出典:NHK
去年6月、水銀を入れた加熱式たばこを会社の元同僚の男性に吸わせて殺害しようとしたとして、大津市の36歳の宮脇貴史容疑者を逮捕しました。
加熱式たばこに水銀混入 殺人未遂容疑の男逮捕
産経WESTほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
知人男性を殺害しようと水銀を注入した加熱式たばこを渡したとして、滋賀県警捜査1課は10日、殺人未遂の疑いで、大津市関津の設備業、宮脇貴史容疑者(36)を逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は平成29年6月、滋賀県栗東市内の路上で、同市に住む知人男性(37)を殺そうと水銀を注入した加熱式たばこを渡したとしている。男性が渡された14本のたばこを吸ったところ、異変に気付き喫煙を止めた。男性には味覚障害の症状が出たという。
同課によると、男性から被害届を受けた県警が残りのたばこを調べたところ、本来含まれていない量の水銀が検出されたという。
加熱式たばこは専用の器具を使い、火で燃焼させずに電気で熱してニコチンを含む蒸気を吸う仕組みのたばこ。煙が出ず臭いも少ないのが特徴で、近年需要が拡大している。
出典:産経WEST
宮脇貴史容疑者について
こちらが逮捕された宮脇貴史容疑者のプロフィールです。
名前:宮脇貴史(みやわき たかふみ/みやわき たかし)
年齢:36歳
職業:設備業
在住:滋賀県大津市
宮脇容疑者は、滋賀県栗東市内の路上で、同市に住む知人男性(37)を殺そうと水銀を注入した加熱式たばこを渡したとして逮捕された人物です。
宮脇容疑者は何らかの器具を使い、たばこ1本に0・3~0・5グラムほどの水銀を注入させたとみられており、その犯行は計画的であったために、今後の捜査の争点にもなりそうです。
ちなみに、顔画像などの情報は公開されておらず、また特定するにも至りませんでしたので、こちらに関しては詳しい情報が入り次第、随時お伝えしていきます。
犯行動機は?
では、一体犯行動機は何だったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、宮脇容疑者は警察の調べに対して容疑を認めているとのことで、殺害しようと水銀を混入させたとみてまず間違い無いでしょう。
殺人の動機ですが、被害者は知人男性とのことで、何らかのトラブルがあった可能性が非常に高く、仕事や男女関係のプライベート問題、金銭トラブルなどが引き金となって、殺害を企てたのではないかとも言われています。
水銀を服用するとどうなるのか?
水銀とはそもそも、金属でありながら常温で固まらない唯一の存在として知られており、銀のような白い光沢を放つことからこの名がついています。
日本では、その認知度は非常に高く、水俣病(熊本県八代海)や阿賀野川流域(新潟県)でおきた工場排水に起因する有機水銀中毒(第二水俣病)の原因物質としても知られる他、有機水銀は無機水銀に比べ毒性が非常に強いことでも知られています。
水銀は体内に入ると、非常に強い毒性を持つことから、神経などの中枢器官を麻痺させたり、ジメチル水銀など毒性の高い化合物にさらされると、数時間に満たないうちに死亡することもあります。
さらに、液体の金属水銀は弱い毒性を持つにとどまるが、水銀蒸気や塩、有機水銀化合物の毒性は高く、摂取・吸入・摂食すると、脳や肝臓に障害を与えるとされています。
水銀は中枢神経・内分泌器・腎臓などの器官に障害をもたらし、口腔・歯茎・歯にも損傷を与える他、味覚障害などの弊害も起こるとされており、その取り扱いは非常に慎重にならなければならない物質でもあります。
身近なものとなると、水銀がガラスに比べて熱膨張率が大きいことを利用した温度計に水銀が使用されていますので、身近な存在であるとも言えます。
水銀の入手方法は?
宮脇容疑者は、水銀をどのようにして入手したのでしょうか?
基本的に水銀は、一般のドラッグストアや量販店などに置いてあるようなものではありませんので、その入手経路に注目が集まりますが、おそらくインターネットでの注文したのでは無いかと言われています。
個人では、ヤフーオークションなどのサイトに出品している方もおり、これ自体は「毒物及び劇物取締法違反」に該当しますので違法ですが、オンラインカタログや薬局などで普通に水銀を購入することが可能なのだそうです。
そういった所より、水銀を入手をしたとされていますが、まさか殺人に使うとは誰しも思わなかったことでしょう。
いずれにしても、人からもらったタバコにはたとえ知り合いや身内であっても、気をつけなければいけない一件だと思います。
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