば、カレーの街「神保町」で長らくお店を経営しており、老舗として名高い「キッチン南海」が閉店するのではないかとツイートをしているのです。
【悲報】神保町のキッチン南海が立ち退きに
— つん堂 (@tundow) 2018年2月6日
キッチン南海の立ち退きは、隣の「おにぎりの小林」が閉店になったのと連動していて、さらには裏手の「ふらいぱん」がなくなったのも、この一帯がまとめて再開発されるから、らしい(近辺の事情通による)。多くのオールド神保町ファンの嘆きが聞こえるわ。
— つん堂 (@tundow) 2018年2月6日
この突然の悲報に対して、Twitter上では「これがマジなら俺にとってはもう神保町に行く理由が無くなるわ」「悲しい」「本当ですか?」など、相次いで情報源(ソース)を求める声や悲痛の叫びなどが寄せられました。
閉店はガセだった
週プレニュースによりますと、このTwitterの情報源による閉店騒動を直接お店へ取材したところ、全くのガセであることが判明したのです。
(=中略=)
第一報が流された翌日(2月7日)の夜、店へと向かった。店前に着くと、明かりのある店内ではサラリーマン数名がカウンター席でカレーを食べていた。まだ営業していたことにホッとしつつも、「これで最後…」かもしれないカレーを頬張る客の背中がどこか寂しげに映った。
夜8時の閉店を外で待っていると、会社の同僚らしい中年男性とOLが立ち止まり、店を指さして言葉を交わした。「ココ閉店になるって」「ホントに?」「ツイッターに上がってた」「淋しいなぁ。あと何回食べられるんだろ」「明日、ランチに来よっか…」。
ツイッターの拡散力に驚くとともに、中年男性の声が頭の中でリピート再生された――「あと、何回食べられるんだろ」。1日2食をキッチン南海で、なんて日もあったが、安くてうまいあの“庶民派カレー”が食べられなくなると思うとやっぱり淋しくなる…。
―インターネット上で、この店が閉店になるって情報が流されてまして…。本当ですか?
社長「デマですよ。閉店しないし、そんな予定もない」
店員「今日、何人かお客さんから同じことを聞かれましたよ…」
社長「なんでウチが閉店しなきゃなんないの?」―でも、『キッチン南海』さんは立ち退かないんですね?
社長「ウチは何億積まれてもやめるつもりはありません」
『キッチン南海』の立ち退きは丸っきりデマ! それが事の真相だった。
(ー中略ー)
出典:週プレニュース
なぜこのようなデマが流れたのか?
では、一体なぜこのようなデマが流れてしまったのでしょうか?
デマを流したとされるユーザーさんはキッチン南海がある神保町で古書店を営んでいるとのことで、この「キッチン南海が閉店する」という情報を複数人から聞いていたそうなのです。
複数の人から聞いたんだが、がせネタだったのか。すまんのう。みなさん、あの店をこよなく愛しているんだな。つか、家賃を大幅にあげられて撤退した店があり、地上げされていることは事実だったんだな。がんばれ、南海!
— つん堂 (@tundow) 2018年2月9日
しかしながら、Twitter上では地上げされていることは事実とした上で、ガセネタを流してしまったことに対してはしっかりと謝罪をしており、誤った情報を正確な情報を認識してしまい、早とちりをしてしまった結果、このような事態を招いたことも示唆しています。
地上げともあるように、「キッチン南海」の北隣にあるおにぎり店と、真裏にある定食店が昨年12月末に相次いで閉店しており、5年前、この区画のオーナーが賃上げをする不動産屋に変わり、家賃を上げたために、払えない店舗が相次いで閉店を余儀亡くされたのだそうです。
そのため、その閉店をした店舗の近隣にある「キッチン南海」も閉店をするのでは?と神保町界隈に流れてしまい、このようなデマが流れることとなったのでしょう。
一度は食べてみたい?
「キッチン南海」といえば、カレーの名店がひしめく神保町にありますが、連日行列ができる超人気店として有名です。
デミグラスソースのような黒色のルーが特徴で、並々と皿一杯に盛られたルーとサクサクの揚げたてカツが食欲をかきたてる「カツカレー750円)」は店の名物であり、神保町におけるソウルフードともいっても過言ではない定番メニューとなっています。
出典:食べログ
神保町キッチン南海立退きはデマだったか。
自分のソウルフードは高円寺の南海だけどね。— アラバマ州 (@aratama_bashi) 2018年2月9日
また、東京都を中心に関東地方などで営業する同名や一部を冠した店舗もあり、神保町の店舗から暖簾分けをしているため、各地でその味を楽しむことができます。
店名の由来ですが、創業者の方が南海ホークス(現:ソフトバンクホークス)のファンであったことに由来し、チームカラーの緑色が店の看板にも使われているのです。
店舗によってメニューや、価格等は若干異なりますが、やはり本店の味を楽しみたいという方は、東京都 千代田区 神田神保町 1-5にある「キッチン南海」に足を運んでみるといいかもしれません。
デマではなく本当に閉店をする日が来るかもしれませんので、その前に是非食べてみたいカレーです。
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